うつ病の症状に関するよくあるご質問

うつ病や心の病の症状に関するよくある質問集

うつや不安障害、パニック障害、躁鬱など、心の病にお悩みの患者様によくあるご質問にお答えします。

質問をクリックすると回答が表示されます。

Qうつ病の初期症状は

Aうつ病の初期症状には、まず次のような気分の落ちこみがあります。

  • 何をしても楽しくない、気分が晴れない
  • 仕事や学校に行く元気が出ない
  • 集中力がなくなる
  • 自己嫌悪や罪悪感を抱く
  • マイナス思考で、なんでも悪い方へ考えが向く

身体症状としては以下2点の症状が典型的ですが、逆に1日中眠っているとか、過食するという症状が出ることもあります。

  • 眠れない
  • 食欲がない

このような症状もうつ病の初期症状としてよく現れます。

  • 肩が凝る
  • 疲れやすい
  • 頭痛がする

このような症状が一時的ではなく長く(2週間以上)続くのがうつ病で、それによって仕事上のミスや学校の成績の低下、人間関係の悪化などが生じ、それがさらに抑うつ状態を悪化させる原因になります。

うつ病の初期には身体症状を強く自覚する人が多く、病院でもそれを訴えるので、医師もうつ病を見逃すケースがよくあります。処方された薬に効果がなく、不眠や気分の落ちこみをともなっているときは、うつ病の可能性を疑ってみる必要があります。

Q吐き気、嘔吐はうつ病の信号ですか

A吐き気が起きる原因には、以下などがありますが、うつ病の症状としても、吐き気・嘔吐が起きることが多々あります。

  • 食中毒
  • 毒物の服用
  • 乗り物酔い

なぜうつ病で吐き気の症状がでるのか、はっきりしたことは分っていませんが、うつ病は脳の神経伝達物質のはたらきの不調と考えられているので、それが脳の下部の延髄にある嘔吐中枢を刺激すると考えられています。

食物などとは関係ない原因不明の吐き気が2週間以上も続くような場合は、うつ病が疑われます。気分の落ちこみなどの精神症状が強くでないで、頭痛、吐き気、肩こりなどの身体症状が強く出るうつ病を仮面うつ病とよぶことがあります。

仮面うつ病はうつ病と気づかないうちに重症化する危険があるので注意が必要です。

Qうつ病で攻撃的になりますか

Aうつ病の典型的な特徴は、他人を責めるのではなく自責的、自罰的になることなので、攻撃的になることはあまりありません。行動エネルギーも低下するので、他人を攻撃するような元気は出ないのがふつうです。

うつ病ではなく双極性障害(躁うつ病)の躁状態のときなら、他人に対して攻撃的になるのはよくある症状です。

いわゆるうつ病は医学的には「大うつ病」と呼ばれますが、大うつ病ではなく「新型うつ病(現代型うつ病)」とか「非定型うつ病」と呼ばれるタイプのうつ病では、ときに他人に対して攻撃的になることがあります。

また大うつ病の患者にもいろいろな性格の人がいるので、それがうつ病の症状とは言えなくても、攻撃的な行動に出る場合がないとは言えません。

  • 新型うつ病―日本の若者に多いと言われるうつ病。仕事中だけうつになり、職場を離れると元気になる傾向がある。気分の浮き沈みが激しく、ふつうのうつ病と違って自分ではなく他人を責めることが多い。
  • 非定型うつ病―20~30代の女性に多く、過眠や過食などの症状が出ることが多い。イライラして他人に対して攻撃的になることがある。
Qうつ病の症状で寒気というのはありますか

A寒気というのはうつ病の典型的な症状ではありませんが、うつ病が原因で自律神経失調気味になることはめずらしくないので、寒気がするという症状が出ることもじゅうぶん考えられます。

また、うつ病ではなく双極性障害やパニック障害の症状で寒気がすることもあると言われています。もちろん寒気だけから、これらの病気のどれかだというような診断はつきません。

Q生理前にうつっぽくなるのはどうして

A女性は生理の10日ほど前から黄体ホルモンの分泌が急激に増加します(黄体期)。それが3日ほど前には急激に低下し、このときに卵胞ホルモンの分泌も急激に低下します。この黄体期のホルモンバランスの急激な変化は、脳内の神経伝達物質や自律神経に影響を与えて心身のさまざまな不調を生むことがあります。これが月経前症候群と言われるものです。

2012年の小林製薬の調査によると、女性の約9割が何らかの月経前症候群があるという結果が出ました。月経前症候群には、更年期障害の不定愁訴にも似た多くの心身症状がありますが、気分の落ちこみ・抑うつ症状もそのひとつです。月経前症候群ではとくに、イライラして怒りっぽくなったかと思うと、急に落ち込んだり泣き出したりするというような「感情の激しい変化」が特徴的です。

生理前の感情の変化を性格的なものと勘ちがいすると人間関係を壊すこともあるので注意が必要です。パートナーや周囲の理解も必要ですが、まず本人がちゃんとした知識を持って対応することが大切です。月経前症候群の症状は低用量ピルの服用などで軽減することができます。

Q朝起きられないのはうつ病ですか

A朝起きられない、学校や仕事に行く元気がない、午前中はとくに気分が落ち込む、というのがうつ病の典型的な症状です。特別な理由が思い当たらないのに2週間以上こういう状態が続いたら、うつ病の可能性がたいへん高いと言わなければなりません。

こういう症状が出たら、ムリに元気を出そうとしても出ません。元気を出すために必要なセロトニンとかノルアドレナリンという脳内物質が不足しているからです。元気を出せない自分が悪いと思うと、ますます元気が出なくなります。こういう悪循環にはまると、うつ病はだんだん重症になっていきます。

こういうときは、行きづらくても、敷居が高く感じても、早く病院に行って治療を始めることが大切です。そして、セロトニンを増やす薬を処方してもらって服用すると、ほとんどの場合症状は改善します。

それですぐにうつ病が治ってしまうほど単純ではないのがこの病気のやっかいなところですが、眠れないとか朝起きられないというつらい症状を薬でコントロールし、改善しながら治療していくのが基本です。

Qうつ病で動けないことはありますか

Aうつ病は重症になるとトイレに行くにも必死の努力が必要なくらい、動くことがつらくなります。こうなると寝ているしかありません。家族に起きろと言われても、起きることは困難です。自分で頑張って起きようとしても、たいへんです。

足を骨折しているときに頑張って歩こうと思う人はいません。家族が骨折したときに、頑張って歩きなさいと言う人もいません。しかし、うつ病では本人も周囲も、骨がまだくっつかないうちにリハビリを始めるような無理をしがち、させがちです。

起き上がるのもつらいというのは、動くだけの元気が出る脳内ホルモンが出ていない状態です。対策は、病院に行って、薬を飲んで、まずその症状を軽くするしかありません。薬も飲まずに無理に頑張ったり、頑張らせたりするのは、骨折した脚で動き回るのと同じで症状が悪化するだけです。

Qうつ病でお風呂が面倒になりますか

A顔を洗う、歯を磨く、お風呂に入る、ひげを剃る、こういう当たり前のことが非常に億劫になり、なかなかする元気が出ないのがうつ病の症状です。健康なときには考えられないことなので、どうかしてしまったのかと不安になりますが、うつ病ではよくある症状です。

うつ病のこういう症状は、ふつうの行動をするだけの「元気の素」(脳内ホルモン)が不足している状態なので、頑張ってもシンドイだけで元気は出てきません。まずは病院で抗うつ剤を出してもらって、セロトニンなどの脳内ホルモンを増やすことが必要です。

薬を飲めばすぐに治るかというと、そうはいかないことも多いのですが、薬を使わずに治そうとするともっと辛い目にあいます。薬を飲みながら、薬が効かないときは医師と相談して抗うつ剤の種類を変えながら、あせらずに治療を続けることが大切です。

Qうつ病で昼夜逆転の生活になったりしますか

A うつ病の症状が重いときに、昼夜の生活が逆転することはよくあります。それは、朝起きることができなくなって、寝ていざるを得ないからです。症状によっては昼過ぎから少し元気がでて起きられるようになりますが、夜暗くなってからやっと起き上がる元気が出ることもあります。こうなると昼夜の生活は逆転してしまいます。

症状が重くて朝起きられないときは、学校や仕事も休むことになります。病状が回復するまでそれは仕方がないことですが、それにあまり後ろめたさを感じると昼夜逆転の生活を定着させてしまうことがあります。みんなが働いている昼間に働いていないという現実から目を背けるために、できるだけ眠っていようとするからです。もう働かなくてよい夜になるとやっと心が落ち着いて、起き上がる元気が出てきます。

うつ病の症状が重いときに昼夜逆転の生活パターンだけ変えようとしても無理です。治療をして、症状を改善しながら、あせらずに生活パターンを元に戻していきましょう。

Qうつ病だと疲れやすくなりますか

A厚生労働省が発行している「うつ対策推進方策マニュアル」によると、「うつ病を疑うサイン-自分が気づく変化」として、次の11項目が指摘されています。「疲れやすくなる」はその3番目にあげられています。

  • 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
  • 何事にも興味がわかず、楽しくない
  • 疲れやすく、元気がない(だるい)
  • 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう、何もする気がしない)
  • 寝つきが悪くて、朝早く目がさめる  
  • 食欲がなくなる
  • 人に会いたくなくなる
  • 夕方より朝方の方が気分、体調が悪い 
  • 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする   
  • 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
  • 自分を責め、自分は価値がないと感じる など

うつ病になると朝起きるのがとても辛くなります。何かして疲れるのではなく、何もしなくても疲れている状態がうつ病の特徴です。健康な時なら何でもない、お風呂に入るというような行為もする元気がなくなり、ムリをしてするととんでもない疲労感におそわれます。

この疲労感は脳内ホルモン(神経伝達物質)のセロトニンが不足しているせいだと考えられています。したがって、頑張っても、気合を入れても改善しません。病院を受診してうつ病と診断されたら、抗うつ剤を服用して治療する必要があります。

Q何をしてもつまらないのはうつ病だからですか

A医師がうつ病の診断に使うチェックリスの中に「この2週間毎日、ほぼ一日中何もしたくないし、何も面白くないと感じるか」という項目があります。何をしてもつまらない、楽しくないというのは、うつ病の典型的な症状の1つです。

なぜうつ病になると何をしてもつまらないと感じるのでしょうか。それは私たちの脳の「報酬系」のホルモンに関係していると言われています。ランナーズハイという言葉を聞いたことがあると思います。これは長距離走をしているときにドーパミンが放出されることによって感じる快感です。肉体的なつらさをカバーするために報酬系の脳内ホルモンが放出されたのです。

うつ病はこの脳内ホルモンの不調で、楽しいとか気持ちいいという報酬系が機能しなくなっている状態です。そうなると、今まで夢中だった趣味にも興味がもてなくなって、見向きもしなくなることがあります。

うれしい、楽しい、優越感を感じる、自分は何でもできると感じる―理由や根拠のあるなしに関わらずこういう気持ちにさせるのが脳の「報酬」です。むやみにこれが強くて多幸感がある人というも周りが迷惑することがありますが、まったく報酬が得られない脳の状態というのは、本人にとって非常につらいものです。

生きていても仕方がない、と思うのもこういうときです。何をしても楽しくない状態が続くようなら1日も早く医師の診断を受けて、必要な治療を始めることが大切です。

Qうつ病で涙もろくなりますか

Aわけもなく悲しい、というのはうつ病の典型的な症状の1つです。そんなときには男性でも涙をぼろぼろ流して泣くことがあります。ただしうつ病が重症になると泣く元気もなくなることがあるので、涙もろいのはまだそれほど重症化していないとも言えます。

また、同じ気分障害ですがうつ病(大うつ性障害)とは区別される非定型うつ病でも、涙もろくなる症状があります。女性の場合は月経前症候群でも、感情の変動が大きくなって突然泣き出すなどの症状が出ることがあります。

Qうつ病で被害妄想になることはありますか

A妄想は統合失調症によく出る症状ですが、うつ病も重症になると妄想が出ることがあります。うつ病の妄想は誇大妄想の逆の「微小妄想」が特徴です。

微小妄想とは、現実よりも自分を過小評価してしまう妄想で、その中には次のようなものがあります。

  • 心気妄想 自分を病気だと思い込む
  • 貧困妄想 自分を貧乏だと思い込む
  • 罪業妄想 悪いのは自分だと思い込む

このような妄想は、根拠がなく、事実と反するだけに、かえって訂正が困難です。

命を狙われているとか盗聴されているというような被害妄想は統合失調症に典型的な症状です。うつ病の場合は、自分が悪いと思う気持ちからみんなが自分を非難しているように思うなど、微小妄想が被害妄想的な表現を借りて現れていることが多いと思われます。

Qうつ病で手足が震えることがありますか

A手の震えが主な症状の病気には、パーキンソン病や本態性振戦があります。精神障害では神経症性障害に分類されるパニック障害や強迫性障害にふるえの症状があります。

うつ病では、手足の震えは特有の症状ではありません。ただし、うつ病との因果関係は別として、心の緊張が強いときには震えが出ることはあります。とくに、軽度から中度のうつ病でなんとか仕事をしながら治療しているというようなときに、人と会わなければならなくなった時に手のふるえが出たりすることがあります。

双極性障害の薬で副作用として手のふるえが出るものがありますが、抗うつ剤によくある副作用ではありません。

Qうつ病の症状でイライラすることがありますか

A焦燥感、イライラの症状は同じ気分障害でもうつ病ではなく、双極性障害の躁状態のときに多い症状です。また大うつ病(いわゆるうつ病)ではなく非定型うつ病では、イライラはよく見られる症状です。うつ病の重症のときはイライラする元気もなくなるのが普通です。

うつ病でイライラの症状が現れることがあるのは、抗うつ剤の飲み始めの時期です。自分に合う抗うつ剤を見つけるまでには時間がかかることがあるので、医師の指示に従って辛抱づよく治療することが大切です。

また、自己判断で薬の量を減らしたり止めたりすると、イライラやそれ以上の危険な症状が出ることがあるので、勝手に薬の量を変えることはつつしみましょう。

Qうつ病で息苦しくなることはありますか

Aうつ病の身体症状には実にさまざまなものがあり、どれといって当てはまらないものはないとも言えます。それは、うつ病の原因が脳内ホルモンのバランスのわるさで、それが自律神経に影響を与えるからです。女性の更年期障害に不定愁訴ともいわれるさまざまな症状があるのとよく似ています。

したがって、メジャーな症状とはいえませんが、うつ病で息苦しいという症状がでることはあります。精神障害で息苦しさがメジャーな症状の病気というとパニック障害があります。激しい動悸や息苦しさに驚いて救急車を呼ぶと、病院に着くころには収まっているというのが典型的なパニック発作です。

整体院のホームページなどでは、<うつ病―筋肉(横隔膜)の緊張―息苦しさ>という関係がよく論じられています。整体やマッサージで筋肉の緊張をほぐすことは、うつ病の治療のメインにはなりませんが、その補助としては考えられます。

Qうつ病で本が読めなくなるのはなぜ

Aうつ病は脳のエネルギーが低下してさまざまな面での活動能力が低くなる病気です。朝起きるのもしんどくて、顔を洗うのもめんどうになるのがうつ病です。本が読めなくなるのは当然と言ってよいでしょう。

うつ病の典型的な症状に「集中力がなくなる」「物事に興味がもてず何をしても楽しくない」がありますが、この2つは読書をするには欠かせないものです。うつ病になると、活字を見ても何もイメージがわかず、意味も取れなくて、まったく次のページに進めない、ということもめずらしくありません。

そんなときは「あれだけ活字中毒だった俺が----」などと驚かずに、うつ病にはよくある症状と心得て治療に専念することが大切です。もちろん、症状が改善したらまた元の活字中毒に戻れます。

Qうつ病で外に出られなくなることがありますか

A会社に行こうと思うと朝起きられないが、好きな釣りに行くためなら早起きもする。こういう人はうつ病ではありません。非定型うつ病とか適応障害の可能性はありますが、大うつ性障害(いわゆるうつ病)ではありません。

うつ病は行動エネルギーが極端に低下して、朝起きられないとか顔を洗うもめんどうだという症状が出る病気です。重症になると、外出するとか人に会うということは非常に困難になります。

日曜日にはいつも碁会所にいって一日碁を打っていたお父さんが、まったく碁に興味が持てなくなって、家族に「たまには気晴らしにどう」とすすめられても出かける気がしない、というのがうつ病です。

無理に出かけると気晴らしになるどころか疲労困憊してしまいます。そんなときは治療をして、抗うつ剤も飲んで、脳のエネルギーが高まるまで待つしかありません。

Qうつ病で体が痛くなることはありますか

Aうつ病の身体症状で多いのは睡眠障害と食欲不振ですが、体の痛みが出ることもめずらしくありません。うつ病の患者の約6割が体のどこかに痛みを感じているといいます。

体のどこが痛むかは人によって違います。塩野義製薬と日本イーライリリーで作る「うつの痛み」情報センターの調査(2010年)によると、もっとも多いのが次の3つです。

  • 頭痛(36%)
  • 肩の痛み(22%)
  • 胃の痛み(21%)

これに続いて多い順に、首、手足、腰、背中、体全体、内臓、関節、歯、顔の痛みとなっています。しかし、病院でうつ病の治療をしている患者でも、このような体の痛みがうつ病と関係があると思わずに、医師にも告げていないケースが多くあるといいます。(同調査より)

うつ病にともなう身体の痛みは、抗うつ剤の使用で脳内のセロトニン量が増えると軽減します。鎮痛剤の併用は可能ですが、鎮痛剤だけでは効果は限定的です。

Qうつ病で耳鳴りがすることはありますか

A耳鳴りはうつ病のメジャーな症状ではありません。しかし、うつ病はさまざまな身体症状をともなうのが特徴なので、人によって耳鳴りがするケースがないとは言えません。

耳鳴りには、耳鼻咽喉科で原因が分るような器質的なものもあれば、「とくにどこも悪くありません」と言われる耳鼻科的には「原因不明」のものもあります。

整骨院などのホームページでは、骨格の歪みが耳鳴りの原因だとしているものもあります。漢方には漢方の説明の仕方があるようです。

いずれにしても、よく言われる自律神経の失調が原因」というのは、たしかにその通りのことが多いのですが、あまり役に立つ診断ではありません。こんどは自律神経失調の原因を探らないといけないからです。

それが更年期の女性ホルモンの不足だと分れば、ホルモン療法によって自律神経の失調は改善し、耳鳴りもおさまりますうつ病が原因の場合は、抗うつ剤を服用するなどうつ病の治療によって、自律神経の失調が改善し、耳鳴りも止むはずです。

Qうつ病で味覚障害になりますか?

A味覚障害の原因でもっとも多いのは亜鉛の不足です。亜鉛不足になるのは偏った食事によることもありますが、服用している抗生物質や抗がん剤、抗うつ剤などの影響で生じる薬物性の味覚障害の場合もあります。薬の作用で身体から排泄される亜鉛の量が増えてしまうのです。

亜鉛は不足していないのに食物の味がしなくなるのは、糖尿病性の神経障害などの病気が原因のこともありますが、多くは過度のストレスや神経症、うつ病などの精神障害が原因です。

当然ですが、味覚障害の治療法はそれぞれの原因によって違います。うつ病が原因の場合は、その治療によって味覚障害も改善します。また、薬物性の味覚障害の場合は薬の種類を変えるか、それができない場合はサプリメントで亜鉛を補給することで改善します。

Qうつ病でむくみますか?

Aむくみはうつ病のメジャーな症状ではありませんが、うつ病になると自律神経の失調を起こしやすいこと、運動不足になりがちなことなどから、顔や手足にむくみが出ることがあります。

また、むくみは女性に多い症状です。女性にむくみが出やすいのは、月経時のホルモンバランスの変化や、第二の心臓といわれるふくらはぎや太ももの筋肉が男性に比べて細いのが理由です。うつ病も女性は男性の約2倍の患者がいる、女性がかかりやすい病気です。したがって、因果関係がなくても女性のうつ病の患者にむくみが併発することはめずらしくありません。

うつ病でむくみが出るのは、抗うつ剤の副作用のことが多いと考えられます。むくみの程度も出る場所も人によって違いますが、抗うつ剤の飲み始めの時期にむくみが出ることがあります。

飲み慣れるにしたがって副作用は軽減することが多いのですが、症状が重い場合は医師に相談してください。抗うつ剤の種類を変えるなどの対策をしてくれます。自己判断で薬の服用を止めてしまうのは、うつ病の方が重症化するリスクがあります。

Q抗うつ剤で抜け毛が増えますか

A抗うつ剤には多くの種類がありますが、その副作用として脱毛が報告されているものは多くはありません。四環系抗うつ剤ではマプロチリン塩酸塩が、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)ではマレイン酸フルボキサミンが、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)では塩酸ミルナシプランが指摘されている程度です。  

また、うつ病によくある症状として脱毛はあげられていませんが、ストレスから自己免疫で円形脱毛症になることがあるように、うつ病が何らかの影響を与えて、脱毛が増えることがないとは言えません。

男性の場合はうつ病とAGAが因果関係なしに併発することはめずらしくありません。また、仮に抗うつ剤が脱毛に関係しているとしても、自己判断で服用を中止するとうつ病の症状が悪化し、自殺企図などもっと重大な症状が出てくる恐れがあります。

Qうつ病の過眠症って?

A過眠症とは「1日10時間以上寝ても眠たくて、昼間がまんできない眠気が襲う」という症状です。こういう症状が週に3日以上あるようなら「過眠症」と診断されます。

うつ病の典型的な症状に不眠がありますが、若い人のうつ病や軽症の段階では過眠の症状が出ることがあります。また、同じ気分障害でもいわゆるうつ病(大うつ病)とは区別されている、非定型うつ病(新型うつ病)や冬季うつ病などでは、不眠よりも過眠の症状が多く出ます。

非定型うつ病とは、若い世代に多い気分障害で、過眠の症状が出るほか、過食の傾向が出る、午前中よりも午後や夜の方が気分が落ち込む、仕事の意欲は低下するが趣味ならやる気が出る、など大うつ病とは異なる症状がいろいろあります。

非定型うつ病の治療では薬物療法の他に、軽い運動や昼夜逆転した生活リズムの改善などの生活改善も重視されます。

昼間の突発的な眠気は重大な産業事故や交通事故の原因になることがあります。過眠症の原因にはうつ病や非定型うつ病などの他に、睡眠時無呼吸症候群などの身体の病気の場合もあるので注意してください。

Qうつ病で過食になることはありますか?

Aうつ病になると、たいていは食欲がなくなって体重も減ってしまいます。しかし、うつ病(大うつ病)とは臨床的に区別されている「非定型うつ病」では、むしろ過食で体重が増えるのという症状が多くなります。

非定型うつ病は20~30代の若い年齢に多い気分障害です。うつ病は男性よりも女性の患者が2倍くらい多い病気ですが、非定型うつ病はその差がもっと開き3~5倍女性の方が多くなります。

うつ病との違いは過食の傾向が出る他に、不眠よりも過眠の症状が出やすい、午前中よりも夜に気分が落ち込む、ふだんは落ち込んでいるが好きなことをすると元気になる、などいろいろあります。

非定型うつ病の過食傾向は、拒食症の裏返しとしての過食症とは違い、嘔吐しながら食べ続けるということはありません。しかし、食べることでストレスを解消したいという欲求が大きく、とくに甘いものが無性に欲しくなる傾向があります。

非定型うつ病が原因の過食傾向は「ダイエットの意志」だけで止めることは困難で、結局誘惑に負けてさらに落ち込むことになります。病気を治療することで自然に過食傾向はなくなります。

Q非定型うつ病に使われる治療薬は?

A非定型うつ病の薬物療法には、抗うつ剤(セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や三環系抗うつ剤)のほか、安定剤、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠導入剤などが用いられます。

非定型うつ病の薬物療法は通常1年ほどはかかるため、継続して服用が必要となります。非定型うつ病の場合、通常のうつ病とは症状が異なり、SSRIに代表される抗うつ剤の投与のみでは十分な効果が得られないと言われます。

非定型うつ病の治療に選択されるお薬は以下が含まれます。

Qうつ病で頭痛や首、肩の痛みが出ますか?

Aうつ病の身体的な症状として痛みが出ることはよくあります。気分の落ちこみなどの精神症状よりむしろ痛みなどの身体症状が表に現れる場合もあります。そういうタイプのうつ病は「仮面うつ病」と呼ばれ、本人はうつ病と気づかず医師も診断を誤ることがあります。

うつ病で痛みが出やすいのは、頭痛、肩の痛み、胃の痛みです。首、手足、腰、背中が痛くなる人もいます。なかには歯が痛くなるという人もいて、どこに痛みが出るか分りません。

うつ病で身体が痛くなる原因は、気分が落ち込む原因と同じで、脳内神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンが不足するからだと考えられています。これらの脳内ホルモンは気分をコントロールするのと同時に、痛みを感じる神経が過剰に反応しないようにコントロールする働きもあるからです。

Qうつ病で声が出にくくなりますか

Aうつ病で、声が小さくなる、声が震える、声を出したくでも出せない、という症状が現れるのはめずらしいことではありません。声を出すというのは、かなりエネルギーを使う、疲れる行為です。健康な時でもそうですから、顔を洗う元気もなかなか出ないようなうつ病のときはなおさらです。

声が出にくくなったら、身体が「休みなさい」というサインを出していると思って、休養して病気の治療に専念することが大切です。そういうときにムリをしても、疲れるだけで症状が改善することはありません。

声が出にくくなると仕事に支障が出ることが多いので、焦りや自分を責める気持ちが強くなりがちです。それが悪循環になって症状を長引かせることもあるので、「声が出にくいのはけっこう重症のうつ病だ」という認識をもって休養を心がける必要があます。

脳内ホルモンのセロトニンやノルアドレナリンの量が回復して、元気が出せるようになったら自然に声も出るようになります。抑うつ症状に声の出にくさがともなっている場合は、身体的な原因を心配する必要はありません。休養とうつ病の治療が最優先です。

Qうつ病でEDになることがありますか?

Aうつ病は症状が重くなると、朝起きることができないとか、顔を洗う元気もないということもあるので、そうなるとEDかどうかなどは気にする余裕がないのが実情です。また実際にこういう場合は、器質的(身体的)には何の問題もない若い男性でもEDの症状が出ます。性欲のないところに勃起なしです。

このような心因性のEDではいわゆる朝立ちを含む夜間の生理的な勃起はあるのが普通ですが、重症のうつ病では朝立ちも弱くなることがあります。

中高年からのうつ病では、男性ホルモンのテストテロンの分泌量が関係してくることが多くなります。加齢によるテストテロンの分泌低下は気分の落ちこみの原因になります。また、その抑うつ気分がさらにテストテロンの分泌を低下させるという悪循環になることがよくあります。

テストテロンの分泌量は年齢だけでなく、生活意欲や競争心、征服欲などによって大きく左右されるのが特徴です。40代からの LOH 症候群(加齢性性腺機能低下症候群)では、うつ病とEDの「負のスパイラル」はたいへん多い症状です。

うつ病とEDではうつ病の治療が優先されますが、抗うつ薬ED治療薬は併用できるので、うつの症状が改善してきたらEDの治療も並行させることで、両方の症状改善に相乗効果が期待できます。

Qうつ病で記憶力が低下しますか

Aうつ病の症状として記憶力の低下が起きることはめずらしくありません。うつ病の特徴である集中力の低下が記憶力の低下につながることもあれば、脳内物質のセロトニンの不足によって記憶障害が起きることもあります。

高齢者で急に記憶力が落ちたので認知症を疑って診察を受けたらうつ病だった、ということはしばしばあります。うつ病の場合は午前中はとくに症状がひどくて、午後になると回復するということがあります。

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