バイアグラ入門編
バイアグラはどこで購入するの?
バイアグラは一般の薬局やドラッグストアでは販売されていません。バイアグラを入手するには、病院やEDクリニックで診察を受けて薬を処方してもらう必要があります。
ED治療薬やジェネリック薬は、個人輸入代行業者を通じて海外から個人輸入で通販購入することもできます。ただし信用できる業者を選ばないと偽物をつかまされる恐れがあり、健康被害も心配されます。
バイアグラは何科の病院で処方してもらうの?
バイアグラはED専門外来(EDクリニック)はもちろんですが、泌尿器科、内科、心療内科、精神科などでも処方してもらえます。
最初からEDの相談で病院を訪れる場合は、専門外来か泌尿器科が多いでしょうが、その他にも入り口はあります。心療内科や精神科で不眠やうつ病の治療しているときに、EDを相談する場合もあるでしょう。内科で高血圧や糖尿病の治療中にEDの治療もということになるかもしれません。
ただし内科などではED治療薬の取り扱いのない病院・診療所もあるので、行く前に確認しておいた方がよいでしょう。
病院でEDを相談するとどんな診察をするの?
バイアグラを処方してもらいたいが病院に行くとどんな診察をするのか不安だ、という人は少なくありません。しかし多くの男性が心配するような、パンツを脱いで下半身を診察するとか、性生活について根掘り葉掘り聞かれるというようなことはありません。
むしろあっけないくらいにすんなり薬を処方してくれると言っていいでしょう。まず必ずあるのが問診票への記入です。これはどの病気でも初診のときには書くものですが、EDの場合記入する内容は、大きく分けると次の2つです。
- EDの症状の程度を判定するための質問
- 既往症や健康状態に関する質問
1では、挿入困難なことがどの程度あるか、中折れすることがどの程度あるか、などの質問に○印を付けます。
2では、次のような質問に、はい、いいえで答えます。
- タバコを吸うか
- 糖尿病といわれたことがあるか
- 最近うつの気分のことがあるか
- 糖尿病といわれたことがあるか
- 精神科にかかったことがあるか
- 心臓がわるいと言われたことがあるか
- 今服用中の薬があるか
- ED治療薬を飲んだことがあるか
診察では問診票を見ながら医師からさらに質問があって、血圧を計るくらいで終了になり、薬が処方されます。場合によっては血液検査をすることもあります。
バイアグラは健康保険が適用されるの?
バイアグラは病院で処方してもらえますが健康保険は適用されず、診察費も薬代も全額自己負担です。バイアグラだけでなく、病院で処方される他の2つのED治療薬のレビトラ、シアリスも同じです。
バイアグラが日本で承認された当初は、泌尿器科医など医師の8割が何からのかたちで保険適用が望ましいと考えていたようですが、実現されませんでした。
海外ではスウェーデンが無条件で保険適用を認めている他、英、米、カナダ、オーストラリアなど8カ国が、症状や処方する薬の量に条件をつけて保険適用を認めています。
バイアグラではありませんが、日本でもED治療薬の1つのシアリスは、前立腺肥大の治療薬としての効果が認められて、その目的で使う場合は健康保険が適用されます。ただし厚生労働省もそれがED治療に流用されないように、保険適用には様々の制限を設けています。
また、シアリスを前立腺肥大症の治療に処方する場合、成分タダラフィルの配合量が非常に少ないシアリスを処方されるため、ED治療には十分な効果が期待できないと考えられます。
バイアグラは1錠いくらですか?
バイアグラ50mgは病院で処方してもらうと、診察費込みで1錠1500円ほどです。25mgで効果のある人は1錠を2分の1にカットしてのむと750円になります。25mg錠を処方してもらうこともできますが、1錠1000~1200円しますので、割高になります。
1錠1500円を高いと思うかどうかは人それぞれでしょうが、例えば10錠処方してもらって1万5000円が財布から消えていくというのは、やはりかなりの出費と言わざるをえません。
バイアグラは2014年に特許が切れて日本でもジェネリック医薬品が登場しましたが、今のところその価格は1錠1200円前後で、期待したほど先発薬との差がありません。
より低コストでバイアグラを使用するには、個人輸入という手段があります。個人輸入でインド製のジェネリックを購入するともちろん劇的にコストダウンしますが、正規品にこだわる場合も購入の仕方によってかなり安くなります。
1つの方法は、日本では販売されていないバイアグラ100mgを購入して、ピルカッターで割って使用することです。例えば「くすりエクスプレス」で4錠入りを2箱購入すると13,280円で、1錠あたり1660円、50mg錠に換算すると830円になります。日本で50mgのバイアグラを処方してもらう(1500円)より大幅にコストダウンできます。
個人輸入でのみ利用できる複数セット割引で「バイアグラ100mg7箱セット」を購入すると50mgあたりの現状価格で713円と半額以下になります。
バイアグラの個人輸入とは?
個人輸入というのは、外国の製品を個人使用の目的で輸入することです。多くの場合は輸入代行業者に注文して、その業者を通じて輸入することになります。
バイアグラの個人輸入も、インターネットなどに広告している輸入代行業者に注文して輸入します。ネットでオーダーして、カード決済か銀行振り込みをし、宅配便で商品が送られてくる、という流れになります。もちろん商品の梱包は、中身が何かは分らないように配慮されています。業者によっては宅配ではなく局留めの希望にも対応しています。
バイアグラの個人輸入で気をつけることは、偽物をつかまされることのない信用できる医薬品輸入代行業者を選ぶということにつきます。たとえば業界ベスト3とかベスト5に入るような業者なら間違いはありません。
薬の個人輸入は自己判断で薬を選ぶことになるので、ホームページが見やすいこと、商品の説明が詳しくてわかりやすいことも、業者を選ぶ上での大切なポイントです。
海外からの発送になるので商品が届くまでに7~10日前後かかります。
バイアグラのジェネリック医薬品とは?
ジェネリックとは「ノーブランドの」、「一般的な」という意味で、ジェネリック医薬品は特許の切れた医薬品を同じ成分で他社が製造したものです。ジェネリック医薬品の特徴は、先発薬と成分は同じで価格が安いということです。
1998年に販売が開始されたバイアグラは2014年に特許が切れて、日本でもジェネリック医薬品が作られるようになり、希望すれば病院で処方してもらうことができます。バイアグラは1錠1500円ほどですが、日本製のバイアグラ・ジェネリックは1錠1000~1200円ほどです。
しかし、バイアグラには特許が切れる前から何種類もの「ジェネリック」があり、日本でも個人輸入で入手することができます。これらは決して偽造品というわけではなく、有名なジェネリック製薬メーカーが近代的な工場で堂々と製造している製品です。
これは、そのすべてがインド製だというのがミソです。インドは特許についての考え方が日本や欧米とは異なり、医薬品の製法特許は認めるが成分特許は認めないという法律がありました。そのため、特許切れ前でも「ジェネリック」を合法的に製造できたのです。
ED治療薬に限らずインドではいろいろな医薬品の安価な「ジェネリック」を製造しています。そのため「後発薬大国」などといわれて欧米の先発薬メーカーからは煙たがられています。しかし、そのおかげで東南アジアやアフリカなどの開発途上国で医療ボランティアが活躍できるという面もあります。
インド製バイアグラジェネリックのカマグラゴールド、カベルタ、シラグラなどは、いずれも著名なジェネリック製薬会社が衛生的な近代工場で製造する、安心して使用できる製品です。また、コスト面では先発薬の数分の1という大きなメリットがあります。
バイアグラはどこで保管するの?
バイアグラは製造から4年間の使用期限があります。薬を購入して使用期限を確認するにはPTP シートの裏面にある「EXP 17. 5」という数字を見ます。EXPはexpiration date(使用期限)の略で、この数字なら2017年5月が使用期限です。
病院や信用できる輸入代行業者から購入したものに、使用期限切れぎりぎりのものはまずありませんが、使用期限が分らないものは購入後1年くらいを目安に使い切るようにしましょう。
バイアグラの保管は冷蔵庫などに入れる必要はなく、机の引き出しなどの常温保存で問題ありません。
PTP シートから出した薬は密閉できるビニールのピル袋などで保管して、早めに使用しましょう。とくにピルカッターで割って使用した薬の残りは、湿気ないように保管して早く使ってしまいましょう。
【次のページへ:バイアグラの偽物に注意しよう】
