生理痛がきつい女性はお読みください。

生理痛を軽くするには

生理痛を軽くするにはどうしたらよいですか?

厚生労働省の調査によると、生理の時にお腹に痛みを感じる人は67.3%もいます。腰痛も46.3%とかなり多く、36.3%の人が全身の倦怠感を感じています。

毎月強い生理痛があると、女性のQOL(生活の質)をいちじるしく下げることになります。生理痛について正しい知識をもって対処することが大切です。

生理痛って何?

女性は毎月卵巣から卵子を1個排卵し、子宮の中に受精した卵子が着床するベッドである子宮内膜を準備します。受精卵が着床しなかったとき、つまり妊娠しなかったときは、そのベッドをいったん排出して新たに作り直します。その排出のときに子宮が収縮して起きるのが生理痛(月経痛)です。

生理痛の原因は?

子宮に病気がある場合も生理痛が強くなりますが、多くの場合はホルモンの影響による生理的な痛みです。

生理中は経血と共に子宮内膜を排出するために、プロスタグランジンという子宮を収縮させるホルモンが分泌されます。このホルモンが多く分泌されると子宮が陣痛のときのように強く収縮し、強い痛みを感じることになります。

またプロスタグランジンには痛みを強める作用もあり、腰痛、や頭痛、吐き気の原因にもなります。

子どもを産んだ経験がない女性の場合は、子宮口が狭いことが生理痛の原因になることがあります。経血がスムーズに流れ出にくいのです。そのほかに冷え症やストレスなども生理痛を強める原因になると言われています。

生理痛の原因になる病気とは?

子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの病気が生理痛の原因になっていることがあります。

  • 子宮内膜症

子宮以外の場所に子宮内膜と同じような組織がつくられる病気です。この組織も生理のたびにはがれて出血するので、それにともなって強い痛みを感じます。

  • 子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍です。筋腫ができると生理痛の原因になるほか、経血が増えたり生理が長引くなどの症状が起きます。

  • 子宮腺筋症

子宮の筋肉内に子宮内膜症でできるような組織ができる病気です。この病気になると経血が増えたり、生理が長引いたりします。

強い痛みを感じたり、ふつうの生理とは違う異常を感じたときはこのような病気が原因のことがあるので早めに婦人科で診察を受けましょう。

ピルを飲むとなぜ生理痛が改善するの?

避妊薬の低用量ピルは生理痛を軽くする効果もあります。これはピルに配合された女性ホルモンによって女性の身体のホルモンバランスが変化し、妊娠している状態に近くなるからです。それによって排卵が抑制され、毎月準備される子宮内膜が薄くなってプロスタグランジンの分泌がへり、経血の量も減ります。

この作用によってピルは子宮内膜症を予防する効果もあります。

日本では近年ピルが普及し始めていますが、まだ普及率は2%ほどで、女性の健康・生活の質を高めるピルが容易に薬局で購入できる欧米と比較すると、まだまだ発展途上と言えます。

生理痛は鎮痛剤で治してもいいの?

市販の鎮痛剤で痛みを抑えることもできますが、毎月使用していると聞きにくくなってくる場合があります。そういうときは、安易に服用回数や服用量を増やさないように注意しなければなりません。

鎮痛剤を飲みすぎると脳が痛みに過敏になり、痛みを強く感じ、痛む頻度も多くなります。 これが「薬物乱用頭痛」で、とくに頭痛薬の乱用で生じますが、生理痛でも気をつける必要があります。

鎮痛剤で生理痛に対処するよりも、低用量ピルを服用することで毎月の生理痛の緩和だけでなく、月経不順、月経過多、子宮内膜症、ニキビや肌荒れの予防効果も期待できます。

 

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