ストレスや食生活などで胃がきりきり痛みませんか?

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎の原因・症状・治療法

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎とは

胃潰瘍とは

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎は、どれも胃酸によって臓器の内壁がダメージを受ける病気です。

胃潰瘍は、胃壁の深くまでダメージが進んだ症状で、逆流性食道炎は胃酸が食道に逆流して食道の粘膜が傷つく症状です。

胃酸はph1~2という強い酸ですが、胃粘膜がバリア層となって胃壁を守っています。

何かの原因で胃酸が過剰になったり、胃粘膜が薄くなったりすると、胃壁が強い酸に侵されて、炎症や潰瘍が生じます。

食道はもともと胃酸から組織を守る仕組みがないので、胃酸が日常的に逆流すると必ず炎症を起こします。

胃炎の症状

胃炎のもっとも特徴的な症状は、みぞおちの痛みです。

食べすぎや強いストレスで胃酸が多く分泌されると急性胃炎になりみぞおちのあたりが痛くなりますが、日常的にこれが繰り返されるのが慢性胃炎で、胃潰瘍に進行するおそれがあります。

慢性胃炎の症状は、みぞおちの痛みのほかに、胃もたれ、腹部膨満感、胸やけ、ゲップなどがあります。

胃潰瘍の症状も、みぞおちの痛みが特徴ですが、胸やけが強くなり吐き気や嘔吐もひんぱんに出ます。

潰瘍が進むと胃から出血するので、吐血したり、便に血が混じって便の色が黒っぽくなることがあります。

腰や背中など胃以外の痛みを感じることもあります。

逆流性食道炎の症状は、強い胸やけと、喉や口に酸っぱいもの(胃液)がこみ上げてくる呑酸(どんさん)です。

とくに食べてすぐ横になったときに、このような症状が現れます。

食道だけでなく喉も胃酸で炎症をおこすと、声がかすれたり咳が止まらなくなどの症状も出ます。

胃潰瘍や逆流性食道炎をくり返していると、胃がんや食道がんのリスクも高くなります。

また、逆流性食道炎がぜんそくの原因になることもあります。

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎は、生活習慣と関係が深く、ストレスの影響も大きい病気です。

現在は良い治療薬があるのでしっかり治療することと同時に、生活習慣の改善が大切です。

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎の原因

胃潰瘍の原因

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎の原因は胃酸過多、あるいは胃酸から胃を守る胃粘膜が薄くなることです。

胃酸過多の原因となるのが、食べすぎ(とくに脂こいものの食べすぎ)とストレスです。

ストレスは胃が空っぽのときでも胃酸を分泌させるので、胃へのダメージが強くなります。

胃粘膜が薄くなり、胃壁を保護する力が弱くなる大きな原因にピロリ菌があります。

ピロリ菌に感染すると、菌の分泌物であるアンモニアなどが胃粘膜を傷つけ胃酸への抵抗力が弱くなります。

ピロリ菌の繁殖が、胃酸の分泌を促進するガストリンというホルモンを増やすことも分っています。

人によってロキソニンやアスピリンなどの解熱鎮痛剤も、胃粘膜を傷つける原因になります。

最近は頭痛や生理痛で鎮痛剤を飲む機会が増えているので注意が必要です。

アルコール度数の強いお酒も胃粘膜を傷つける原因になります。

禁煙も胃潰瘍のリスクを高めるとともに、治療の効果を弱める可能性があります。

逆流性食道炎の原因は、食べすぎ、肥満による腹圧の上昇、加齢によって食道と胃を仕切っている筋肉(下部食道括約筋)が弱ること、などが原因です。食べてすぐ横になるのも、胃酸が逆流する原因になります。

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎改善・予防の生活習慣

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎を予防・改善するには、食べすぎないことと、なるべくストレスのない暮らしをすることがもっとも大切です。

食生活で胃酸過多を起こしやすいのは、いわゆるドカ食いと、脂濃いものや香辛料がきついものを好んで食べることです。

とくに脂肪を多く含む肉を大量に食べるのは、消化に時間がかかり、それだけ胃酸の分泌も多くなります。

胃酸が食道に逆流しやすいのは、食べすぎと食べてすぐ横になることです。肥満して腹圧が高くなるのも胃酸の逆流の原因になります。

1日3回の食事を規則正しく、バランスよく取ることで、過剰な胃酸の分泌をおさえることができます。

朝食や昼食を抜く1日2回の食事は、1回食事の量が増えて胃酸過多の原因になります。

深夜に食事をする習慣は、逆流性食道炎を起こす原因になります。

また、睡眠の質も低下してストレス耐性が弱くなり、ストレスの影響を受けやすくなります。

コーヒーなどのカフェイン飲料、アルコール、タバコのニコチンも胃酸を増やす原因になります。

とくに空腹時にこれらを摂取すると、胃酸の影響がストレートに出ます。また、アイスコーヒーはより胃酸の分泌を増やすと言われています。

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎の治療法

胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎のもっとも基本的な治療は、原因となる胃酸の分泌を減らすお薬を服用することです。

胃酸をおさえる薬は、おもにプロトンポンプ阻害薬とH2ブロッカーが使用されます。

ピロリ菌の除菌も、胃潰瘍や胃がんの治療や予防のために有効です。

プロトンポンプ阻害薬

を抑制する効果が高いお薬で、第一選択薬になっています。

胃酸を作る働きをしているプロトンポンプというタンパク質の作用を阻害して、胃酸の分泌を抑制します。1日1回の服用で効果が持続します。

プロトンポンプ阻害薬はロキソニンなどの鎮痛剤が胃を荒らすのを予防するためにも使われます。

プロトンポンプ阻害薬には「タケプロン」、「エソメプラゾール(ネキシウム)」「オメプラゾール」などの製品があります。

H2ブロッカー

胃酸の生産に必要なヒスタミンをブロックするお薬です。プロトンポンプ阻害薬より効果は劣りますが、補助薬として使われます。

H2ブロッカーには市販薬の「ガスター」、「三共Z胃腸薬」などがあります。

その他に、食べすぎたときの頓服として、胃酸を中和する、アルギン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸カルシウムなどが使われることがあります。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の除菌にはプロトンポンプ阻害薬と2種類の抗生物質(サワシリンクラリス)を7日間服用します。

ピロリ菌除去薬のセットもございますので以下リンクをご確認ください。

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