バルトレックスについて

抗ウイルス薬の代表格であるバルトレックスは、単純ヘルペスウイルスによる感染症に効くお薬です。フランスの製薬会社であるグラクソ・スミスクライン株式会社が開発し、日本では2000年に承認されている抗ウイルス薬です。

有効成分として「バラシクロビル塩酸塩」を配合し、国内では500mg錠剤と50%顆粒の2種類の剤形で市販されています。医師の処方箋が必要な医療用医薬品に指定されていますが、比較的副作用などは少なく、再発防止のための予防的な服用も効果的です。適応症としてヘルペスウイルスによる性器ヘルペス、単純疱疹や帯状疱疹、水痘(水ぼうそう)に効果があります。

ウイルスは一般的な感染症である細菌や真菌とはまったく異なる微生物で、他の生物に住み着いて増殖していくのが特徴です。細菌や真菌よりも小さく、感染力が強いのがウイルスの特徴です。感染した皮膚には水ぶくれが生じたり、赤く腫れたりした症状が見られ、ヒリヒリと痛むのが特徴です。感染力の強いヘルペスウイルスは、感染後なるべく早い時期にバルトレックスの服用を開始するのが効果的です。

バルトレックスの効果

バルトレックスは有効成分バラシクロビルを含んでいる抗ヘルペスウイルス薬で、単純疱疹(口唇ヘルペスや性器ヘルペス)・帯状疱疹・水疱といったヘルペスウイルス感染症の治療に世界中で多く使用されています。

単純疱疹は患部周辺に水ぶくれや発赤といった皮膚症状が現れる疾患で、帯状疱疹は身体の知覚神経が通る部位に発症して神経に沿って帯状に大量の水ぶくれや発赤が現れる疾患です。帯状疱疹のほうが状態や症状が重く、痛みを伴います。

ヘルペスウイルスの細胞は自身のDNAを複製していくことで増殖しますが、バルトレックスはこのDNA複製において重要な役割を持つDNAポリメラーゼという酵素を阻害してDNA複製を抑制します。その結果、ヘルペスウイルスの増殖が抑制され死滅することで感染による上記のような症状が改善し、完治へ繋がります。ヘルペスウイルス感染症を発症したら出来る限り早くにバルトレックスの服用を開始するとより効果的で治りが早いです。

バルトレックスの作用機序

バルトレックスの有効成分であるバラシクロビル塩酸塩は“プロドラッグ”と呼ばれ、体内に吸収された後に活性化体として別の成分に変化します。これは、体内に吸収されにくい化合物の改良品として使われる製法で、比較的新しいお薬に使われます。

バラシクロビル塩酸塩は体内に服用後、アシクロビル塩酸塩に変換され抗ウイルス作用を発揮します。アシクロビル塩酸塩の吸収率を高めるために開発されたのがバルトレックスであり、アシクロビル塩酸塩と同様の効能を発揮します。アシクロビル塩酸塩はウイルスのDNA鎖に作用してウイルスDNAの複製を阻害します。DNAの複製を断ち切ることで、ヘルペスウイルスの感染を防止します。単純ヘルペスウイルスの1型及び2型の両方に効果があります。その他に水痘・帯状疱疹ウイルスにも同様の抗ウイルス作用を発揮します。

バルトレックスで性器ヘルペスの再発抑制

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス2型の感染によって起こります。主に感染者との性行為によって感染するパターン(接触感染)が多いことから性病のひとつとして認知されています。 単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、一度感染すると症状が治まってもウイルスは体内に潜伏します。そのため身体の免疫力が低下するなどの要因で、しばしば再発を繰り返してしまいます。

性器ヘルペスは再発の回数が特に多いので注意が必要です。

年に6回以上性器ヘルペスの再発を繰り返す症例には予防目的にバルトレックスを少量で長期間服用するという治療が推奨されていて、保険適用も通っています。

性器ヘルペスの再発抑制目的でバルトレックスを服用する場合、通常1回1錠500mgを1日1回毎日服用します。 服用期間は数ヶ月~1年で、症状の有無に関わらず長期間継続的に服用することで体内のウイルス量・活動を減らします。

バラシクロビルについて

バルトレックスの有効成分であるバラシクロビルは、体内で吸収されたあとアシクロビルに変換される第2世代と呼ばれる抗ウイルス薬です。バルトレックスのジェネリック医薬品として国内では30~40のジェネリック医薬品が開発されており、「バラシクロビル錠500mg「日医工」」や「バラシクロビル錠500mg「サワイ」」の薬剤名で市販されています。

体内に吸収されにくいアシクロビルに改良を加えたのがバラシクロビルであり、腸からの吸収力を高めたことにより、1日5回の服用が必要なアシクロビルに対し、1日2~3回の服用回数に減らすことが可能になりました。ヨーロッパやアメリカをはじめ世界100カ国以上で承認・販売されているバラシクロビルは、その高い有効性と安全性から実績と信頼のある医薬品です。

バルトレックスの飲み方

  • 単純疱疹の治療に対しバルトレックス(1錠に有効成分バラシクロビル500mg)を服用する場合、通常成人は1回1錠を1日2回服用します。
  • 帯状疱疹・水ぼうそうの治療に対しバルトレックスを服用する場合、通常成人は1回2錠を1日3回服用します。
  • 性器ヘルペスの再発抑制目的でバルトレックスを服用する場合、通常成人は1回1錠を1日1回長期に渡って継続的に服用します。
  • どの場合においても、年齢や症状や身体の状態によって適宜増減します。尚、体重40kg以上の小児は通常成人と同様の用法用量です。
  • 単純疱疹の場合はおよそ5日~、帯状疱疹・水ぼうそうの場合はおよそ7日~10日ほどが服用期間の目安です。医師の指示に従った用法用量・期間で服用してください。
  • バルトレックスは食事の影響をほとんど受けませんが、胃の負担を考慮すると食後服用をお勧めします。
  • 錠剤が大きいため特に高齢者の方は喉にひっかからないように多めのお水で服用してください。
ヘルペスウイルス感染症を発症したら、一刻も早いバルトレックスの服用開始が大切です。発症後72時間以内の服用で重症化を回避できると言われています。

バルトレックスの使用上の注意

アシクロビルやバラシクロビルにアレルギー(過敏症)の既往がある方は服用いただけません。腎臓疾患がある方、ご高齢の方は特に精神疾患の副作用がでやすいことが報告されています。主治医や専門医に相談の上で服用を検討してください。

バルトレックスは感染後なるべく早い時期に服用することが推奨されています。目安として帯状疱疹の場合は5日以内に、水痘の場合は2日以内に服用するようにしてください。バルトレックスを服用して5日経過しても症状が回復しない場合、他のお薬への切り替えを検討してください。長くても10日以上の服用は原則認められていません。

副作用として意識障害(ふらつき、眠気などの意識低下)が報告されているため、服用後の車の運転や危険を伴う機械の操作などには十分注意してください。

バルトレックスは性器ヘルペスの再発防止効果が認められていますが、服用中もセックスパートナーへの感染リスクがあるため、コンドームの使用等が推奨されています。

バルトレックスを飲み忘れた場合

バルトレックスを飲み忘れたら、気がついた時にすぐに1回分を服用してください。例えば単純疱疹の治療でバルトレックスを1日2回服用している場合、服用間隔が4~5時間程度空いていれば特に問題ありません。
次の服用時間がすごく近い場合は1回分を飛ばしてください。 2回分を一度に服用しないでください。副作用の発現リスクが上がる恐れがあります。

ヘルペスウイルスによる感染症を早く治す・重症化を防ぐには、ヘルペスウイルス感染症を発症したら早急に正しい用法用量でバルトレックスを服用することが非常に大切です。 飲み忘れが頻発すると抗ウイルス効果が減弱してしまうので、服薬スケジュールを極力厳守するように心がけてください。

バルトレックスの服用タイミング(食前、食後)

単純疱疹の治療には1回500mg1錠を1日2回(朝・夕)服用します。バルトレックスは食事の影響をほとんど受けないため、食前・食後のタイミングは定められていませんが、胃への負担を考慮して食後の服用が推奨されています。

単純疱疹以外の帯状疱疹・水ぼうそう・性器ヘルペスには、1回500mg1錠を1日3回服用します。初めて感染した場合の服用期間は5日~10日間です。10日以上の服用は控えてください。性器ヘルペスの再発予防目的で服用する場合は、1回500mg1錠を1日1回服用します。なお、HIVに感染された方の場合は、1回500mg1錠を1日2回服用します。

予防目的の場合の服用期間は、1年間を目安に服用してください。再発を抑えるための服用の場合、症状が出たらとにかく早く服用するのがポイントです。患部がピリピリする、かゆみやほてりなどを感じたら6時間以内、遅くても24時間以内には服用してください。

バルトレックスを常備しておくことで、再発率をぐっと抑えることが出来ます。

小児のバルトレックス服用方・用量

ヘルペスウイルスの感染は小児にもよく見られます。特に大人に比べて再発率が高いのが特徴です。子どもの舌や唇(口の周り)に小さな水ぶくれを伴う発疹ができるのが主な症状です。首や体、顔にもできることがあり、免疫力が下がったときに発症しやすいとされています。

国内では「バルトレックス顆粒50%」という粉薬が処方されるのが一般的です。体重が40kg以上の場合は、錠剤でも服用が可能です。小児の場合、年齢ではなく体重によって服用量を調整します。体重10kg未満は1日3回、1回に25mg/kgを服用してください。体重10kg以上の場合は1日2回、1回25mg/kgを服用してください。12kgのお子さんの場合の1回量は、成分量300mg、50%顆粒剤として0.6gを服用いただきます。

ヘルペスの再発を防ぐには親御さんのサポートが不可欠です。不規則な生活にならないように十分な睡眠を心がけ、バランスの取れた食事を与えることで体調不良にならないように注意してあげてください。

妊娠中(その可能性がある場合も)・授乳中のバルトレックス服用

バルトレックスは安全性が高い薬であり、妊娠中や授乳中の方も禁忌ではありません。 ただし製薬メーカーの添付文書にはリスク回避の都合上、メリットがデメリットを上回る場合のみの服用と安全性が確立していないことと慎重投与が記載されています。

国際的には、FDA(アメリカの厚生労働省のような機関で)における薬剤胎児危険度分類基準でバルトレックスは危険性無しに分類されているため、妊娠中や授乳中でも安心して服用できることとなっています。

もしもどうしても心配な方は胎児の器官が形成される妊娠初期(~15週)の服用は避ける、搾乳やミルクに切り替える、授乳直後に薬を服用する、などの対処をとればいいかと思います。 まずは受診して妊娠中や授乳中であることを必ず医師に伝え、指示に従ってください。

バルトレックスで治療中の飲酒

バルトレックス服用中の飲酒は、薬力学的に問題はございません。ただし、水分不足には注意が必要なため、こまめな水分補給を心がけてください。飲酒をした場合、肝臓でアルコールを代謝するのに大量の水分が必要となり、体内の貯留水分量が減る傾向にあります。すると腎臓での代謝に影響を及ぼし、バルトレックスの成分であるバラシクロビル(アシクロビル)が結晶化し、腎臓に悪影響を持たらすことがあります。そのため飲酒量は少量に抑え、多めの水と一緒に飲むようにしてください。

特にビールは他のアルコールに比べて利尿作用が強くなり、体内の脱水状態を引き起こしやすいことがわかっています。バルトレックスの服用中はなるべく飲酒を控えるようにしてください。

バルトレックスの副作用

バルトレックスは安全性が高い薬であるため副作用は少ないですが、腹痛・吐き気・下痢などの消化器症状、頭痛、めまい、眠気、発疹、光線過敏症といった症状が稀に報告されています。 軽度の頭痛や消火器症状などであればさほど心配ありませんが、バルトレックス服用後に何らかの強い異常な症状が発現した際は服用を中止してすぐ受診してください。

特に高齢者の方や腎臓の機能が落ちている方は体内で薬の排泄が遅れ、副作用発現のリスクが高くなっているので慎重な注意が必要です。

また、滅多に起こりませんがバルトレックスの重大な副作用としてアナフィラキシーショック、間質性肺炎、急性腎不全、重い精神神経症状、血液障害、皮膚粘膜眼症候群、間質性肺炎、肝障害、膵炎などが挙げられるため念のため注意してください。

バルトレックスと下痢

バルトレックスの主な副作用に下痢があげられます。これは抗生物質や抗ウイルス薬全般に起こりやすい副作用で、腸内細菌に影響をもたらすことが原因に考えられます。下痢は便と共に体内の水分量が余分に排出されている状態のため、脱水症状になりやすい傾向にあります。体内が脱水状態となった場合、腎臓の細尿管という部分で医薬品の成分濃度が急激に上昇して、医薬品成分が再結晶化し腎障害を引き起こす危険性が懸念されています。

そのため、下痢の場合はいつも以上にこまめな水分補給を心がけてください。下痢の場合は水分だけではなく、体内に必要なミネラルも失われているため、「OS-1」などの経口補水飲料の摂取が推奨されます。下痢の症状がひどい場合は医療機関を受診し、バルトレックス以外の抗ウイルス薬の服用について相談してください。

また、服用期間も短縮した方がよいかも知れません。ご自身で判断されず、かかりつけ医や専門医を受診してください。

バルトレックスと飲み合わせの悪いお薬(併用注意)

バルトレックスと併用禁忌の薬は特にありませんが、飲み合わせがあまり良くない薬剤が幾つか存在します。 痛風治療薬のプロベネシド(ベネシッド)と胃薬のシメチジン(タガメット)はバルトレックスの排泄を阻害するためバルトレックスの血中濃度が上がり、免疫抑制薬のミコフェノール酸モフェチル(セルセプト)とバルトレックスはお互いの排泄を阻害し両薬剤の血中濃度が上がります。

また、喘息治療薬のテオフィリン(テオドール)とバルトレックスはテオフィリンの血中濃度が上がります。 このように薬の血中濃度が上がると効果が高まるのではなく副作用の発現リスクが上がってしまうため、これらの薬剤はバルトレックスと併用禁忌ではありませんが慎重な注意が必要です。 何らかの疾患で服薬治療をしている方はバルトレックスの服用を開始する前に必ず医師か薬剤師に相談してください。

バルトレックスの治療期間

バルトレックスの服用期間は、基本的には1週間が目安とされています。服用を開始して5日目には症状が治まり始め、10日以上の服用は控えるように指導されます。5日以上経過しても患部の痛みやかゆみ、水ぶくれなどの症状が治まらない場合は、バルトレックスの服用を中止して医療機関を受診してください。ヘルペスウイルス以外の他の疾患が疑われます。また発熱や風邪症状などにより、免疫力が下がり体調が悪い場合は、服用期間を3日間にとどめるようにしてください。

バルトレックスは強力な抗ウイルス薬のため、肝臓への負担が大きく長期間の服用は望ましくありません。リウマチなどの免疫系疾患をお持ちの方も同様に、服用期間を3日以内にとどめるようにしてください。再発予防の場合は、1日1回1錠を1年を目安に服用いただきますが、肝臓への負担が懸念されるため定期的に医療機関を受診して肝機能検査を受けるようしてください。

バルトレックスとゾビラックスの違い

バルトレックスは有効成分としてバラシクロビルを含有しているのに対し、ゾビラックスは有効成分としてアシクロビルを含有しています。 どちらも同じ抗ヘルペスウイルス薬ですが、2つの薬剤の大きな違いは効果の持続時間です。ゾビラックスは効果の持続性が低いため1日5回もの服用が必要ですが、バルトレックスは1日に2~3回の服用で済みます。そのため飲み忘れリスクを減らすことができます。

バルトレックスはゾビラックスのプロドラッグ(吸収率や安定性の向上などを目的に、化学構造の一部を修飾して設計されたもの)で、すなわちバルトレックスはゾビラックスが進化して作られた薬剤なのです。 アシクロビルの化学構造を変化させてバラシクロビルにすることによって吸収効率を高めることに成功しました。そのため効果の持続時間に大きな差が生まれました。

バラシクロビルは体内でアシクロビルに変化して効果を発揮するため、バルトレックスとゾビラックスの作用・効果は全く同じです。

ヘルペスの種類

一般的に「ヘルペス」とは水ぶくれなどの症状を指し、その原因となるヘルペスウイルスにはたくさんの種類があります。主に人間に感染するヘルペスウイルスは8種類あります。最も感染者が多い口唇ヘルペス・性器ヘルペス・小児ヘルペスは、「単純ヘルペスウイルス」に分類されます。また、子どもの頃に一度は罹ったことがある水ぼうそう・帯状疱疹の原因となるのが「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。この二つが代表的なヘルペスウイルスです。

「単純ヘルペスウイルス」にはⅠ型とⅡ型があり、日本人の70~80%はⅠ型に罹患しているというデータがあり、身近な感染症の一つです。ウイルスに感染した人との接触や付着したタオルからもウイルスが感染し、家族やカップル同士で感染しやすいのが特徴です。大人の場合、すぐに発症する方もいれば、数年経過してかた発症される方もいます。ただし、子どもに感染した場合は39℃以上の高熱がでるなど、大人よりも重症になるケースが多いとされます。

口唇ヘルペスの市販薬

薬局やドラッグストアで購入できる市販薬の中に、口唇ヘルペスのお薬もあります。但し初めて感染した際には使用できず、再発の際に使用できる塗り薬だけが市販されています。これは症状がヘルペスウイルスによるものなのかを自己判断せずに、医療機関を受診して診察を受ける必要があるからです。

大きく2種類の成分があり、ひとつはアシクロビルを配合した「ゾビラックス軟膏/クリーム」、他にはビダラビンを配合した「アラセナ-A軟膏/クリーム」があります。市販薬にも医師の処方箋が必要な医療用医薬品と同じ有効成分が配合されています。症状が軽微な場合には塗り薬での治療で問題ありませんが、症状が重く何度も繰り返して発症する場合は飲み薬が有効です。飲み薬の中でも服用回数が少なく体に吸収されやすいバルトレックスは、多くの医療機関で第一選択薬として処方されています。

バルトレックスのジェネリック薬

2000年に国内で承認されたバルトレックスは、特許が切れた後30~40個のジェネリック医薬品が販売されています。バルトレックスと同じ有効成分バラシクロビル塩酸塩を配合しているため、その効果は同一です。販売する製薬メーカーによって錠剤の大きさ・形状・色・添加物の違いがあるため、飲みやすさには多少違いがありますが、ほとんど気にならない程度です。

ジェネリック医薬品の最大の特徴はその安さです。先発品であるバルトレックスに比べると、およそ半分ほどの値段で手に入れることができます。そのため海外でも多くのジェネリック医薬品が開発・販売されています。中には粗悪品も含まれているため、その選び方には注意が必要です。GMP(Good Manufacturing Practice)という国際的な製造管理及び品質管理の基準をクリアした製薬会社で販売されているジェネリック医薬品を選ぶようにしてください。

バルトレックスを高齢者が服用する場合の注意

バルトレックスを高齢者の方が服用する場合、注意すべきことが幾つかあります。

まずは服用時です。バルトレックスの錠剤はかなり大きめなので、喉に引っ掛からないように注意しなければいけません。多めのお水で服用する・ピルカッターなどで難なく服用できる大きさまで分割して服用するなどの対処をおすすめします。

次に副作用です。高齢者の方は肝機能や腎機能の低下により薬の排泄が遅れがちで血中濃度が上がります。 そうなると副作用の発現リスクが上がるため慎重な注意が必要です。年齢や体重や身体の状態によってバルトレックスの用量を適宜減量します。

また、高齢者の方は身体が弱ってたり持病があったりで免疫力が低下している傾向にあります。ヘルペスウイルス感染症にかかりやすく、重症化しやすく、再発もしやすいです。 しっかり確実に早く治すためには、発症後できる限り早急にバルトレックスの服用を開始することが非常に重要です。72時間以内の服用で重症化を回避できると言われています。

バルトレックスと帯状疱疹

ストレスや寝不足など体調が悪いときに発症することが多い帯状疱疹は、若い女性が発症しやすく、3人に1人が罹患するといわれています。赤い発疹と共にピリピリとした痛みに襲われ、発疹が水ぶくれになって爛れることで潰瘍になったり、跡が残ったりすることもあります。

お薬を含めた治療を何も行わなかった場合、直るまでに3週間~1ヶ月ほどかかりますが、抗ヘルペスウイルス薬を服用することで早くて3日、遅くても1週間以内には症状が治まります。そのため帯状疱疹の症状が現われた際には、できるだけ早くバルトレックスなどの抗ウイルス薬を服用するのが大切です。

バルトレックスの場合、帯状疱疹には1回500mg2錠を1日3回(毎食後)服用します。医療機関を受診する際は、内科か皮膚科を受診するのが一般的です。痛みがひどい場合は、対症療法として鎮痛薬が処方されることもあります。女性の場合、生理開始前の10日~14日間は免疫力が低下しがちな時期のため、休息や栄養補給に努めることも大切です。

バルトレックスの薬価(処方してもらう場合の1錠あたりの値段)の目安

日本の医療機関でバルトレックスを処方してもらう場合、バルトレックスの薬価は1錠405.6円です。 口唇ヘルペスや性器ヘルペスなど単純疱疹の場合は一般的な用法用量として1日2錠・5日分と仮定して薬代は約4,056円、帯状疱疹の場合は1日6錠・7日分と仮定して薬代は約17,035円となります。

ここに診察料・処方料・調剤料・薬学管理料など様々な費用が加算されると、診察のみの場合で単純疱疹ではおよそ9,000円前後、帯状疱疹に至ってはおよそ22,000円前後にもなります。 保険適用の3割負担で2,700円~6,600円にはなりますが、特に帯状疱疹の場合では痛い出費となってしまいます。

血液検査や性器ヘルペスの場合の内診など何らかの処置が行われることで、更に1,000~数千円追加される可能性が高いことを留意してください。 尚、ジェネリック医薬品を選択すると薬代を安く抑えることができます。