アトピー性皮膚炎の治療法と治療薬 | くすりエクスプレスの教えてヘルスケア

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公開日: 2017/06/21

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は以下2つが重なったときに起きる皮膚の炎症です。この体質を「アトピー体質」といいます。

・肌が乾燥して皮膚のバリア機能が低下しやすい体質
・さまざまなものにアレルギー反応を起こしやすい体質

アトピー体質の人は、ダニや花粉などのアレルゲンに反応して炎症を起こすだけでなく、汗や下着の線維などのアレルギーとは関係ない刺激でも炎症を起こします。疲労がたまったり、精神的なストレスがあるときも症状が出やすくなります。

このようにいろいろな原因で、あるいは原因がよく分らないのに、しょっちゅう皮膚が痒くなったり、赤くなったり、ただれたりするのがアトピー性皮膚炎の特徴です。

アトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎の違い

アトピー性皮膚炎の症状は「アレルギー性皮膚炎の症状+α」です。このαにはアレルギー以外の原因で出た症状が含まれます。したがって、単なるアレルギー性皮膚炎は原因になる特定のアレルゲンを遠ざければ発症しませんが、アトピー性皮膚炎はそうはいきません。

アトピー性皮膚炎の治療は?

アトピー性皮膚炎は原因物質などを特定できないことが多いので、治療は症状をできるだけ抑える対症療法が主になります。症状を抑えながら経過を観察することで、時間はかかりますが多くのアトピー性皮膚炎は完治します。

治療は次の3点が柱になります。

外用ステロイド剤で炎症をしずめる。
ヒルドイドクリームなど保湿剤で肌を保湿して乾燥から守り、できるだけ角質層を整えてバリア機能を高める。
・肌に刺激になる物質やアレルゲンと思われる物質をできるだけ避ける。
・体調管理やストレスの軽減に努める。

ステロイド剤は非常にすばやく炎症を抑える作用があるので、アトピー性皮膚炎の治療には欠かせない薬です。炎症が起きているうちは肌の保湿機能やバリア機能は回復しません。ステロイド剤を過剰に怖がって使用しないのは症状を長びかせる原因になります。

アトピー性皮膚炎の日常生活での注意事項

・肌への刺激の少ない衣類(とくに下着)、寝具を使用する。
・柔らかくてよく汗を吸う木綿の下着を常用することが望まれます。サイズもゆったりしたものが良く、パンツのゴムなどもあまりきつくしないようにしましょう。
・布団カバーやシーツも柔らかい木綿素材のものにします。布団にはよく掃除機をかけてほこりやダニを取りのぞきましょう。
・外出するときは、帽子、日傘などで紫外線対策をする。
・高脂肪高カロリーの食事を避けて、伝統的な和食を見直す。
・室内の換気や風通しに気を配り、掃除もこまめにする。
・気持ちに余裕をもって対応しストレスをためない。
・赤ちゃんがアトピー性皮膚炎になるとお母さんはたいへん心配しますが、その多くは2歳くらいまでには治ってしまいます。あまり心配して対策に完ぺきを期そうとすると、親も子もストレスをためてしまいかえってよくありません。

ステロイド外用薬の強さ

ステロイド剤には以下の5段階の成分の強さ・効果があります。

I群:もっとも強力(Strongest) – テノベートクリーム、デルモートクリーム、ダイアコートクリーム
II群:かなり強力(Very Strong) – ベトネベートS軟膏、ベトネベートスキンクリーム
III群:強力(Strong) – ベトネベートNクリーム
IV群:中(Medium)
X群:弱(Weak)