バイアグラが肺高血圧症に効果的? | くすりエクスプレスの教えてヘルスケア

くすりエクスプレス・海外医薬品・ジェネリック薬の個人輸入代行なら安心のくすりエクスプレスにお任せください

公開日: 2017/07/17

難病の赤ちゃんの命をバイアグラが救う?

バイアグラは新生児肺高血圧症という難病の治療にも効果があることが分り、日本でもその目的での処方が2008年に承認されました。正確に言うとその薬の名前はバイアグラではなくレバチオといいますが、成分は同じシルデナフィルで製薬会社も同じファイザー社です。

肺高血圧症とは、新生児が胎盤呼吸から肺呼吸へ切り替わるときにごくまれに起きる、肺への血流がうまくいかなくなる病気です。有効な治療薬がなく人工肺で呼吸を維持するしかなかった難病ですが、シルデナフィルに肺血管抵抗を下げる作用があることが分って治療薬として承認されました。

バイアグラは陰茎海綿体動脈の血管抵抗を下げてペニスへの血流を良くする薬ですが、新生児の肺への血流を良くして生命にかかわる難病を治療するという、まさに想定外の効果が証明されたのです。

しかし、考えてみるとバイアグラのED治療効果ももともとは想定外のものでした。シルデナフィルは狭心症の治療薬として開発されているときに偶然、勃起不全の改善に効果があることが分ったものです。

シアリスは前立腺肥大の薬として承認済

バイアグラに限らずED治療薬のシアリスもED以外の病気の治療への応用が広がりつつあります。シアリスの成分であるタダラフィルは前立腺肥大の治療薬としてすでに日本でも承認され、健康保険の適用が受けられる薬になっています。

このほかにまだ正式な処方は認められていませんが、研究段階では効果が確認できたED治療薬の応用例には次のようなものがあります。

バイアグラの動脈硬化改善効果―2011年にアメリカで発表された研究では、糖尿病の患者にバイアグラを連日投与したところ血管内皮機能が改善したといいます。つまり糖尿病による動脈硬化が改善して血管が若返ったのです。偽薬群(プラセボ)との比較でレビトラに動脈壁硬化の改善効果があることが明らかになったという報告もあります。

EDを根本的に治す効果も認められる?

また、シアリスを性行為の前ではなく毎日低用量を服用したところ、服用を中止した後もED症状の改善効果が持続したという研究報告もあります。これは、これまではED治療薬の効果は一時的なもので頓服薬とされていましたが、EDを根本的に治療する効果も認められる可能性があることを示唆しています。

さらに、バイアグラは男性だけでなく女性にも効果があるという報告もあります。どこを立たせるのだ? と疑問に思う人もいるでしょうが、クリトリスなどの外性器への血流を促進して、膣の潤いを増し、性感を高める効果があるといいます。

ED治療薬は最初のバイアグラが開発されてからまだ15年余りがたったばかりなので、今後応用範囲が広がることは充分に考えられます。製薬会社がそのためにふんだんに研究費用を提供しているのも期待が持てる理由の1つです。