女性の更年期障害|症状・原因・改善法・よくある質問 | くすりエクスプレスの教えてヘルスケア

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公開日: 2018/07/09

目次

更年期について

女性の毎月の生理周期は、卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2つの女性ホルモンのバランスで作られます。

閉経を迎えるとこれらのホルモンは急激に分泌が減り、その大きな変化に身体が慣れないために起きるのが更年期障害です。

とくに卵胞ホルモン(エストロゲン)はいわば女性らしさを作るホルモンなので、その分泌が減ることによって肌のつやがなくなるなどのさまざまな症状が現れます。

周囲の同情が薄いのが更年期障害と言われます。

更年期障害はガンのような命にかかわる病気でないこともあって、なかなか周囲にその辛さを理解してもらえない病気です。

とくに、これまでのようにテキパキと家事をこなせない体調不良や気分の落ちこみを夫にも理解してもらえないことがあり、それがストレスになりさらに症状を悪化させることもめずらしくありません。

それどころか更年期障害は少し前までは、病院で症状を訴えても別にどこも悪い所はありませんと言って帰されることが少なくありませんでした。レントゲンには写らない、病名の付けにくい病気だったのです。

更年期障害を乗り切る方法

閉経は女性の人生の1つの節目で、年齢的は人生のほぼ折り返し地点に当たります。しかし、40代後半から50代前半にかけて、閉経前後の10年間はホルモンバランスの大きな変化によって、さまざまな不快な症状に悩まされがちな時期でもあります。

更年期といわれるこの時期に多くの心身症状を抱えこまないことは、女性のクオリティ・オブ・ライフ(人生の質)の向上させるたいせつなポイントで、後半生を幸せに過ごすためにぜひクリアしなければならない関門でもあります。

更年期障害の症状

更年期障害は100種類以上とも言われるさまざまな症状があるので特徴です。その主なものだけでも次のような症状があります。

【身体に出る症状】

ホットラッシュ、めまい、のぼせ、ほてり、動悸、冷え、むくみ、急な発汗、肩こり、倦怠感、頭痛、食欲不振、髪が薄くなる、肌のつやがなくなる

【心に現れる症状】

イライラ、不安、うつ、睡眠障害、意欲・集中力の低下

上記のような不快な症状が出る理由は、更年期障害は自律神経失調症の1種だからです。

自律神経は交感神経と副交感神経がいわばアクセルとブレーキの関係になって、身体のさまざまな働きをコントロールしています。女性ホルモンの急激な変化がこの自律神経のバランスをくずしてしまうのが更年期障害です。

心臓の鼓動を早める、血圧を上げ下げする、汗をかく、体温を上げるなどは、すべて自律神経がコントロールしています。身体だけでなくヒトの心の動き、気分の変化にも自律神経が作用しています。

その自律神経が失調すると身体のどんなところに影響が現れても不思議はなく、精神状態にも影響をおよぼします。

更年期とホットフラッシュ

気温も高くなく運動もしていないのに、突然顔がほてったり、大量の汗をかくのがホットフラッシュです。

40~50代の女性に多い症状で、顔が真っ赤になったり、顔や背中などにぐっしょり汗をかくので、人前でおきるとたいへん困ったことになります。

ホットフラッシュの原因

ホットフラッシュの原因でもっとも多いのは更年期障害による自律神経の失調です。

女性は誰でも40代後半から50代前半にかけて、閉経という人生の節目を迎えます。卵巣の活動が終息して生理がなくなりますが、問題はこのときに起きるホルモンバランスの急激な変化です。

おもに卵巣から分泌される女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。

これらは主に妊娠・出産に関する身体の働きをコントロールするホルモンですが、エストロゲンはその他にもいろいろ大切な役目があります。閉経したからといって、水道の蛇口を締めるように突然止められると具合が悪いのです。

その不具合が「自律神経の失調」です。

血管を広げるたり縮めたり、発汗を促進したり抑制したりという生理作用のゴー・ストップサインを出しているのが交感神経と副交感神経という2つの自律神経です。

エストロゲンの急な現象によってこの自律神経のバランスが悪くなると、心や体にさまざまな症状が出てきます。それが更年期障害です。

エストロゲンの不足が原因となる症状

更年期障害にはホットフラッシュの他に、肩こりや冷え、不眠や憂うつなどさまざまな症状がありますが、その他にエストロゲンの不足によって次のような症状がでてきます。

  • 骨がカルシウムを取り込む能力が低下して、骨粗しょう症が進行する。
  • コラーゲンの生成能力が低下して皮膚が張りを失ってくる。
  • 抗酸化作用が低下して血管が老化し動脈硬化が進行する。

要するに、妊娠・出産というお役目が終わったとたんに、人としてのお役目もすんだかのように老化が早まってくるのです。

平均寿命は男性よりかなり長いのですが、「おばあさんとして長生きしてください」といわんばかりの変化が、エストロゲンの減少によっておきてきます。

ホルモン補充療法とは?

更年期障害の原因は「女性ホルモンの分泌の低下→自律神経の失調」ということにあるので、頭が痛いから頭痛薬を飲む、肩が凝るからサロンパスを貼る、ホットフラッシュが出るから頭を冷やすという対症療法は大きな効果が期待できません。

ホットフラッシュなどの更年期障害や骨粗しょう症などの老化現象の進行を止めるには、エストロゲンを補充するホルモン補充療法(HRT)が有効です。

ホルモン補充療法とは、ホルモンバランスの急激な変化に身体が慣れるまで、女性ホルモン、とくにエストロゲンを補給することで自律神経を安定させ、更年期障害のさまざまな症状を軽減する治療法です。

ホルモン補充療法はおもに内服薬または皮膚に貼るタイプのエストロゲン剤を用いますが、エストロゲンにプロゲストロンを配合したものを使用することもあります。避妊に用いる低用量ピルの服用が有効な場合もあります。

エストロゲンを配合した内服薬には「プレマリン」「リノラル」などがあります。お腹やお尻の皮膚に貼ってエストロゲンを吸収するタイプには「クリマラ」「エストラダーム」、お尻や太もも、お腹に塗るジェルタイプには「オエストロジェル」などがあります。

医薬品ではない、天然のナチュラルプロゲステロンもありますが、こちらは更年期つの強い症状の改善と言うよりはお肌の若返りに使われます。

若年性更年期障害

女性の更年期障害は45歳~55歳あたりが標準的ですが、近年、若い女性に更年期障害の症状が良く現れることがあり、『若年性更年期障害』と呼ばれます。20代や30代の若い女性に起こる更年期の症状で、実際に若くして閉経してしまうこともあります。

若年性更年期障害の原因は、日々のストレスや過度なダイエットなどや、アスリートが過度なトレーニングで若年性更年期になることもあります。

若年性更年期障害の症状が出た場合、早期閉経(確率は低い)のか、卵巣機能低下やエストロゲン不足でホルモンバランスが乱れているのかのチェックをします。

早期閉経の場合、ホルモン補充療法で骨粗しょう症などの閉経後症状の予防を行います。

エストロゲン不足、卵巣機能の低下が原因の場合もホルモン補充を行います。同時に、若年性更年期の原因のストレスや生活習慣の乱れなどを改善することが大切です。

更年期と肩こり

更年期の女性の5割が肩こりを自覚していると言われます。

過去、厚生労働省が40~60歳の女性に行ったアンケートによると、更年期障害によると思われる症状でもっとも多いのが「肩こり」でした。よく出る症状のベスト10は次の通りです。

①肩こり ②倦怠感 ③頭痛 ④のぼせ ⑤腰痛、⑥突然の発汗 ⑦不眠⑧イライラ⑨皮膚の痒み ⑩動悸

欧米での調査ではホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)が多く、日本でも更年期障害の典型的な症状と説明されていますが、この調査ではのぼせは全体の2割程度で、肩こりの5割に比べるとかなり少なくなっています。

更年期障害で肩こりが起きる理由

女性ホルモンのエストロゲンには動脈を広げて血行を促進する作用があります。更年期でエストロゲンの分泌が減ると、筋肉の血行が悪くなって疲労物質がたまり、それが肩こりの原因になることがあります。

また、女性ホルモンのバランスの変化は自律神経のバランスに影響するので、血管の拡張や収縮を司る神経の不調によって血行不良が起こることもあります。

必要のないときに血管が拡張するとのぼせや頭痛の原因になり、収縮するべきタイミングでないときに収縮すると冷えや肩こりの原因になります。

更年期以外の肩こりの原因

更年期障害のさまざまな症状は対症療法では改善しないことが多く、女性ホルモン薬の使用によるホルモン療法による根本的な治療が有効です。

しかし逆に、更年期に起きる症状がすべて更年期障害とは限らず、ほかの原因追及が必要なときもあります。

事実、更年期の女性の肩こりにホルモン療法を行なっても改善するのは5割程度だという研究もあります。

女性の肩こりの症状は、更年期に限らず、またホルモンバランスの影響以外にも、以下などが考えられます。

  • 仕事で同じ姿勢を取り続ける
  • 目の疲れ
  • ストレス
  • 運動不足
  • かたよった食事

肩こりの改善にはホルモンバランスの改善とともに、生活習慣の見直し、改善が必要です。とくに食生活の見直しと運動不足の解消が重要です。

肩こりの陰に非定型うつ病などの心の病気が隠れていることもあるので注意しましょう。うつ症状が表に出ずに身体症状だけが自覚されるのを仮面うつ病といいますが、その身体症状として肩こりが出るケースは非常に多くあります。

更年期の症状が出る人と出にくい人

更年期障害が重く出る人とそうでない人の違い

インフルエンザの症状なら「高熱・関節の痛み・倦怠感」と10文字くらいで説明できますが、更年期障害はそうはいきません。

代表的なのはホットフラッシュと言われる「のぼせ、顔の赤らみ、発汗」ですが、その他にイライラや抑うつ感情、肩こりに冷えなど「百を超える症状がある」とも言われています。

症状のバラエティだけでなく、更年期障害は症状の程度も人によって大きな差があります。

閉経の前後の数年間を振り返って、あんなにつらいことはなかったと言う女性もいれば、ほとんど変わったことはなかったという女性もいます。この違いはどこからくるのでしょうか。

どんな病気でも体質によって症状の程度に差はありますが、更年期障害はその他に次のような要因が症状の重さに関係してきます。

  • 性格によって症状を重くとらえてしまう。
  • 周囲の更年期に対する理解あるいは無理解によって、症状の感じ方が大きく違ってくる。

周囲の理解と更年期障害の症状の関係

更年期障害は自律神経のバランスの問題なので、このとらえ方の違いが実際の症状にも影響を与えます。その症状が気になってそのことばかり考えていると、ますます症状が重くなることがあるのです。

また、更年期障害の生命には別条がないという特徴は家族や職場などの周囲の理解にも影響を及ぼします。ガンが見つかったというようなときなら周りも驚いて下にも置かない(?)親切な対応をしてくれますが、更年期障害ではそうはいきません。

更年期障害を経験した女性には、実際の症状よりも、この周囲の無理解、怠けているんじゃないかと言わんばかりの応対が辛かったという人が多いのです。

とくに夫が更年期障害の原因や症状にまったく理解がない場合は、妻は数年間非常につらい環境におかれることになります。

更年期障害の時期はとくにストレスや不安に弱い時期です。言い換えると家庭や職場の問題が心身にこたえる時期なのです。こんなときに周りの理解があるかないかで同じ症状が重くも軽くも感じられます。

エストロゲンと女性の骨粗しょう症の関係

骨粗しょう症の患者の8割が女性です。なぜこんなに女性の患者が多いかというと、1つには女性の方が男性より長生きだからです。

骨粗しょう症は加齢によってだんだん骨がもろくなっていく病気なので、長生きするほど骨粗しょう症の患者は増えるのです。

もう1つの理由は、女性は閉経によってエストロゲンの分泌が急激に低下することです。エストロゲンには骨を作る細胞を活性化する働きがあり、その減少が骨密度の低下に直結するからです。

骨粗鬆症の

男性も50歳を過ぎることから徐々に骨密度は低下していきますが、グラフにしてみると非常にゆるやかな右下りのラインを描きます。それに対して女性は閉経を境にかなり急こう配のラインになります。

また、女性は減り始めるときの骨量が男性よりだいぶ少ないということもあります。そもそも少ないものが急に減り始めるのですから、女性は男性より約10年早く「骨折の危険性が大きい骨量」になってしまいます。転んだときに手をついて手首を折るというような骨折事故が多くなるのです。

女性は70代では40%、80代では50%以上の人が骨粗しょう症になると言われています。

骨がもろくなるとは

骨がもろくなるというのは、コンクリートが何十年か経ってもろくなるのとはちょっと違います。

骨は硬くて新陳代謝などしていないように思われますが、身体の他の細胞と同じに、古いものは日々壊されて運び去られ、新しい骨が造られています。

この「破骨」と「造骨」の作用がバランスを取ることで骨は新陳代謝をしています。しかし高齢になって造骨作用が弱くなるとこのバランスが崩れて骨が少しずつもろくなってくるのです。

骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症を予防するにはカルシウムを摂ればよいと思うかもしれませんが、そう単純には言い切れません。骨粗しょう症というのは「いくらカルシウムを摂取してもそれが中々骨にならない症状」だからです。

これは高齢になってからいくらコラーゲンを食べてもそれがお肌のコラーゲンの材料には中々ならないのと同じ理由です。

「予防」のためにもっともよいのは、10代、20代の若いうちにどんどんカルシウムを摂取して、運動をして「骨の貯金」をしておくことです。それが老後目減りをすることは避けられませんが、貯金が多ければなんとかやっていけるのです。

もうそれには間に合わない年齢になっても、カルシウムを充分摂取し、運動で骨に負荷をかけることは、骨量の減少をスローダウンさせる効果があります。

とくに無理のない年齢相応の運動を続けることは、骨量の維持・筋肉量の維持のためにとても重要です。

閉経にともなう更年期障害の治療にはプレマリンなど女性ホルモン剤でエストロゲンを補充するホルモン療法がありますが、これには骨量の減少を予防する効果もあります。

特にプレマリンは閉経後の骨粗しょう症の予防効果が認められているホルモン補充剤です。

プチ更年期について

プチ更年期とは、本来ならまだまだ更年期までは間がある20~30代の女性に、更年期障害に似た症状が出ることです。

名前はプチですが、ある意味では40代後半から50代前半にかけての本物の更年期障害よりも、女性の人生に深刻な影響を与えます。

プチ更年期の原因は?

まだ卵巣の機能が衰えていない20~30代におきるプチ更年期は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌をうながす脳の視床下部の働きの不調が原因と考えられています。

ホルモン分泌や自律神経のコントロールをしている視床下部の働きがわるくなると、エストロゲン不足と自律神経の失調が重なって、更年期障害に非常によく似た症状が現れます。

では、視床下部の働きの低下は何が原因でおきるのでしょうか。それには次のような理由が考えられます。

  • 強いストレス
  • 過激なダイエットによる栄養不足とストレス
  • 過労
  • 不規則な日常生活
  • 過激な運動、トレーニング

プチ更年期の症状は?

プチ更年期の症状は、ひと言でいうと「老化のきざし」です。更年期障害に似たのぼせや急な発汗、頭痛、肩こり、冷えなどの自律神経失調症状も出ますが、

  • 月経周期の乱れや月経の停止
  • 髪のボリュームがなくなる
  • 肌が乾燥する
  • シミができやすい
  • 唾液が減って口が乾燥する
  • 膣が潤いにくくなる

などのいわば「おばさん化」現象がいろいろと現れてきます。このような症状にはエストロゲンの減少が深くかかわっています。

プチ更年期のホルモン変化は身体だけでなく心のバランスにもさまざまな影響を与え、イライラする、わけもなく不安だ、気分の落ちこみが大きい、涙もろくなる、なかなか寝つけない、などの症状がでやすくなります。

プチ更年期の症状が長びくと卵巣機能が元に戻らずに、重症の不妊症になることもあります。またエストロゲンによって保たれている骨量や肌の張りも失われることになります。

プチ更年期の治療は?

卵巣機能の低下は長引くほど治りにくくなります。月経周期の乱れが3ケ月以上続くときは、単なる生理不順だと軽視しないで病院で血液検査をするなどでエストロゲンの量を調べてみましょう。

エストロゲンが不足しているときは、低用量ピルなどを服用して、不足しているホルモンを補充してやることが必要です。

日常生活で過労や過度のストレスを避ける工夫をすることも大切です。もちろん栄養不足になるような過激なダイエットは厳禁です。

食生活の見直しも大切です。甘い物や炭水化物にかたよった食事をしていた人は、野菜や肉・豆類をたくさん摂るようにしましょう。また、朝食をしっかり取ることで1日の健康な身体のリズムを作ることができます。

女性の更年期と性の悩み

更年期と女性の性・セックスレスのよくある質問

Q. 更年期にはかならず膣の潤い不足がおきますか?

閉経が近づくと卵巣の活動が低下して卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が減ります。それによって、女性は誰でも膣の潤いが不足してきます。

膣粘膜が乾燥すると膣壁が傷つきやすくなり、自浄作用が低下して雑菌が繁殖しやすくなります。

Q. 性交痛はどうしたら改善しますか?

膣にジェルタイプの潤滑剤をぬる方法と、女性ホルモンのエストロゲンを補充して自然の潤いを増す方法があります。

エストロゲンの摂取にはプレマリンに代表されるホルモン内服薬と、オエストロジェルのように肌にぬって吸収するタイプの2つがあります。

潤滑材のメリットは手軽で即効性があることです。女性ホルモンの補給は、肌のつやを増したり更年期障害の症状を軽減する作用も期待できます。

Q. 閉経すると性欲は衰えるのですか?

人の性欲は男性も女性も、性ホルモンだけでなく大脳が深く関わっています。閉経後は性欲が衰えるのが普通とは言えず、個人差があります。

しかし性欲はあっても、女性は閉経と共に膣の潤い不足が生じるのは避けられません。

性交痛からセックスレスになるのはつまらないことなので、潤滑材や女性ホルモンを活用したいところです。性的な快感も閉経によってなくなるものではありません。

Q. 中高年でもセックスレス夫婦は良くないのですか?

どちらからともなく自然にセックスから遠ざかるというのは仕方ありませんが、どちらかに欲求があるのに一方が拒んでいるのは不幸な状況です。とくに膣の潤い不足で性交痛があるという理由だけでセックスレスになってしまうのはつまらないことです。

求められることを幸せと捉えてパートナーの要求に応えてあげられたら、夫婦の愛情も深まるのではないでしょうか。

Q. 男性のED(勃起不全・精力低下)が原因でセックスレス?

40代になると男性にED(勃起不全)の傾向が高まります。

若かりしころの元気がなくなり、性行為中に男性器がしぼむ、いわゆる「中折れ」を起こして射精まで到達できない男性が増え、男性の自信喪失や「めんどくささ」につながってセックスに億劫になる男性が増えるのです。

セックスレスの原因は相手に対する性的魅力の喪失というより、特に男性の観点では自身の精力低下に引け目を感じて「疲れている」というような言い訳でセックスから遠ざかる傾向があります。

男性のEDには多岐に及ぶ症状があり、若い男性から70代を超える男性にまで起こる勃起障害です。

  • 10代、20代のような若年層が、緊張や過去のセックスでの失敗からのトラウマ、不安などで勃起しない(心因性ED)
  • 生活習慣病(糖尿病、メタボリックシンドロームなど)、加齢などで血管の老化が原因でのED
  • マスターベーションでは勃起できるが、性行為になるとなぜか勃起しないか、途中で硬さがなくなる

男性のEDには勃起をサポートするバイアグラ、レビトラ、シアリスや低価格なジェネリックED治療薬が幅広く使われており、最後の手段ではなく、最初の手段として位置づけられます。

EDは悩めば悩むほど悪影響をおよぼしさらに男性の自信喪失につながるからです。

更年期障害と不感症の関係

女性は40代後半から50代前半にかけて閉経という人生の大きな節目を迎えますが、それによって性欲がなくなるわけでも不感症になるわけでもありません。

人は脳でセックスすると言われるくらいで、年齢とセックスの関係は百人百様です。

しかし閉経以後は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に低下するので、女性は誰もが膣が濡れにくくなってきます。それが性交痛の原因になり、セックスに消極的になったり感じなくなったりしている女性はおおぜいいます。

ホルモンバランスの変化は膣の潤い不足だけではなく、自律神経の失調によるさまざまな身体や心の不調を生みます。

それが更年期障害ですが、そのために気分が落ち込んだり、理由のない不安におそわれたりすることもあります。

そんなときはセックスをしてもなかなか感じることができないのは当然です。

セックスをしても妊娠することがないというのは、ある意味でメリットであり女性に解放感をもたらす要因ですが、そんなアドバンテイジも更年期障害があると台なしになります。

セックスで潤いが不足する『膣乾燥症』

更年期にはすべての女性が経験します膣の潤い不足

女性は40代の後半くらいから、誰もが多かれ少なかれ膣の潤い不足を自覚するようになります。これは卵巣活動の終息(閉経)に向かって女性ホルモンの分泌が低下してくるのが原因です。

シェーグレン症候群とは?

しかし、膣が濡れにくくなるのは閉経が近づいたときだけではありません。シェーグレン症候群という全身の分泌腺組織に障害がでる病気になると、膣から分泌されるバルトリン腺液だけでなく唾液や涙も出にくくなります。

シェーグレン症候群とは、膠原病などと同じ自己免疫疾患の1つで、免疫機能が自分の身体の組織・細胞を攻撃してしまう難病です。

40~60代の女性に多いので、やはり女性ホルモンの減少が関係していると考えられていますが、詳しい原因は分っていません。

したがって治療法も確立されていず、唾液が不足したら人口唾液口に含むなどの対症療法を行うことになります。

シェーグレン症候群は10~50万人に1人と言われるまれな病気ですが、閉経前後の膣の潤い不足はすべての女性が経験するものです。

性交痛の対策としては膣用のゼリー、ローションなどの潤滑剤の使用がありますが、他にもホットフラッシュや抑うつ症状などの更年期症状がある場合は女性ホルモンのエストロゲンを補充するホルモン療法が効果的です。

若い女性にもある膣の潤い不足

更年期障害でもシェーグレン症候群でもない若い女性で膣の潤い不足に悩んでいる人もいます。

その原因はよく分らない場合が多いのですが、精神的な緊張やセックスに関する過去のトラウマ、罪悪感、不潔感などが関係していると考えられています。

この場合も性行為の際はジェルなどの潤滑剤が有効ですが、根本的な改善のためには「セックスを楽しむ気持ち」になれることが必要です。

女性用バイアグラの効果は?

男性の勃起不全にはバイアグラ、レビトラ、シアリスと言ったED治療薬やジェネリックがあり、大部分の男性に効果があります。

それに対して女性の不感症や性交痛などセックスを楽しめない、逆に苦痛に感じる場合の改善薬として、バイアグラと同成分シルデナフィルが女性の性感度を大幅に高めることが可能とされます。

女性用バイアグラとして有名なウーメラというお薬やジェネリックのラブグラなどがあり、女性の場合、特にクリトリスやその周辺の感度を大幅に高める効果があるとされます。

セックスに億劫になった女性が多い中、女性の人生の質(クオリティオブライフ:QOL)の改善に使われるお薬です。

更年期障害のよくある質問

Q: 20代の女性ですがイライラするのは若年性更年期ですか

一般的に更年期障害は50代を中心に様々な症状現れてくると言われています。 ただ、最近では20代から30代の方の多くが、原因がわからない体調不良に悩んでいるケースが増えてきているのです。 若年性更年期障害というのは、気分の浮き沈みが激しい、動機、肩こりなど更年期障害に似た症状ばかりです。

閉経をするのにはまだ時間がある、しかし更年期と同じ症状が出ているという人は、もしかしたら若年性更年期障害かもしれません。 若年性更年期障害が発生する理由は、無理なダイエットや睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙、飲酒などが考えられます。 他にも、家事や育児へのストレスも若年性更年期障害が発生する原因と言われています。

もし、若年性更年期障害かもしれない…と思った時には、婦人科へ受診をしましょう。 婦人科では、出産の経験や生理の具合の問診から始まり、女性ホルモンの数値を計測してくれたりします。 婦人科であれば、普段言えない悩みを打ち明けることができるので、解決への近道を見つけられるでしょう。

Q: 更年期障害に悩んでいるのですが、めまいも症状の1つ

更年期障害ではホットラッシュと呼ばれる体にほてりや、のぼせを感じやすい症状が代表的です。 他にも様々な症状がありますが、めまいも更年期障害の症状に当てはまることがあります。 更年期にめまいが増える原因はホルモンバランスの変化で自律神経のバランスが乱れる、感覚を感じ取る器官が老化しているなどがあてはまるでしょう。

めまいの種類も視界がぐるぐる回る、ふわふわと浮いた感覚、目の前が暗転する、立ちくらみなど様々です。 めまいが起きた場合は、すぐに安静しましょう。 無理に体を動かさないようにゆっくりとしゃがみ、症状が治まるまでじっとしていてください。 立ちくらみで予測ができる場合は、手すりなどにつかまってゆっくり移動しましょう。

めまいはストレスや睡眠不足が原因でも起きてしまうので、生活習慣や体調管理も欠かせません。 更年期障害の影響でめまいがある場合は、さんまや豚肉に多いビタミンB12やナッツ類に含まれるビタミンEがめまいの改善に有効なので、食事バランスの見直しもしましょう。 なお、更年期障害以外では脳血管疾患などがめまいの原因となっているケースもあるので、耳鼻科や脳神経外科での精査もおすすめします。

Q:更年期障害はどんな症状が起きる病気ですか?

更年期障害は2~3割で女性に多い病気です。

ただ、男性にも同様の更年期があり、最近ではLOH症候群と呼ばれ、男性ホルモン(テストステロン)が加齢や生活習慣で低下して、うつ病、やる気の低下、勃起不全、不眠などの症状が現れます。

女性の場合は更年期障害には女性ホルモン剤(エストロゲン)の補充で治療しますが、男性の場合は男性ホルモン剤(テストステロン)を補充して治療します。

女性の場合は閉経年齢が平均50歳なので、45歳から50歳程が更年期にあてはまるでしょう。

更年期を迎えると卵巣機能が低下すると女性ホルモンも減って、ホルモンの乱れから視床下部を刺激することで、体や精神的な症状が出てきてしまいます。

身体的症状だと顔のほてりや汗の分泌が目立つ「ホットフラッシュ」という症状が代表的です。

これは女性ホルモンのエストロゲンが減ったことで自律神経のバランスが乱れ、その影響で血液循環の働きが狂ってしまうことが関係しています。

他にも動機や頭痛、肩こり、めまいなどの症状もあります。

一方、精神的症状はイライラしやすく、憂鬱感や不安感、意欲低下などが代表的で、身体症状と同時に発症するケースが多いです。

なお、近年は20代から30代にも見られる更年期障害が増加しています。

若年層の場合は生理前後に起きる「PMS」と思い込むことがありますが、ホットラッシュの症状があれば若年性更年期障害の可能性が高いです。

そして、更年期障害は男性もホルモン低下により発症するケースが認知されはじめ、男性の場合は性欲減退やEDなど男性特有の身体症状や女性と同様の精神的症状があらわれます。

今や更年期は年代や性別を問わずに引き起こってしまうのです。

Q:更年期障害は女性ホルモンと関係しているのでしょうか?

女性ホルモンは、卵巣によって分泌されるエストロゲンとプロゲステロン、この2つのホルモンを指しています。

月経の周期にあわせて分泌量が変化し、妊娠や出産するために体の準備をするための重要な役割を持っています。

また、女性らしい体や美しい肌を維持するためにホルモンは欠かせない存在です。

エストロゲンは、血管を拡張させ熱を発散し基礎体温を下げていく働きの他に、自律神経を整えていく大切な役割を持っています。

年齢に伴い卵巣の機能が低下してしまうことでエストロゲンが減少してしまいます。

その結果、自律神経に影響を与え「のぼせ」や「ほてり」「発汗」など更年期障害といわれる症状が現れやすくなるのです。

卵巣の機能低下により脳からの指令を受けても卵巣が対応できなくなるので、十分なエストロゲンを分泌できなくなってしまうことが原因となっています。

このエストロゲンの減少を改善するためには、婦人科では女性ホルモン剤の飲み薬や貼り薬などでエストロゲンを補充する方法がとられますが、ホルモンが減少していく状態に体を慣らすために漢方療法で辛い症状をやわらげていく方法もあります。

エストロゲンには髪の毛の成長をサポートする働きがあるため、減少することによって髪の毛が抜けて薄毛に悩む女性が多いのも女性ホルモンが影響しているといえるでしょう。

女性の薄毛のびまん性脱毛症、FAGAといった症状には低濃度ミノキシジル(リアップリジェンヌや低価格ジェネリック)がございます。

Q:更年期障害を食事から改善することはできますか?

更年期障害の症状は食事から和らげるは可能です。 まず、食生活は偏りをなくして、主食、主菜、副菜のバランスが重視されます。

食事では特に和食のバランスが参考になり、穀物、肉や魚、野菜に果物、豆類、発酵食品を意識して取り入れていましょう。 また、ビタミンBやC、Eなどのビタミン類は不足しがちで、更年期障害の症状を改善させる効果に期待できます。

ビタミンB1、B2には自律神経を正常に整える効果があるほか、ストレスの緩和効果があります。 ビタミンCは肌のターンオーバーの改善、ビタミンEはアンチエイジングに効果的です。

他にも亜鉛不足は免疫力の低下、薄毛などのトラブルに有効でしょう。 たんぱく質は皮膚や筋肉など体のあらゆる部分に欠かせない栄養素なので、不足にならないように摂取するべき栄養素です。

また、暴飲暴食は胃腸への負担が大きいため、疲労感や体調不良の原因につながるので注意しましょう。

さらにカフェインやアルコールの過剰摂取も問題になっていますが、これも精神的不安や不眠の原因につながるので避けてください。

更年期障害にお悩みの方は、亜鉛やビタミン類が豊富なブロッコリー、ビタミンCの摂取に有効なグレープフルーツ、大豆イソフラボンや良質なたんぱく質の多い大豆がおすすめです。

Q:最近、急に汗をかきやすくなったのですが更年期障害の症状ですか

何の理由もなく突然大量の汗をかくのは、更年期障害によくある症状です。不定愁訴などと言われるくらいさまざまな症状がある更年期障害ですが、もっともよくあるのが突然の発汗、顔のほてり、のぼせの三症状です。これらを合わせてホットフラッシュともいいます。

このほか身体に出る症状で多いのが、肩こり、手足の冷え、めまいなどです。精神面に現れる症状としては、憂うつ、不眠、イライラ、集中力の不足などがあります。このような症状は卵巣の活動が終息に近づく45~55歳におきますが、その程度や期間は個人差があります。

卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、おもに妊娠・出産に関わるホルモンですが、それ以外にも髪の寿命をのばすとか、肌のつやを保つとかいう「女性らしさ」に関係するさまざまな作用をしています。

それにもかかわらず、閉経にともなって女性ホルモンは、いわば水道の蛇口を締めるように急激に低下します。その変化に身体が追いつかず自律神経の失調が生じるのが更年期障害です。

更年期障害は閉経後、身体がホルモンの変化に慣れるにしたがって治まりますが、長い人では5年以上もつらい症状が続くので、そのうち治るだろうではすみません。

まず大切なことは、さまざまな症状を個別に治そうとして対症療法の薬をあれこれ飲んだりしないことです。一時的な効果はあるかもしれませんが症状はまたでてきくるので、薬物の多用による害の心配もあります。

頭が痛いなどの個別の症状を訴えて病院を受診しても、別にどこも悪くありませんと言われることが少なくないのが更年期障害です。病院に行くとしたら婦人科が適当です。さまざまな症状の原因が更年期障害であることが分るだけでも1つの安心材料になります。

更年期障害の治療で有効なのは急激に低下した女性ホルモンを補充するホルモン補充療法です。ホルモン療法には外用薬では肌に貼ってエストロゲンを吸収する薬があり、内服薬ではプレマリンなどの飲み薬があります。

更年期障害は、つらいときには家事や仕事をムリして完璧にこなそうとしないで、適当に休むことが大切です。また、家族とくに夫がこの病気理解を示して協力することが、女性の心身を楽にするうえでとても重要になります。

Q:男の更年期障害へ有効な漢方はありますか?

テストステロンを補給する男性ホルモン補充療法が一般的ですが、効果的だと言われている治療法の1つで漢方を使用する場合もあります。

ここではよく使用される漢方を効能と共に紹介していきましょう。

・八味地黄丸
男性更年期障害には1番よく使われる漢方で、体の冷えや疲れやすさ、下半身の虚弱が気になる人に勧められます。

・柴胡加竜骨牡蛎湯
不安やイライラを感じたり、めまいや動悸、不眠の症状がある人に使用されます。

・補中益気湯
生まれつき体が弱く、全体的に疲れやすかったり胃腸が弱っている人、病み上がりの人に使われます。

・六味丸
おしっこをするのが困難だったり、頻尿、すぐに疲れてしまう、むくみや手足にほてり等の違和感がある人が使用します。

・釣藤散
中高年からの定期的な頭痛や肩こり、めまいなど、どちらかというと血圧の高めな人に用いられるものです。

中国から伝わった漢方という医学は、ひとつのものに数多くの有効な天然成分が含まれています。

即効性はあるとは言えませんが、症状が複数ある場合などはそのほとんどを改善してくれるので、男性更年期障害の治療には適していると言えるでしょう。

男性更年期はED(勃起不全)も典型的な症状ですので、生涯現役を楽しむためにもED治療薬を活用できます。

Q:男性更年期と診断されましたが、原因や女性の更年期との違いは何ですか?

更年期は女性が閉経した時期を意味しますが、男性も加齢により男性ホルモンが減少して様々な不調を起きることを男性更年期障害と呼びます。

男性ホルモンにはテストステロンがありますが、これはやる気や気分を高めるドーパミンの生成や、血液の健康に関わる一酸化窒素の生成など健康に関わるホルモンです。 分泌は20代から30代にかけてピークですが、40代後半あたりから減少傾向をみせます。

ただし、分泌量は人それぞれなので、従来の更年期障害よりも発症する年齢がバラバラにある傾向が男性更年期にはあります。

また、従来の更年期は時が立つと自然に改善されるケースがほとんどです。 しかし、男性更年期障害は放置しつづけると、改善が困難になる恐れがあります。 また、女性のように症状の変化に気付きにくいことも従来の更年期障害の違いともとらえられるでしょう。

なお、テストステロンの減少は加齢以外にストレスや運動不足が原因であることもあります。 時に肥満の方は脂肪がテストステロンの働きを抑制し、男性更年期障害を起こすケースが多いです。 精巣の摘出もテストステロンを減少させ、発症しやすくなると言われています。 原因不明の不調が続く場合は、専門外来に相談してみましょう。

Q:まだ更年期ではないのにイライラしやすくて悩んでいます。

更年期障害は閉経が起きる40代以降に起きるものですが、20代から30代にも同様の症状が発症することがあります。 それを「若年性更年期」と呼びます。 若年性更年期では閉経が起きていなくても、体にほてりやのぼせ、気分が落ち込みやすく、イライラが多い、動悸や肩コリ、疲労感が強い、手足の冷えなど、従来の更年期障害と同様の症状がみられます。

更年期障害の原因は閉経によりホルモンバランスの乱れにより自律神経も乱れ、体調や心に様々な不調が起きやすくなることが特徴的です。

若年性更年期障害もホルモンバランスの乱れが原因ですが、それは不規則な生活習慣やストレスにより、自律神経が正常に保てず同様の症状があらわれます。 最近の若者に多い生活習慣は過剰なダイエットで栄養不足、夜更かしで睡眠時間が減少、インスタント食品やファーストフードの食事が中心、タバコをたくさん吸う、飲酒が多いなどでしょう。

また、仕事や家庭でのストレスも原因にあてはまります。 若年性更年期障害はうつ病やPMSなどに間違われるケースも多いですが、体調不良が長期に渡る場合は若年性更年期障害が疑われるので婦人科系の医療機関で見てもらうようにしましょう。

Q:口の中が乾燥しやすいのですが、更年期は関係ありますか?

口の中が乾きやすいということは、唾液の分泌量が少なくなっていると考えられます。 口の中がヒリヒリ痛み、味覚障害がある、滑舌が悪い、口臭や口内の病気が増えたなどの症状があればドライマウスが疑われるでしょう。

ドライマウスの原因にはウイルス感染や免疫機能の病気などで唾液線機能に異常がみられるケース、ストレスや糖尿病など自律神経の異常によりものがあります。

更年期になると脳は卵巣に刺激を与えようとホルモンを多く分泌させますが、これによりホルモンバランスが乱れてしまいます。 脳の近くには自律神経を働かせる司令部があるため、ホルモンバランスの乱れに影響されて自律神経のバランスも乱れやすくなるのです。 そうなるとほてりや汗をかきやすくなる症状があらわれますが、唾液の分泌量も少なくなってしまいます。

さらに更年期障害では不安やイライラなど精神的な症状もあらわれ、ストレスを抱え込みやすくなるのでますます唾液の分泌量を減らしてしまうわけです。 他にも更年期障害の症状を和らげる薬には抗コリン作用が含まれているため、これが唾液の分泌を阻害しているケースもあります。 必ずしも更年期が原因でドライマウスになるわけではありませんが、可能性としてはあり得るので注意しましょう。

Q:夜眠れない原因は更年期障害の1つですか?

更年期障害というのは、女性のみならず男性にも起きる症状です。

女性の場合は40代後半から50代の年齢層に多く、女性ホルモンのバランスが閉経によって崩れてしまい心身ともに乱れてしまう症状を言います。 更年期障害になると、動機、ほてり、発汗…など様々な症状がみられるようになります。

女性の場合は女性ホルモン剤(エストロゲン)の投与が選択肢の1つです。

男性の場合は、男性ホルモン(テストステロン)の低下が原因で、最近ではLOH症候群と呼ばれ、男性ホルモン剤の投与(塗り薬、服用薬)が選択肢の1つです。

こういった症状が軽ければいいのですが、重くなってしまうことで深刻さが増します。 さらに、更年期障害の症状の中でも最もつらいのが睡眠障害です。

なかなか眠ることができない、寝てもすぐに目が覚めてしまう…こういった症状が出てきます。

更年期ではない場合でもストレス、生活習慣などで不眠症状がでますので、メラトニン、バスパーなど睡眠導入剤も検討できます。

もし更年期障害で睡眠障害に悩まされているのであれば、次のことを実践してみましょう。 1.アロマを使ってリラックス 寝る前に、快眠効果を期待できるラベンダーの香りをかいでみたり、快眠できるグッズを使ってリラックスしましょう。

2.冷えへの対策 女性は特に冷えで悩み、なかなか眠ることができない‥といった悩みを持っている人が多いです。 もし、冷えで眠ることができないのであればぬるま湯で足を温めてから寝ると、冷えを改善することができます。 このように、睡眠障害に陥ってしまい毎日がだるい…という人は、ぜひ実践をしてみてください。

Q:年齢と共にデリケートゾーンも老化をするのでしょうか?

女性が年齢を増してくるとデリケートゾーンも老化をしてきます。

こういった症状が現れてきた場合には老化が始まっている可能性がありますので注意が必要です。

  • 出産経験があり、尿漏れが気になる
  • 普段持っているかばんが重い
  • セックスをしている最中に昔よりも乾燥している
  • 食生活が乱れ気味で太っている
  • ストレスを感じやすい、タバコを吸っている
  • 最近おりものの匂いがきつくなった気がする

これらのチェック項目にあてはまる点が多い場合にはデリケートゾーンに老化が始まっていると言えるでしょう。

このままの生活を続けているとどんどん老化が進行をしてしまいますので注意が必要です。

こういった症状を少しでも抑えるためには定期的に汗をかいたり、体操をして骨盤回りの筋肉を鍛えるようにしましょう。

日常的に膣などに力を入れたり、ゆるめたりし、膣をコントロールするようにすると良いです。
排尿時に試して見ると効率的です。

デリケートゾーンの老化はそのままにしておくとどんどん進行してしまいます。

いつまでも活力のある生活を続けるためにも日々の生活を少し変えてみると良いでしょう。

更年期で性交痛や潤い不足などの症状が出ている場合は、女性ホルモン剤の投与や、女性用バイアグラなども検討できます。

Q:更年期になってから性行為を行うと痛みを感じるようになりました。

性行為の際に感じる痛み「性交痛」と更年期は関連していると言われています。

元々更年期は体に様々な変化をもたらし、不調などを引き起こしやすいと言われていますが、どうして関連しているかというと、更年期は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が少なくなってしまうため、潤滑液の量が減る、膣内の粘膜が萎縮するなどの現象が起こり、性交痛になってしまうのです。

軽度の症状であれば潤滑油などを使用して潤いをプラスすることで挿入や性行為も痛みが少ない状態で行うことができますが、それでも強い痛みを感じる場合は、医師に相談し治療方法を取り入れてみると良いでしょう。

治療方法としては、エストロゲンを体内に取り入れるHRTという治療法や、漢方や抗不安薬などの処方などの方法もあります。
更年期に起こる性交痛を放置してしまうと、萎縮性膣炎や子宮内膜症、卵管炎、子宮頸管炎、子宮筋腫などの病気のサインかもしれないので、早めに医師に相談するようにしましょう。

更年期の性交痛は医師でもあまり相談しにくい症状の一つです。
しかし、先程の病気のサインとなっている可能性もあるので、潤滑油やゼリーでなかなか改善されないという場合は医師に相談してみるようにしましょう。

Q:0代を過ぎた頃から気分が落ち込むことのは更年期障害ですか?

更年期障害と聞くと女性のイメージが強いですが、男性にも更年期障害と言われる時期はあります。 この男性更年期障害は男性ホルモンが少なくなった際に起こり、女性同様の状態になります。

そのホルモンは「テストステロン」と言われ、筋肉がついた体だったり、骨を太くする機能を兼ね備えたものです。 また、勃起をするといった性的なところもこのテストステロンが影響をしています。

テストステロンは幸せな気分を作るドーパミンの分泌にも影響をしており、これが少なくなることによって幸せを感じにくくなり気分が落ち込むような感覚になるのです。 しかし、このテストステロンは急に減るのではなく、20代をピークに少しずつ減少していきます。

ですから、最近やる気が起きが起きない・何をしても楽しくない・セックスをする気が起きない「ひょっとして鬱?」と勘違いをする人も多いのが特徴です。 こういった症状が起きた場合には専門家に相談し、テストステロンが体の中にどのくらいあるのかを調べてもらいましょう。 50代を超えると住宅ローンや子どもの問題などが生じ精神的負担も多くなります。 少しでも気楽になれるよう医師に相談してみましょう。

女性の更年期障害|症状・原因・改善法・よくある質問

更年期について

女性の毎月の生理周期は、卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2つの女性ホルモンのバランスで作られます。 閉経を迎えるとこれらのホルモンは急激に分泌が減り、その大きな変化に身体が慣れないために起きるのが更年期障害です。 とくに卵胞ホルモン(エストロゲン)はいわば女性らしさを作るホルモンなので、その分泌が減ることによって肌のつやがなくなるなどのさまざまな症状が現れます。 周囲の同情が薄いのが更年期障害と言われます。 更年期障害はガンのような命にかかわる病気でないこともあって、なかなか周囲にその辛さを理解してもらえない病気です。 とくに、これまでのようにテキパキと家事をこなせない体調不良や気分の落ちこみを夫にも理解してもらえないことがあり、それがストレスになりさらに症状を悪化させることもめずらしくありません。 それどころか更年期障害は少し前までは、病院で症状を訴えても別にどこも悪い所はありませんと言って帰されることが少なくありませんでした。レントゲンには写らない、病名の付けにくい病気だったのです。

更年期障害を乗り切る方法

閉経は女性の人生の1つの節目で、年齢的は人生のほぼ折り返し地点に当たります。しかし、40代後半から50代前半にかけて、閉経前後の10年間はホルモンバランスの大きな変化によって、さまざまな不快な症状に悩まされがちな時期でもあります。 更年期といわれるこの時期に多くの心身症状を抱えこまないことは、女性のクオリティ・オブ・ライフ(人生の質)の向上させるたいせつなポイントで、後半生を幸せに過ごすためにぜひクリアしなければならない関門でもあります。

更年期障害の症状

更年期障害は100種類以上とも言われるさまざまな症状があるので特徴です。その主なものだけでも次のような症状があります。 【身体に出る症状】 ホットラッシュ、めまい、のぼせ、ほてり、動悸、冷え、むくみ、急な発汗、肩こり、倦怠感、頭痛、食欲不振、髪が薄くなる、肌のつやがなくなる 【心に現れる症状】 イライラ、不安、うつ、睡眠障害、意欲・集中力の低下 上記のような不快な症状が出る理由は、更年期障害は自律神経失調症の1種だからです。 自律神経は交感神経と副交感神経がいわばアクセルとブレーキの関係になって、身体のさまざまな働きをコントロールしています。女性ホルモンの急激な変化がこの自律神経のバランスをくずしてしまうのが更年期障害です。 心臓の鼓動を早める、血圧を上げ下げする、汗をかく、体温を上げるなどは、すべて自律神経がコントロールしています。身体だけでなくヒトの心の動き、気分の変化にも自律神経が作用しています。 その自律神経が失調すると身体のどんなところに影響が現れても不思議はなく、精神状態にも影響をおよぼします。

更年期とホットフラッシュ

気温も高くなく運動もしていないのに、突然顔がほてったり、大量の汗をかくのがホットフラッシュです。 40~50代の女性に多い症状で、顔が真っ赤になったり、顔や背中などにぐっしょり汗をかくので、人前でおきるとたいへん困ったことになります。

ホットフラッシュの原因

ホットフラッシュの原因でもっとも多いのは更年期障害による自律神経の失調です。 女性は誰でも40代後半から50代前半にかけて、閉経という人生の節目を迎えます。卵巣の活動が終息して生理がなくなりますが、問題はこのときに起きるホルモンバランスの急激な変化です。 おもに卵巣から分泌される女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。 これらは主に妊娠・出産に関する身体の働きをコントロールするホルモンですが、エストロゲンはその他にもいろいろ大切な役目があります。閉経したからといって、水道の蛇口を締めるように突然止められると具合が悪いのです。 その不具合が「自律神経の失調」です。 血管を広げるたり縮めたり、発汗を促進したり抑制したりという生理作用のゴー・ストップサインを出しているのが交感神経と副交感神経という2つの自律神経です。 エストロゲンの急な現象によってこの自律神経のバランスが悪くなると、心や体にさまざまな症状が出てきます。それが更年期障害です。

エストロゲンの不足が原因となる症状

更年期障害にはホットフラッシュの他に、肩こりや冷え、不眠や憂うつなどさまざまな症状がありますが、その他にエストロゲンの不足によって次のような症状がでてきます。
  • 骨がカルシウムを取り込む能力が低下して、骨粗しょう症が進行する。
  • コラーゲンの生成能力が低下して皮膚が張りを失ってくる。
  • 抗酸化作用が低下して血管が老化し動脈硬化が進行する。
要するに、妊娠・出産というお役目が終わったとたんに、人としてのお役目もすんだかのように老化が早まってくるのです。 平均寿命は男性よりかなり長いのですが、「おばあさんとして長生きしてください」といわんばかりの変化が、エストロゲンの減少によっておきてきます。

ホルモン補充療法とは?

更年期障害の原因は「女性ホルモンの分泌の低下→自律神経の失調」ということにあるので、頭が痛いから頭痛薬を飲む、肩が凝るからサロンパスを貼る、ホットフラッシュが出るから頭を冷やすという対症療法は大きな効果が期待できません。 ホットフラッシュなどの更年期障害や骨粗しょう症などの老化現象の進行を止めるには、エストロゲンを補充するホルモン補充療法(HRT)が有効です。 ホルモン補充療法とは、ホルモンバランスの急激な変化に身体が慣れるまで、女性ホルモン、とくにエストロゲンを補給することで自律神経を安定させ、更年期障害のさまざまな症状を軽減する治療法です。 ホルモン補充療法はおもに内服薬または皮膚に貼るタイプのエストロゲン剤を用いますが、エストロゲンにプロゲストロンを配合したものを使用することもあります。避妊に用いる低用量ピルの服用が有効な場合もあります。 エストロゲンを配合した内服薬には「プレマリン」「リノラル」などがあります。お腹やお尻の皮膚に貼ってエストロゲンを吸収するタイプには「クリマラ」「エストラダーム」、お尻や太もも、お腹に塗るジェルタイプには「オエストロジェル」などがあります。 医薬品ではない、天然のナチュラルプロゲステロンもありますが、こちらは更年期つの強い症状の改善と言うよりはお肌の若返りに使われます。

若年性更年期障害

女性の更年期障害は45歳~55歳あたりが標準的ですが、近年、若い女性に更年期障害の症状が良く現れることがあり、『若年性更年期障害』と呼ばれます。20代や30代の若い女性に起こる更年期の症状で、実際に若くして閉経してしまうこともあります。 若年性更年期障害の原因は、日々のストレスや過度なダイエットなどや、アスリートが過度なトレーニングで若年性更年期になることもあります。 若年性更年期障害の症状が出た場合、早期閉経(確率は低い)のか、卵巣機能低下やエストロゲン不足でホルモンバランスが乱れているのかのチェックをします。 早期閉経の場合、ホルモン補充療法で骨粗しょう症などの閉経後症状の予防を行います。 エストロゲン不足、卵巣機能の低下が原因の場合もホルモン補充を行います。同時に、若年性更年期の原因のストレスや生活習慣の乱れなどを改善することが大切です。

更年期と肩こり

更年期の女性の5割が肩こりを自覚していると言われます。 過去、厚生労働省が40~60歳の女性に行ったアンケートによると、更年期障害によると思われる症状でもっとも多いのが「肩こり」でした。よく出る症状のベスト10は次の通りです。 ①肩こり ②倦怠感 ③頭痛 ④のぼせ ⑤腰痛、⑥突然の発汗 ⑦不眠⑧イライラ⑨皮膚の痒み ⑩動悸 欧米での調査ではホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)が多く、日本でも更年期障害の典型的な症状と説明されていますが、この調査ではのぼせは全体の2割程度で、肩こりの5割に比べるとかなり少なくなっています。

更年期障害で肩こりが起きる理由

女性ホルモンのエストロゲンには動脈を広げて血行を促進する作用があります。更年期でエストロゲンの分泌が減ると、筋肉の血行が悪くなって疲労物質がたまり、それが肩こりの原因になることがあります。 また、女性ホルモンのバランスの変化は自律神経のバランスに影響するので、血管の拡張や収縮を司る神経の不調によって血行不良が起こることもあります。 必要のないときに血管が拡張するとのぼせや頭痛の原因になり、収縮するべきタイミングでないときに収縮すると冷えや肩こりの原因になります。

更年期以外の肩こりの原因

更年期障害のさまざまな症状は対症療法では改善しないことが多く、女性ホルモン薬の使用によるホルモン療法による根本的な治療が有効です。 しかし逆に、更年期に起きる症状がすべて更年期障害とは限らず、ほかの原因追及が必要なときもあります。 事実、更年期の女性の肩こりにホルモン療法を行なっても改善するのは5割程度だという研究もあります。 女性の肩こりの症状は、更年期に限らず、またホルモンバランスの影響以外にも、以下などが考えられます。
  • 仕事で同じ姿勢を取り続ける
  • 目の疲れ
  • ストレス
  • 運動不足
  • かたよった食事
肩こりの改善にはホルモンバランスの改善とともに、生活習慣の見直し、改善が必要です。とくに食生活の見直しと運動不足の解消が重要です。 肩こりの陰に非定型うつ病などの心の病気が隠れていることもあるので注意しましょう。うつ症状が表に出ずに身体症状だけが自覚されるのを仮面うつ病といいますが、その身体症状として肩こりが出るケースは非常に多くあります。

更年期の症状が出る人と出にくい人

更年期障害が重く出る人とそうでない人の違い

インフルエンザの症状なら「高熱・関節の痛み・倦怠感」と10文字くらいで説明できますが、更年期障害はそうはいきません。 代表的なのはホットフラッシュと言われる「のぼせ、顔の赤らみ、発汗」ですが、その他にイライラや抑うつ感情、肩こりに冷えなど「百を超える症状がある」とも言われています。 症状のバラエティだけでなく、更年期障害は症状の程度も人によって大きな差があります。 閉経の前後の数年間を振り返って、あんなにつらいことはなかったと言う女性もいれば、ほとんど変わったことはなかったという女性もいます。この違いはどこからくるのでしょうか。 どんな病気でも体質によって症状の程度に差はありますが、更年期障害はその他に次のような要因が症状の重さに関係してきます。
  • 性格によって症状を重くとらえてしまう。
  • 周囲の更年期に対する理解あるいは無理解によって、症状の感じ方が大きく違ってくる。

周囲の理解と更年期障害の症状の関係

更年期障害は自律神経のバランスの問題なので、このとらえ方の違いが実際の症状にも影響を与えます。その症状が気になってそのことばかり考えていると、ますます症状が重くなることがあるのです。 また、更年期障害の生命には別条がないという特徴は家族や職場などの周囲の理解にも影響を及ぼします。ガンが見つかったというようなときなら周りも驚いて下にも置かない(?)親切な対応をしてくれますが、更年期障害ではそうはいきません。 更年期障害を経験した女性には、実際の症状よりも、この周囲の無理解、怠けているんじゃないかと言わんばかりの応対が辛かったという人が多いのです。 とくに夫が更年期障害の原因や症状にまったく理解がない場合は、妻は数年間非常につらい環境におかれることになります。 更年期障害の時期はとくにストレスや不安に弱い時期です。言い換えると家庭や職場の問題が心身にこたえる時期なのです。こんなときに周りの理解があるかないかで同じ症状が重くも軽くも感じられます。

エストロゲンと女性の骨粗しょう症の関係

骨粗しょう症の患者の8割が女性です。なぜこんなに女性の患者が多いかというと、1つには女性の方が男性より長生きだからです。 骨粗しょう症は加齢によってだんだん骨がもろくなっていく病気なので、長生きするほど骨粗しょう症の患者は増えるのです。 もう1つの理由は、女性は閉経によってエストロゲンの分泌が急激に低下することです。エストロゲンには骨を作る細胞を活性化する働きがあり、その減少が骨密度の低下に直結するからです。 骨粗鬆症の 男性も50歳を過ぎることから徐々に骨密度は低下していきますが、グラフにしてみると非常にゆるやかな右下りのラインを描きます。それに対して女性は閉経を境にかなり急こう配のラインになります。 また、女性は減り始めるときの骨量が男性よりだいぶ少ないということもあります。そもそも少ないものが急に減り始めるのですから、女性は男性より約10年早く「骨折の危険性が大きい骨量」になってしまいます。転んだときに手をついて手首を折るというような骨折事故が多くなるのです。 女性は70代では40%、80代では50%以上の人が骨粗しょう症になると言われています。

骨がもろくなるとは

骨がもろくなるというのは、コンクリートが何十年か経ってもろくなるのとはちょっと違います。 骨は硬くて新陳代謝などしていないように思われますが、身体の他の細胞と同じに、古いものは日々壊されて運び去られ、新しい骨が造られています。 この「破骨」と「造骨」の作用がバランスを取ることで骨は新陳代謝をしています。しかし高齢になって造骨作用が弱くなるとこのバランスが崩れて骨が少しずつもろくなってくるのです。

骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症を予防するにはカルシウムを摂ればよいと思うかもしれませんが、そう単純には言い切れません。骨粗しょう症というのは「いくらカルシウムを摂取してもそれが中々骨にならない症状」だからです。 これは高齢になってからいくらコラーゲンを食べてもそれがお肌のコラーゲンの材料には中々ならないのと同じ理由です。 「予防」のためにもっともよいのは、10代、20代の若いうちにどんどんカルシウムを摂取して、運動をして「骨の貯金」をしておくことです。それが老後目減りをすることは避けられませんが、貯金が多ければなんとかやっていけるのです。 もうそれには間に合わない年齢になっても、カルシウムを充分摂取し、運動で骨に負荷をかけることは、骨量の減少をスローダウンさせる効果があります。 とくに無理のない年齢相応の運動を続けることは、骨量の維持・筋肉量の維持のためにとても重要です。 閉経にともなう更年期障害の治療にはプレマリンなど女性ホルモン剤でエストロゲンを補充するホルモン療法がありますが、これには骨量の減少を予防する効果もあります。 特にプレマリンは閉経後の骨粗しょう症の予防効果が認められているホルモン補充剤です。

プチ更年期について

プチ更年期とは、本来ならまだまだ更年期までは間がある20~30代の女性に、更年期障害に似た症状が出ることです。 名前はプチですが、ある意味では40代後半から50代前半にかけての本物の更年期障害よりも、女性の人生に深刻な影響を与えます。

プチ更年期の原因は?

まだ卵巣の機能が衰えていない20~30代におきるプチ更年期は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌をうながす脳の視床下部の働きの不調が原因と考えられています。 ホルモン分泌や自律神経のコントロールをしている視床下部の働きがわるくなると、エストロゲン不足と自律神経の失調が重なって、更年期障害に非常によく似た症状が現れます。 では、視床下部の働きの低下は何が原因でおきるのでしょうか。それには次のような理由が考えられます。
  • 強いストレス
  • 過激なダイエットによる栄養不足とストレス
  • 過労
  • 不規則な日常生活
  • 過激な運動、トレーニング

プチ更年期の症状は?

プチ更年期の症状は、ひと言でいうと「老化のきざし」です。更年期障害に似たのぼせや急な発汗、頭痛、肩こり、冷えなどの自律神経失調症状も出ますが、
  • 月経周期の乱れや月経の停止
  • 髪のボリュームがなくなる
  • 肌が乾燥する
  • シミができやすい
  • 唾液が減って口が乾燥する
  • 膣が潤いにくくなる
などのいわば「おばさん化」現象がいろいろと現れてきます。このような症状にはエストロゲンの減少が深くかかわっています。 プチ更年期のホルモン変化は身体だけでなく心のバランスにもさまざまな影響を与え、イライラする、わけもなく不安だ、気分の落ちこみが大きい、涙もろくなる、なかなか寝つけない、などの症状がでやすくなります。 プチ更年期の症状が長びくと卵巣機能が元に戻らずに、重症の不妊症になることもあります。またエストロゲンによって保たれている骨量や肌の張りも失われることになります。

プチ更年期の治療は?

卵巣機能の低下は長引くほど治りにくくなります。月経周期の乱れが3ケ月以上続くときは、単なる生理不順だと軽視しないで病院で血液検査をするなどでエストロゲンの量を調べてみましょう。 エストロゲンが不足しているときは、低用量ピルなどを服用して、不足しているホルモンを補充してやることが必要です。 日常生活で過労や過度のストレスを避ける工夫をすることも大切です。もちろん栄養不足になるような過激なダイエットは厳禁です。 食生活の見直しも大切です。甘い物や炭水化物にかたよった食事をしていた人は、野菜や肉・豆類をたくさん摂るようにしましょう。また、朝食をしっかり取ることで1日の健康な身体のリズムを作ることができます。

女性の更年期と性の悩み

更年期と女性の性・セックスレスのよくある質問

Q. 更年期にはかならず膣の潤い不足がおきますか? 閉経が近づくと卵巣の活動が低下して卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が減ります。それによって、女性は誰でも膣の潤いが不足してきます。 膣粘膜が乾燥すると膣壁が傷つきやすくなり、自浄作用が低下して雑菌が繁殖しやすくなります。 Q. 性交痛はどうしたら改善しますか? 膣にジェルタイプの潤滑剤をぬる方法と、女性ホルモンのエストロゲンを補充して自然の潤いを増す方法があります。 エストロゲンの摂取にはプレマリンに代表されるホルモン内服薬と、オエストロジェルのように肌にぬって吸収するタイプの2つがあります。 潤滑材のメリットは手軽で即効性があることです。女性ホルモンの補給は、肌のつやを増したり更年期障害の症状を軽減する作用も期待できます。 Q. 閉経すると性欲は衰えるのですか? 人の性欲は男性も女性も、性ホルモンだけでなく大脳が深く関わっています。閉経後は性欲が衰えるのが普通とは言えず、個人差があります。 しかし性欲はあっても、女性は閉経と共に膣の潤い不足が生じるのは避けられません。 性交痛からセックスレスになるのはつまらないことなので、潤滑材や女性ホルモンを活用したいところです。性的な快感も閉経によってなくなるものではありません。 Q. 中高年でもセックスレス夫婦は良くないのですか? どちらからともなく自然にセックスから遠ざかるというのは仕方ありませんが、どちらかに欲求があるのに一方が拒んでいるのは不幸な状況です。とくに膣の潤い不足で性交痛があるという理由だけでセックスレスになってしまうのはつまらないことです。 求められることを幸せと捉えてパートナーの要求に応えてあげられたら、夫婦の愛情も深まるのではないでしょうか。 Q. 男性のED(勃起不全・精力低下)が原因でセックスレス? 40代になると男性にED(勃起不全)の傾向が高まります。 若かりしころの元気がなくなり、性行為中に男性器がしぼむ、いわゆる「中折れ」を起こして射精まで到達できない男性が増え、男性の自信喪失や「めんどくささ」につながってセックスに億劫になる男性が増えるのです。 セックスレスの原因は相手に対する性的魅力の喪失というより、特に男性の観点では自身の精力低下に引け目を感じて「疲れている」というような言い訳でセックスから遠ざかる傾向があります。 男性のEDには多岐に及ぶ症状があり、若い男性から70代を超える男性にまで起こる勃起障害です。
  • 10代、20代のような若年層が、緊張や過去のセックスでの失敗からのトラウマ、不安などで勃起しない(心因性ED)
  • 生活習慣病(糖尿病、メタボリックシンドロームなど)、加齢などで血管の老化が原因でのED
  • マスターベーションでは勃起できるが、性行為になるとなぜか勃起しないか、途中で硬さがなくなる
男性のEDには勃起をサポートするバイアグラ、レビトラ、シアリスや低価格なジェネリックED治療薬が幅広く使われており、最後の手段ではなく、最初の手段として位置づけられます。 EDは悩めば悩むほど悪影響をおよぼしさらに男性の自信喪失につながるからです。

更年期障害と不感症の関係

女性は40代後半から50代前半にかけて閉経という人生の大きな節目を迎えますが、それによって性欲がなくなるわけでも不感症になるわけでもありません。 人は脳でセックスすると言われるくらいで、年齢とセックスの関係は百人百様です。 しかし閉経以後は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に低下するので、女性は誰もが膣が濡れにくくなってきます。それが性交痛の原因になり、セックスに消極的になったり感じなくなったりしている女性はおおぜいいます。 ホルモンバランスの変化は膣の潤い不足だけではなく、自律神経の失調によるさまざまな身体や心の不調を生みます。 それが更年期障害ですが、そのために気分が落ち込んだり、理由のない不安におそわれたりすることもあります。 そんなときはセックスをしてもなかなか感じることができないのは当然です。 セックスをしても妊娠することがないというのは、ある意味でメリットであり女性に解放感をもたらす要因ですが、そんなアドバンテイジも更年期障害があると台なしになります。

セックスで潤いが不足する『膣乾燥症』

更年期にはすべての女性が経験します膣の潤い不足

女性は40代の後半くらいから、誰もが多かれ少なかれ膣の潤い不足を自覚するようになります。これは卵巣活動の終息(閉経)に向かって女性ホルモンの分泌が低下してくるのが原因です。

シェーグレン症候群とは?

しかし、膣が濡れにくくなるのは閉経が近づいたときだけではありません。シェーグレン症候群という全身の分泌腺組織に障害がでる病気になると、膣から分泌されるバルトリン腺液だけでなく唾液や涙も出にくくなります。 シェーグレン症候群とは、膠原病などと同じ自己免疫疾患の1つで、免疫機能が自分の身体の組織・細胞を攻撃してしまう難病です。 40~60代の女性に多いので、やはり女性ホルモンの減少が関係していると考えられていますが、詳しい原因は分っていません。 したがって治療法も確立されていず、唾液が不足したら人口唾液口に含むなどの対症療法を行うことになります。 シェーグレン症候群は10~50万人に1人と言われるまれな病気ですが、閉経前後の膣の潤い不足はすべての女性が経験するものです。 性交痛の対策としては膣用のゼリー、ローションなどの潤滑剤の使用がありますが、他にもホットフラッシュや抑うつ症状などの更年期症状がある場合は女性ホルモンのエストロゲンを補充するホルモン療法が効果的です。

若い女性にもある膣の潤い不足

更年期障害でもシェーグレン症候群でもない若い女性で膣の潤い不足に悩んでいる人もいます。 その原因はよく分らない場合が多いのですが、精神的な緊張やセックスに関する過去のトラウマ、罪悪感、不潔感などが関係していると考えられています。 この場合も性行為の際はジェルなどの潤滑剤が有効ですが、根本的な改善のためには「セックスを楽しむ気持ち」になれることが必要です。

女性用バイアグラの効果は?

男性の勃起不全にはバイアグラ、レビトラ、シアリスと言ったED治療薬やジェネリックがあり、大部分の男性に効果があります。 それに対して女性の不感症や性交痛などセックスを楽しめない、逆に苦痛に感じる場合の改善薬として、バイアグラと同成分シルデナフィルが女性の性感度を大幅に高めることが可能とされます。 女性用バイアグラとして有名なウーメラというお薬やジェネリックのラブグラなどがあり、女性の場合、特にクリトリスやその周辺の感度を大幅に高める効果があるとされます。 セックスに億劫になった女性が多い中、女性の人生の質(クオリティオブライフ:QOL)の改善に使われるお薬です。

更年期障害のよくある質問

Q: 20代の女性ですがイライラするのは若年性更年期ですか

一般的に更年期障害は50代を中心に様々な症状現れてくると言われています。 ただ、最近では20代から30代の方の多くが、原因がわからない体調不良に悩んでいるケースが増えてきているのです。 若年性更年期障害というのは、気分の浮き沈みが激しい、動機、肩こりなど更年期障害に似た症状ばかりです。 閉経をするのにはまだ時間がある、しかし更年期と同じ症状が出ているという人は、もしかしたら若年性更年期障害かもしれません。 若年性更年期障害が発生する理由は、無理なダイエットや睡眠不足、食生活の乱れ、喫煙、飲酒などが考えられます。 他にも、家事や育児へのストレスも若年性更年期障害が発生する原因と言われています。 もし、若年性更年期障害かもしれない…と思った時には、婦人科へ受診をしましょう。 婦人科では、出産の経験や生理の具合の問診から始まり、女性ホルモンの数値を計測してくれたりします。 婦人科であれば、普段言えない悩みを打ち明けることができるので、解決への近道を見つけられるでしょう。

Q: 更年期障害に悩んでいるのですが、めまいも症状の1つ

更年期障害ではホットラッシュと呼ばれる体にほてりや、のぼせを感じやすい症状が代表的です。 他にも様々な症状がありますが、めまいも更年期障害の症状に当てはまることがあります。 更年期にめまいが増える原因はホルモンバランスの変化で自律神経のバランスが乱れる、感覚を感じ取る器官が老化しているなどがあてはまるでしょう。 めまいの種類も視界がぐるぐる回る、ふわふわと浮いた感覚、目の前が暗転する、立ちくらみなど様々です。 めまいが起きた場合は、すぐに安静しましょう。 無理に体を動かさないようにゆっくりとしゃがみ、症状が治まるまでじっとしていてください。 立ちくらみで予測ができる場合は、手すりなどにつかまってゆっくり移動しましょう。 めまいはストレスや睡眠不足が原因でも起きてしまうので、生活習慣や体調管理も欠かせません。 更年期障害の影響でめまいがある場合は、さんまや豚肉に多いビタミンB12やナッツ類に含まれるビタミンEがめまいの改善に有効なので、食事バランスの見直しもしましょう。 なお、更年期障害以外では脳血管疾患などがめまいの原因となっているケースもあるので、耳鼻科や脳神経外科での精査もおすすめします。

Q:更年期障害はどんな症状が起きる病気ですか?

更年期障害は2~3割で女性に多い病気です。 ただ、男性にも同様の更年期があり、最近ではLOH症候群と呼ばれ、男性ホルモン(テストステロン)が加齢や生活習慣で低下して、うつ病、やる気の低下、勃起不全、不眠などの症状が現れます。 女性の場合は更年期障害には女性ホルモン剤(エストロゲン)の補充で治療しますが、男性の場合は男性ホルモン剤(テストステロン)を補充して治療します。 女性の場合は閉経年齢が平均50歳なので、45歳から50歳程が更年期にあてはまるでしょう。 更年期を迎えると卵巣機能が低下すると女性ホルモンも減って、ホルモンの乱れから視床下部を刺激することで、体や精神的な症状が出てきてしまいます。 身体的症状だと顔のほてりや汗の分泌が目立つ「ホットフラッシュ」という症状が代表的です。 これは女性ホルモンのエストロゲンが減ったことで自律神経のバランスが乱れ、その影響で血液循環の働きが狂ってしまうことが関係しています。 他にも動機や頭痛、肩こり、めまいなどの症状もあります。 一方、精神的症状はイライラしやすく、憂鬱感や不安感、意欲低下などが代表的で、身体症状と同時に発症するケースが多いです。 なお、近年は20代から30代にも見られる更年期障害が増加しています。 若年層の場合は生理前後に起きる「PMS」と思い込むことがありますが、ホットラッシュの症状があれば若年性更年期障害の可能性が高いです。 そして、更年期障害は男性もホルモン低下により発症するケースが認知されはじめ、男性の場合は性欲減退やEDなど男性特有の身体症状や女性と同様の精神的症状があらわれます。 今や更年期は年代や性別を問わずに引き起こってしまうのです。

Q:更年期障害は女性ホルモンと関係しているのでしょうか?

女性ホルモンは、卵巣によって分泌されるエストロゲンとプロゲステロン、この2つのホルモンを指しています。 月経の周期にあわせて分泌量が変化し、妊娠や出産するために体の準備をするための重要な役割を持っています。 また、女性らしい体や美しい肌を維持するためにホルモンは欠かせない存在です。 エストロゲンは、血管を拡張させ熱を発散し基礎体温を下げていく働きの他に、自律神経を整えていく大切な役割を持っています。 年齢に伴い卵巣の機能が低下してしまうことでエストロゲンが減少してしまいます。 その結果、自律神経に影響を与え「のぼせ」や「ほてり」「発汗」など更年期障害といわれる症状が現れやすくなるのです。 卵巣の機能低下により脳からの指令を受けても卵巣が対応できなくなるので、十分なエストロゲンを分泌できなくなってしまうことが原因となっています。 このエストロゲンの減少を改善するためには、婦人科では女性ホルモン剤の飲み薬や貼り薬などでエストロゲンを補充する方法がとられますが、ホルモンが減少していく状態に体を慣らすために漢方療法で辛い症状をやわらげていく方法もあります。 エストロゲンには髪の毛の成長をサポートする働きがあるため、減少することによって髪の毛が抜けて薄毛に悩む女性が多いのも女性ホルモンが影響しているといえるでしょう。 女性の薄毛のびまん性脱毛症、FAGAといった症状には低濃度ミノキシジル(リアップリジェンヌや低価格ジェネリック)がございます。

Q:更年期障害を食事から改善することはできますか?

更年期障害の症状は食事から和らげるは可能です。 まず、食生活は偏りをなくして、主食、主菜、副菜のバランスが重視されます。 食事では特に和食のバランスが参考になり、穀物、肉や魚、野菜に果物、豆類、発酵食品を意識して取り入れていましょう。 また、ビタミンBやC、Eなどのビタミン類は不足しがちで、更年期障害の症状を改善させる効果に期待できます。 ビタミンB1、B2には自律神経を正常に整える効果があるほか、ストレスの緩和効果があります。 ビタミンCは肌のターンオーバーの改善、ビタミンEはアンチエイジングに効果的です。 他にも亜鉛不足は免疫力の低下、薄毛などのトラブルに有効でしょう。 たんぱく質は皮膚や筋肉など体のあらゆる部分に欠かせない栄養素なので、不足にならないように摂取するべき栄養素です。 また、暴飲暴食は胃腸への負担が大きいため、疲労感や体調不良の原因につながるので注意しましょう。 さらにカフェインやアルコールの過剰摂取も問題になっていますが、これも精神的不安や不眠の原因につながるので避けてください。 更年期障害にお悩みの方は、亜鉛やビタミン類が豊富なブロッコリー、ビタミンCの摂取に有効なグレープフルーツ、大豆イソフラボンや良質なたんぱく質の多い大豆がおすすめです。

Q:最近、急に汗をかきやすくなったのですが更年期障害の症状ですか

何の理由もなく突然大量の汗をかくのは、更年期障害によくある症状です。不定愁訴などと言われるくらいさまざまな症状がある更年期障害ですが、もっともよくあるのが突然の発汗、顔のほてり、のぼせの三症状です。これらを合わせてホットフラッシュともいいます。 このほか身体に出る症状で多いのが、肩こり、手足の冷え、めまいなどです。精神面に現れる症状としては、憂うつ、不眠、イライラ、集中力の不足などがあります。このような症状は卵巣の活動が終息に近づく45~55歳におきますが、その程度や期間は個人差があります。 卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、おもに妊娠・出産に関わるホルモンですが、それ以外にも髪の寿命をのばすとか、肌のつやを保つとかいう「女性らしさ」に関係するさまざまな作用をしています。 それにもかかわらず、閉経にともなって女性ホルモンは、いわば水道の蛇口を締めるように急激に低下します。その変化に身体が追いつかず自律神経の失調が生じるのが更年期障害です。 更年期障害は閉経後、身体がホルモンの変化に慣れるにしたがって治まりますが、長い人では5年以上もつらい症状が続くので、そのうち治るだろうではすみません。 まず大切なことは、さまざまな症状を個別に治そうとして対症療法の薬をあれこれ飲んだりしないことです。一時的な効果はあるかもしれませんが症状はまたでてきくるので、薬物の多用による害の心配もあります。 頭が痛いなどの個別の症状を訴えて病院を受診しても、別にどこも悪くありませんと言われることが少なくないのが更年期障害です。病院に行くとしたら婦人科が適当です。さまざまな症状の原因が更年期障害であることが分るだけでも1つの安心材料になります。 更年期障害の治療で有効なのは急激に低下した女性ホルモンを補充するホルモン補充療法です。ホルモン療法には外用薬では肌に貼ってエストロゲンを吸収する薬があり、内服薬ではプレマリンなどの飲み薬があります。 更年期障害は、つらいときには家事や仕事をムリして完璧にこなそうとしないで、適当に休むことが大切です。また、家族とくに夫がこの病気理解を示して協力することが、女性の心身を楽にするうえでとても重要になります。

Q:男の更年期障害へ有効な漢方はありますか?

テストステロンを補給する男性ホルモン補充療法が一般的ですが、効果的だと言われている治療法の1つで漢方を使用する場合もあります。 ここではよく使用される漢方を効能と共に紹介していきましょう。 ・八味地黄丸 男性更年期障害には1番よく使われる漢方で、体の冷えや疲れやすさ、下半身の虚弱が気になる人に勧められます。 ・柴胡加竜骨牡蛎湯 不安やイライラを感じたり、めまいや動悸、不眠の症状がある人に使用されます。 ・補中益気湯 生まれつき体が弱く、全体的に疲れやすかったり胃腸が弱っている人、病み上がりの人に使われます。 ・六味丸 おしっこをするのが困難だったり、頻尿、すぐに疲れてしまう、むくみや手足にほてり等の違和感がある人が使用します。 ・釣藤散 中高年からの定期的な頭痛や肩こり、めまいなど、どちらかというと血圧の高めな人に用いられるものです。 中国から伝わった漢方という医学は、ひとつのものに数多くの有効な天然成分が含まれています。 即効性はあるとは言えませんが、症状が複数ある場合などはそのほとんどを改善してくれるので、男性更年期障害の治療には適していると言えるでしょう。 男性更年期はED(勃起不全)も典型的な症状ですので、生涯現役を楽しむためにもED治療薬を活用できます。

Q:男性更年期と診断されましたが、原因や女性の更年期との違いは何ですか?

更年期は女性が閉経した時期を意味しますが、男性も加齢により男性ホルモンが減少して様々な不調を起きることを男性更年期障害と呼びます。 男性ホルモンにはテストステロンがありますが、これはやる気や気分を高めるドーパミンの生成や、血液の健康に関わる一酸化窒素の生成など健康に関わるホルモンです。 分泌は20代から30代にかけてピークですが、40代後半あたりから減少傾向をみせます。 ただし、分泌量は人それぞれなので、従来の更年期障害よりも発症する年齢がバラバラにある傾向が男性更年期にはあります。 また、従来の更年期は時が立つと自然に改善されるケースがほとんどです。 しかし、男性更年期障害は放置しつづけると、改善が困難になる恐れがあります。 また、女性のように症状の変化に気付きにくいことも従来の更年期障害の違いともとらえられるでしょう。 なお、テストステロンの減少は加齢以外にストレスや運動不足が原因であることもあります。 時に肥満の方は脂肪がテストステロンの働きを抑制し、男性更年期障害を起こすケースが多いです。 精巣の摘出もテストステロンを減少させ、発症しやすくなると言われています。 原因不明の不調が続く場合は、専門外来に相談してみましょう。

Q:まだ更年期ではないのにイライラしやすくて悩んでいます。

更年期障害は閉経が起きる40代以降に起きるものですが、20代から30代にも同様の症状が発症することがあります。 それを「若年性更年期」と呼びます。 若年性更年期では閉経が起きていなくても、体にほてりやのぼせ、気分が落ち込みやすく、イライラが多い、動悸や肩コリ、疲労感が強い、手足の冷えなど、従来の更年期障害と同様の症状がみられます。 更年期障害の原因は閉経によりホルモンバランスの乱れにより自律神経も乱れ、体調や心に様々な不調が起きやすくなることが特徴的です。 若年性更年期障害もホルモンバランスの乱れが原因ですが、それは不規則な生活習慣やストレスにより、自律神経が正常に保てず同様の症状があらわれます。 最近の若者に多い生活習慣は過剰なダイエットで栄養不足、夜更かしで睡眠時間が減少、インスタント食品やファーストフードの食事が中心、タバコをたくさん吸う、飲酒が多いなどでしょう。 また、仕事や家庭でのストレスも原因にあてはまります。 若年性更年期障害はうつ病やPMSなどに間違われるケースも多いですが、体調不良が長期に渡る場合は若年性更年期障害が疑われるので婦人科系の医療機関で見てもらうようにしましょう。

Q:口の中が乾燥しやすいのですが、更年期は関係ありますか?

口の中が乾きやすいということは、唾液の分泌量が少なくなっていると考えられます。 口の中がヒリヒリ痛み、味覚障害がある、滑舌が悪い、口臭や口内の病気が増えたなどの症状があればドライマウスが疑われるでしょう。 ドライマウスの原因にはウイルス感染や免疫機能の病気などで唾液線機能に異常がみられるケース、ストレスや糖尿病など自律神経の異常によりものがあります。 更年期になると脳は卵巣に刺激を与えようとホルモンを多く分泌させますが、これによりホルモンバランスが乱れてしまいます。 脳の近くには自律神経を働かせる司令部があるため、ホルモンバランスの乱れに影響されて自律神経のバランスも乱れやすくなるのです。 そうなるとほてりや汗をかきやすくなる症状があらわれますが、唾液の分泌量も少なくなってしまいます。 さらに更年期障害では不安やイライラなど精神的な症状もあらわれ、ストレスを抱え込みやすくなるのでますます唾液の分泌量を減らしてしまうわけです。 他にも更年期障害の症状を和らげる薬には抗コリン作用が含まれているため、これが唾液の分泌を阻害しているケースもあります。 必ずしも更年期が原因でドライマウスになるわけではありませんが、可能性としてはあり得るので注意しましょう。

Q:夜眠れない原因は更年期障害の1つですか?

更年期障害というのは、女性のみならず男性にも起きる症状です。 女性の場合は40代後半から50代の年齢層に多く、女性ホルモンのバランスが閉経によって崩れてしまい心身ともに乱れてしまう症状を言います。 更年期障害になると、動機、ほてり、発汗…など様々な症状がみられるようになります。 女性の場合は女性ホルモン剤(エストロゲン)の投与が選択肢の1つです。 男性の場合は、男性ホルモン(テストステロン)の低下が原因で、最近ではLOH症候群と呼ばれ、男性ホルモン剤の投与(塗り薬、服用薬)が選択肢の1つです。 こういった症状が軽ければいいのですが、重くなってしまうことで深刻さが増します。 さらに、更年期障害の症状の中でも最もつらいのが睡眠障害です。 なかなか眠ることができない、寝てもすぐに目が覚めてしまう…こういった症状が出てきます。 更年期ではない場合でもストレス、生活習慣などで不眠症状がでますので、メラトニン、バスパーなど睡眠導入剤も検討できます。 もし更年期障害で睡眠障害に悩まされているのであれば、次のことを実践してみましょう。 1.アロマを使ってリラックス 寝る前に、快眠効果を期待できるラベンダーの香りをかいでみたり、快眠できるグッズを使ってリラックスしましょう。 2.冷えへの対策 女性は特に冷えで悩み、なかなか眠ることができない‥といった悩みを持っている人が多いです。 もし、冷えで眠ることができないのであればぬるま湯で足を温めてから寝ると、冷えを改善することができます。 このように、睡眠障害に陥ってしまい毎日がだるい…という人は、ぜひ実践をしてみてください。

Q:年齢と共にデリケートゾーンも老化をするのでしょうか?

女性が年齢を増してくるとデリケートゾーンも老化をしてきます。 こういった症状が現れてきた場合には老化が始まっている可能性がありますので注意が必要です。
  • 出産経験があり、尿漏れが気になる
  • 普段持っているかばんが重い
  • セックスをしている最中に昔よりも乾燥している
  • 食生活が乱れ気味で太っている
  • ストレスを感じやすい、タバコを吸っている
  • 最近おりものの匂いがきつくなった気がする
これらのチェック項目にあてはまる点が多い場合にはデリケートゾーンに老化が始まっていると言えるでしょう。 このままの生活を続けているとどんどん老化が進行をしてしまいますので注意が必要です。 こういった症状を少しでも抑えるためには定期的に汗をかいたり、体操をして骨盤回りの筋肉を鍛えるようにしましょう。 日常的に膣などに力を入れたり、ゆるめたりし、膣をコントロールするようにすると良いです。 排尿時に試して見ると効率的です。 デリケートゾーンの老化はそのままにしておくとどんどん進行してしまいます。 いつまでも活力のある生活を続けるためにも日々の生活を少し変えてみると良いでしょう。 更年期で性交痛や潤い不足などの症状が出ている場合は、女性ホルモン剤の投与や、女性用バイアグラなども検討できます。

Q:更年期になってから性行為を行うと痛みを感じるようになりました。

性行為の際に感じる痛み「性交痛」と更年期は関連していると言われています。 元々更年期は体に様々な変化をもたらし、不調などを引き起こしやすいと言われていますが、どうして関連しているかというと、更年期は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が少なくなってしまうため、潤滑液の量が減る、膣内の粘膜が萎縮するなどの現象が起こり、性交痛になってしまうのです。 軽度の症状であれば潤滑油などを使用して潤いをプラスすることで挿入や性行為も痛みが少ない状態で行うことができますが、それでも強い痛みを感じる場合は、医師に相談し治療方法を取り入れてみると良いでしょう。 治療方法としては、エストロゲンを体内に取り入れるHRTという治療法や、漢方や抗不安薬などの処方などの方法もあります。 更年期に起こる性交痛を放置してしまうと、萎縮性膣炎や子宮内膜症、卵管炎、子宮頸管炎、子宮筋腫などの病気のサインかもしれないので、早めに医師に相談するようにしましょう。 更年期の性交痛は医師でもあまり相談しにくい症状の一つです。 しかし、先程の病気のサインとなっている可能性もあるので、潤滑油やゼリーでなかなか改善されないという場合は医師に相談してみるようにしましょう。

Q:0代を過ぎた頃から気分が落ち込むことのは更年期障害ですか?

更年期障害と聞くと女性のイメージが強いですが、男性にも更年期障害と言われる時期はあります。 この男性更年期障害は男性ホルモンが少なくなった際に起こり、女性同様の状態になります。 そのホルモンは「テストステロン」と言われ、筋肉がついた体だったり、骨を太くする機能を兼ね備えたものです。 また、勃起をするといった性的なところもこのテストステロンが影響をしています。 テストステロンは幸せな気分を作るドーパミンの分泌にも影響をしており、これが少なくなることによって幸せを感じにくくなり気分が落ち込むような感覚になるのです。 しかし、このテストステロンは急に減るのではなく、20代をピークに少しずつ減少していきます。 ですから、最近やる気が起きが起きない・何をしても楽しくない・セックスをする気が起きない「ひょっとして鬱?」と勘違いをする人も多いのが特徴です。 こういった症状が起きた場合には専門家に相談し、テストステロンが体の中にどのくらいあるのかを調べてもらいましょう。 50代を超えると住宅ローンや子どもの問題などが生じ精神的負担も多くなります。 少しでも気楽になれるよう医師に相談してみましょう。