女性の人生の質を高める低用量ピルを知ろう! | くすりエクスプレスの教えてヘルスケア

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公開日: 2018/06/13

目次

ピルはどんな薬なのですか?

ピル(pill)は「錠剤」のことですが、日本では「避妊用の錠剤」を指すのが普通です。

ピル」は卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2つの女性ホルモンが配合されたホルモン剤です。ピルで女性ホルモンを補充することで身体のホルモンバランスが妊娠しているときと同じになり、それによって妊娠を予防(避妊)するのがピルの作用です。

このピルのホルモンの配合をできるだけ少なくしたのか「低用量ピル」です。身体への負担が小さく、副作用も少ないのが特徴です。日本ではピルの医薬品としての承認が遅れたことや、現在でも医師に処方してもらわないと買えないことなどから、欧米に比べるとピルの普及率が低く、ピルについての誤解や偏見もまだあります。

しかし、低用量ピルが開発され、メリットについての理解が深まるとともに、日本でも使用する女性が徐々に増えています。

ピルの成分は?

ピルには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲストーゲン)の2種類の女性ホルモンが配合されています。女性は毎月、排卵と月経をくり返しますが、それをコントロールしているのがこの2つの女性ホルモンです。

月経の後は卵胞ホルモンの分泌が増えて、子宮内膜を充実させるとともに排卵の準備が進みます(卵胞期)。排卵の後は黄体ホルモンの分泌が増えて、受精卵を子宮内膜に着床させる準備が進みます(黄体期)。この時期に卵子が受精して、子宮内膜に着床したら妊娠が成立します。

妊娠しなかったときは、卵胞ホルモンも黄体ホルモンの分泌が激減して、子宮内膜が剥落し月経がはじまります。

これらの生理作用のいわばゴー・ストップサインを出すのが女性ホルモンの働きですが、ピルは女性ホルモンを服用することで自然のホルモンバランスに変化を与えて妊娠を防ぐ働きをします。

どうしてピルを飲むと避妊できるの?

女性は卵胞ホルモンの分泌が増える排卵前の低体温期と、黄体ホルモンの分泌が増える排卵後の高体温期が「生理周期」を形づくっています。それによって毎月排卵がおきて、子宮内膜が育ち、新たな妊娠の準備態勢が作られているのです。

しかし、妊娠するとこの2つの女性ホルモンは常に一定量が安定して分泌されるようになります。ピルを服用して卵胞ホルモンと黄体ホルモンを補給していると、ホルモンバランスが「妊娠した状態」に近くなります。この疑似妊娠によって卵巣や子宮が「妊娠中」のサインを出すので実際の妊娠を防ぐことができます。

具体的には、ピルを服用すると身体に次のような変化が起こり、妊娠しなくなります。

・排卵が休止する
・精子が子宮頸管を通りにくくなる
・受精卵が子宮内膜に着床しにくくなる

これらはいずれも妊娠のサインによっておきた身体の変化です。このうち1つでもあれば妊娠は成立しませんが、ピルはいわば二重、三重の関所で妊娠を防いでいることになります。

日本は外国に比べてピルはあまり普及していないと言われるのは何故?

ピル(経口避妊薬)は1960年にアメリカで初めて承認されました。1973年に副作用の少ない低用量ピルが開発されてからは欧米を中心に世界中の女性に使用されるようになりました。

しかし日本では避妊薬として低用量ピルが認可されたのはアメリカに遅れること約40年の1999年でした。1990年に認可が申請されてから9年という異例の長期審議を経ての「解禁」でした。認可された1999年当時、国連加盟国で未承認だったのは日本だけというありさまでした。

日本がピルの解禁に慎重だった理由はいろいろあるようですが、その中の1つがコンドームの使用率の低下によってエイズ(HIV)の感染者が増えるのではないかという意見です。

そんなわけで日本ではピルが解禁になってからまだ十数年の歴史しかなく、50年以上の使用実績がある欧米に比べると一般の理解や知識もまだ充分ではありません。ピルに対する誤解や偏見も根強く残っているようです。

低用量ピルとは何ですか?

低用量ピルとは成分の卵胞ホルモンと黄体ホルモンの配合量をできるだけ少なくした、ピル(経口避妊薬)です。低用量ピルは従来の中・高用量ピルにあった、吐き気などの「つわり」に似た症状、手足のむくみ、体重の増加などの副作用が少なくなっています。

現在は経口避妊薬は低用量ピルが主流で、中・高用量ピルは緊急避妊用のアフターピルや月経困難症の治療などに使われています。

低用量ピルは成分の配合量が少なくても正しく飲めばほぼ100%の避妊効果があります。月経周期に合わせて3週間毎日服用し、1週間服用を休むのが基本です。

低用量ピルには毎日同じ配合成分の薬を飲む「一相性ピル」と月経周期によってホルモンの配合量が違う薬を飲む段階型ピル(「二相性ピル」と「三相性ピル」)があります。

低用量ピルには「28錠タイプ」と「21錠タイプ」がありますが、その違いは服用を休止する1週間に飲む「偽薬(プラセボ)」がセットされているかいないかということです。

なお、日本では低用量ピルも一般の薬局では販売されておらず、医師に処方してもらうか、個人輸入通販であれば個人の使用に限り「処方箋なし」でもピルを購入できます。

ピルについてのよくある誤解や偏見とは

日本で低用量ピルが承認されたのは1999年で、諸外国に比べて使用歴が浅く、ピルに対する誤解や偏見もまだあるようです。なかでもよく見聞きするのは次のような誤解です。

・ピルを飲むとがんになる
女性ホルモン剤を長年にわたって服用すると乳がんのリスクが高まると指摘されていましたが、低用量ピルではそのリスクはほとんどありません。逆に低用量ピルの服用で卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスクが明らかに減少することが分っています。

・ピルを飲むと卵巣に休み癖がついて不妊症になる
これはまったく根拠のない誤解で、むしろピルを飲むことで生理不順が治ったり、卵巣機能が改善したりと、将来の妊娠のために役立つことが多いのです。もちろんピルの服用を中止すると2ヵ月くらいで排卵は再開します。

・ピルを飲むと太る
ピル自体が肥満の原因になることはありません。ピルの飲み始めに見られる顔のむくみを太ったと誤解している場合もあるようですが、これは飲み慣れると解消します。

ただしピルを飲むと身体が疑似妊娠状態になるので「食欲が増進する」ということはあるようです。ピルを飲むようになってからお腹がすくようになったという場合は、食欲に任せて食べる量を増やさないように注意する必要があります。

ピルの服用方法は?

ピルは毎日忘れずにのむことがいちばん大切です。21日間服用して7日間服用を休むのが基本ですが、その7日間に偽薬を飲む「28錠タイプ」の薬もあります。

ピルの服用でもう1つ注意しなければいけないのは、服用開始のタイミングです。月経の初日に飲み始めるタイプが多いのですか、月経がはじまってからの日曜日に飲み始めるサンデースタートなどの飲み方もあります。薬の説明書をよく読んで間違えないように注意しましょう。

ピルには毎日同じ薬を飲む「一相式ピル」と生理周期に合わせてホルモンの配合量が違う薬を飲む「段階式ピル」があります。どちらも避妊効果は確かですが、服用の二次的な効果などに若干違いあるので、自分に合うものを選ぶ必要があります。

ピルはどこで購入したらよいのですか?

ピルはドラッグストアなどでは買えない薬です。購入するには医師の処方箋が必要です。また、避妊は病気の治療ではないので健康保険は適用されず、診察も薬代もすべて自己負担になります。

気になるのは初診でどういう診察があるかです。内診台に上がらなければならないとなると、二の足を踏む女性もいるでしょう。これは病院によってまちまちですが、2006年にガイドラインが改訂になり、必ずしなければいけない検査は血圧測定だけになりました。

改訂前は非常に多くの検査項目がありましたが、「欧米ではドラッグストアでも販売している安全な薬なのになぜ?」という声が強く、大幅な簡略化が実現しました。以前は産婦人科学会でも副作用が強調される傾向にあったピルですが、最近は生理痛がなくなる、卵巣がんのリスクが減るなどの二次効果が広く認められるようになりました。

初診ではまず問診票にいろいろな項目を書き込み、それによって必要な検査があれば追加されることがあります。

ピルはインターネットを通じての個人輸入でも入手できます。この方法だと病院では処方されないジェネリック医薬品を購入することもできるのでコストが安くなる可能性もあります。

ピルを服用すると毎月の費用はどれくらい?

ピルは1シートが28日分なので、1シートの価格が毎月の費用ということになります。病院でピルを処方してもらうときの1シートの価格は、病院によって異なりますが2000~3000円くらいです。

初診のときは薬代以外に2500円前後かかりますが、これも病院によって異なります。もちろん検査項目が増えると費用も高くなります。検査によっては健康保険が使えるものもあります。

インターネットの個人輸入でピルを入手することもできます。その場合はジェネリック医薬品の利用や何箱かのまとめ買いなどで、1シート500円くらいまでコストダウンすることが可能です。

ピルのジェネリック医薬品とは?

21日間同じ薬を服用する一相性ピルでもっとも使用されているのはマーベロンです。ドイツのメルク社(日本での法人名はMSD)が製造している薬ですが、このマーベロンには日本では富士製薬工業が「ファボワール21・28」というジェネリック医薬品を発売しています。

また世界のジェネリック医薬品工場と言われるインドでは、オルガノンという製薬会社が「ノベロン」というマーベロンのジェネリック医薬品を発売しています。「ノベロン」はインターネットの個人輸入で購入することができます。

価格は病院や通販サイトなどにより差がありますが、おおむね次のようになっています。

・マーベロン   病院での価格  1シート 2500円前後
・ファボワール  病院での価格  1シート 2000円前後
・ノベロン    個人輸入の価格 1シート 最安値1,000前後

三相性の低用量ピルでもっとも使用されているのは「トリキュラー」ですが、病院での処方価格が1シート約2,000円なのに対して、個人輸入通販では12シートのまとめ買いで1シートあたり550円前後になっています。もちろん海外品も信用できる輸入業者のものは正規品ですが、為替の違いなどにより価格に大きな差がでることがあります。

ピルにはどんな種類があり、どう選んだらよいのですか?

まずピルには女性ホルモンの配合量によって、 以下のの3種類があります。

・低用量ピル
・中用量ピル
・高用量ピル

通常の避妊ピルとして服用するのは低用量ピルです。中・高用量ピルは、月経困難症や無月経の治療、あるいは緊急避妊用のアフターピルとして使われます。

低用量ピルには毎日同じ成分配合の薬を21日間服用する「一相性ピル」と生理周期に合わせて成分配合が違う薬を飲む「三相性ピル」があります。三相性ピルは色分けされた6錠+5錠+10錠の21錠を1日1錠21日間服用します。

どちらも正しく服用すればほぼ100%避妊できるので、避妊効果の差はありません。副作用では、人によって三相性を服用すると体毛やニキビが増えることがあると言われています。

この他に21錠タイプと28錠タイプという区別がありますが、これは薬の種類ではなく、ピルを服用しない7日間用に女性ホルモンをまったく含んでいない「偽薬(プラセボ)」をセットしたものが28錠タイプです。

タバコを吸っている女性はピルを使えないって本当?

妊娠する可能性のある女性なら10代でも50代でもピルを服用することができます。ただし、35歳以上でタバコを1日15本以上吸う人、40歳以上でタバコを吸う人は、原則的にピルを処方してもらえません。

これは「ピルの服用」と「喫煙」と「年齢」の3つの要素がどれも「血栓症」という病気のリスクを高めるので、このリスクが重なるのを防ぐためです。

血栓症とは血管内に血のかたまりができて血管が詰まる病気です。血栓のできる場所によって脳梗塞や心筋梗塞になることがあります。

海外の疫学研究によると、ピルを飲んいる人は1万人に3~9人の血栓症の患者が出ているのに対し、飲んでいない人は1万人に1~5人という報告があります。(妊婦では血栓症のリスクがぐんと高くなり、1万人5~20となっています)。

喫煙はニコチンの吸収時に血圧が急上昇するので、血栓ができるリスクが高くなります。また、年齢によって動脈硬化が進行するので一般的には高齢者ほど血栓ができやすくなります。

授乳中はピルを服用できますか?

授乳中はピルの服用をひかえて、コンドームなど他の手段で避妊することがすすめられています。とくに産後6ヶ月以内はピルの服用をひかえる必要があります。

100%母乳で育児をしている場合は、母体は出産後6ヶ月は排卵を抑制するホルモンが分泌されるので妊娠しにくくなります。しかし、完全に排卵が止まるわけではないので避妊することが必要ですが、この期間にピルを服用すると母乳の量が減るだけでなく母乳成分にも影響が出る心配があります。

離乳食(補完食)がはじまる6カ月目からは月経も再開するので、ふつうの避妊手段を講じる必要がありピルも服用できますが、完全に断乳するまではピルをひかえるべきだと考える医師もいます。

母乳ではなく人工乳で授乳している場合は、出産後3週間を過ぎたらピルを服用しても問題ありません。

ピルを飲み忘れたときはどうしたらよいの?

ピルは飲み忘れを防ぐために毎日決まった時間に飲むことが大切です。もし決めた時間に飲み忘れた場合は、気がついたときにすぐ飲むようにします。

その日気づかずに翌日の服用時間に気づいたときは、昨日の分と今日の分の2日分を1度に服用します。

24時間以上飲み忘れに気づかなかったときは、次のどちらかの対応をします。

ピルの服用を中止してコンドームなど他の手段で避妊して、次の月経初日から服用を再開する。
生理不順や月経痛の改善などの二次効果も期待して服用している場合は、ピルの服用は継続するが、次の月経初日まで避妊は他の手段で行なう。
服用をいったん中止する場合は、再開してから1週間は他の避妊手段も併用する必要があります。

ピルを飲み始めるタイミングは月経初日でOKですか

ピルを飲み始めるタイミングには、「Day1スタート」と「Sundayスタート」の2つがあります。

・Day1スタート
月経初日から飲み始めます。「21錠タイプ」のピルの場合は飲みきった後7日間服用を休んで、29日目から2シート目の服用を開始します。「28錠タイプ」のピルの場合は休まずに服用して、飲みきった翌日から2シート目の服用を開始します。最後の7錠は「偽薬」で女性ホルモンは含まれていません。

・Sundayスタート
月経がはじまってから最初の日曜日から飲み始めます。この方法だと生理日が第4週(休薬期間)のウィークデイになるので、週末と生理日が重なりません。ただし1シート目の最初の1週間だけは、コンドームなど他の避妊手段をとる必要があります。

どちらのスタートをする場合も、毎日同じ時間に忘れずに薬を飲むことが大切です。それによって避妊が確実になるだけでなく、不正出血も防ぐことができます。

ピルの服用を中止するときに何か注意することはある?

ピルの服用を中止する理由が「妊娠を希望する」という場合は別として、避妊を続けたい場合は服用中止後はコンドームなどの他の手段をとる必要があります。長期間ピルを服用していた場合も、服用を中止するともちろん排卵が再開します。

人によってピルの服用後に2~3ケ月月経がない場合があります。自然に再開することがほとんどですが、早期に妊娠を希望する場合などは医師に相談しましょう。

ピルを服用すると生理不順や生理痛が改善するという二次的な効果がありますが、その目的もかねて服用していた場合は、服用の中止によってその効果がなくなる場合があります。月経の経血の量が増える場合もあります。このような症状は「服用中止の反動」というよりは、服用によって改善していた症状がもとに戻ったと考えるべきです。

避妊以外のピルの効果は?

ピルの服用には避妊以外に次のような二次的な効果があります。

・生理に関する二次効果
・生理不順の改善
・生理痛(月経困難症)の改善
・生理前のイライラなどのPMS(月経前症候群)の改善
・月経血の減少
・不正出血の改善
・ホルモンバランスの改善による効果
・不妊症の予防
・ニキビ、吹き出物の改善
・美肌効果
・多毛の改善
・更年期障害の予防
・長期服用による二次効果
・卵巣がん、子宮体がんの予防
・骨盤内感染症の予防
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生理不順が改善します

ピルの服用によって3週間の女性ホルモンの補給と1週間の休薬というリズムができて、ホルモンバランスが安定して正確な月経周期が形成されます。そのため、いつ生理が来るか分らないというような生理不順も劇的に改善し、生理開始日も確実に把握できます。

また、ピルの服用は卵巣を休ませる作用があるので、生理不順で酷使されていた卵巣の働きが改善して、ピルの服用中止後も生理不順が改善するケースもあります。

ピルは避妊のために飲むものですが、生理不順で妊娠しにくい人がまず生理周期を安定させるために飲むケースもあります。この場合はいわば、不妊治療の準備として避妊ピルを飲むということになります。

生理日がコントロールできるので、結婚式や新婚旅行などの大切なイベントに合わせて生理日を変更することも可能になります。

生理痛や月経前症候群(PMS)が改善します。

生理痛の原因は、生理の直前から前半にかけてプロスタグランジンという物質が分泌されて、子宮の収縮を活発にするからです。これは生理の経血を身体の外に出すために必要な働きですが、プロスタグランジンの分泌が多く子宮の収縮が強すぎると、生理痛がひどくなります。

ピルを飲んでいると、脳は子宮に受精卵が着床していると勘違いしているので、流産の原因になるプロスタグランジンの分泌は抑制され、生理痛が緩和されます。プロスタグランジンは血管を収縮させて生理中の身体のだるさや冷えの原因にもなっているので、ピルの服用でその改善も期待できます。

また、『月経前症候群(PMS)』といわれるイライラや気分の落ちこみなどの感情の激しい変化は、生理前のホルモンバランスの変化がアドレナリンやセロトニンなどの脳内神経伝達物質のバランスを悪くするのが原因です。

ピルの服用で女性ホルモンのバランスを安定させることで、脳内ホルモンのバランスも安定させる効果があります。生理前の過剰な食欲も抑制されます。

月経の出血量が減ります。

生理の血液は、子宮内膜がはがれたものです。子宮の内側は受精卵が着床するベッドとなる子宮内膜でおおわれています。子宮内膜は女性ホルモンのはたらきで成長し、生理前には約1㎝の厚さになります。

排卵後に受精しなかった場合はこの子宮内膜が溶けてはがれ落ち、血液として体外に排出されます。ピルを服用して女性ホルモンのバランスを調節すると、子宮内膜の成長が抑えられて厚さも薄くなるので、出血量が大幅に減ります。人によって目立った出血のある日数も2日間ほどに短縮する場合があります。

ピルを服用していると排卵がお休みするように、子宮内膜の形成も完全には休まないまでも大幅に少なくなるのです。

ピルは排卵を抑制することで卵巣を休める効果があるように、出血量を減らすことで子宮の負担を減らす効果があり、子宮内膜症がある人はその治療手段としても使われています。ピルを使用することで将来妊娠を希望するときに悪影響があるのではと心配する人がいますが、これらの作用はいずれも将来の妊娠にむしろプラスに作用します。

ニキビや吹き出物が減ります。

生理前の2週間は、基礎体温が高く(高温期)、黄体ホルモンの分泌が多い時期(黄体期)です。この期間にニキビができやすいのは、黄体ホルモンが男性ホルモンに似た作用をするからです。

それによって皮脂の分泌が活発になり、皮脂詰まりをおこすことでアクネ菌の異常繁殖がおきやすくなります。低用量ピルを服用することで黄体期にも卵胞ホルモンが供給されて、黄体ホルモンの「男らしいふるまい」が抑制されます。

女性は経験的に肌の調子が良いのは排卵前の卵胞期で、調子が悪いのは生理前の黄体期だということを知っています。その原因は2つのホルモンの肌に与える影響の違いです。

ピルの服用はホルモンバランスの変化による肝斑の増加や多毛症にも効果があります。

卵巣がんや子宮体がんのリスクが減ります。

ピルを5年間服用すると、卵巣がんのリスクが20分の1になります。卵巣がんは排卵のたびに卵巣に傷がつき、その修復過程で悪性腫瘍が発生するのが原因だと考えられています。ピルを服用すると排卵が休止するので、卵巣が傷つくこともなくなるのです。

また、ピルを服用すると子宮内膜の成長も抑制されるので、『子宮体がん』のリスクも大幅に減少します。子宮体がんは子宮内膜がんとも言われ、子宮内膜が厚くなることで発生のリスクが高くなるからです。

また、ピルは子宮頸管液の粘度を増して精子の進入を抑え、妊娠を予防する効果があります。この作用はクラミジア菌や淋菌などの性感染症の菌が子宮や卵管などに進入するのを防ぐ効果もあり、それによって性感染症が胎盤内感染症に進行して不妊症の原因になるリスクを低下させます。

そのほかピルの服用で、大腸がん、骨粗しょう症、関節リュウマチのリスクも低減することが分っています。

ピルと他の避妊手段との比較

避妊の方法を選ぶ基準は「確実性」と「簡便性」です。この2つを備えていないと現実的な避妊法とはいえません。その意味で、避妊法はいろいろありますが、まず選択肢となるのはコンドームとピルと言ってよいでしょう。出産経験のある女性ではIUD(リング)も有力候補です。

避妊法の選択の前に一度確認しておきたいのは、避妊の失敗例ともいえる人工妊娠中絶の数です。厚生労働省の調べでは2012年の日本での人工妊娠中絶数は20万2106件でした。これは15~49歳の女性1000人について6.8件という割合になります。

この数字は「避妊の失敗」というより、ほとんどは「まあ大丈夫だろう」という考えできちんと避妊しなかった結果です。コンドームの破損でという失敗よりも、コンドームも着けずに、という「失敗」ともいえない当然の結果が望まない妊娠につながっている例が多いのです。

避妊手段を考えるときには、成功確率が何パーセントということも大切ですが、つい無防備でセックスしてしまうということがないようにすることが肝心です。セックスは仕事ではないので、いつでも準備万端を整えてからとりかかるというわけにはいかないのです。

ピルのメリット

・避妊に男性の協力が要らない。
ピルの場合は男性の協力が必要ないのはもちろんですが、避妊していることを告げたくなければ告げる必要もありません。

・セックスのたびの避妊手段をとる必要がない。
コンドームのようにセックスの前に準備しておく必要もないし、装着するする必要もありません。

・コンドームより避妊の失敗が少ない。
ピルは正しく服用しているとほぼ100%避妊できます。コンドームの場合は破損などの事故があるので避妊率は95%前後と言われています。

・女性ホルモン剤による副次的な効果がある。
ピルを服用していると避妊できる他に、生理痛が軽くなる、月経前症候群が軽くなる、卵巣がんのリスクが低下するなど、さまざまな二次的効果があり女性のQOL(Quality Of Life: クオリティオブライフ)を向上させます。

ピルのデメリット

・性感染症の予防にはならない。
コンドームは避妊の効果の他に性感染症を予防する効果がありますが、ピルにはそのような効果がありません。結婚前で複数のセックスパートナーがいるなどの場合には、ピルを服用していたとしてもコンドームの着用も必要になります。

・女性ホルモン剤による副作用がある。
ピルを服用すると身体が疑似妊娠の状態になるので、つわりに似た症状が出る場合があります。低用量ピルはその副作用が軽いのですが、飲み始めで薬に慣れていない2~3週間は吐き気などの症状がでることがあります。

安全日は本当に大丈夫ですか

妊娠するためには卵子が受精しなければなりません。つまり排卵後に卵子が生きているうちに、生きた精子が卵子に侵入しなければなりません。

卵子の寿命は排卵後長くて2日間。精子の寿命は長くて10日間です。つまり排卵日の10日前から排卵後2日間は妊娠する可能性があるということになります。とくに排卵日の前日から3日間は妊娠の可能性が高くなります。

逆にこの妊娠可能な日を除いたのがいわゆる「安全日」です。分りやすく月経の日を目安に言い換えると、28日周期の場合は生理初日から17日目以降の2週間が安全日ということになります。

しかし、分りやすくするために生理の日を目安に考えるということが逆に「排卵日を正確に把握するのが難しい」ということを証明しています。基礎体温が高温期に入って4日目から次の月経までは妊娠しないので、毎朝基礎体温を計って避妊に利用することはできますが(いわゆるオギノ式)、これも完璧ではありません。

生理周期はストレスや体調などによって割合簡単にずれが生じるものです。「安全日」も100%安全なわけではありません。

他にどんな避妊手段がありますか

ピル以外でもっとも避妊が確実なものとしては、IUD(子宮内避妊具)があります。リングとも呼ばれ、出産経験のある人向きの避妊法です。装着に3万円程度の費用がかかりますが、1度装着すると5年間くらいそのままで避妊できます。もちろん取り外せば妊娠が可能になります。(卵管結紮も確実な避妊手段ですが、その後妊娠を希望してもできなくなります)

コンドームと同程度の確実性がある避妊法として、ペッサリーと女性用コンドームがあります。ペッサリーは膣に挿入して精子が子宮に入るのを防ぐ避妊具で、婦人科で子宮口のサイズを計測してもらって購入します。費用は3000円ほどですが他に診察料がかかります。性交後は8時間以上そのままにしておいて、精子の活動が弱まってから外します。女性用コンドームは市販されていて、価格は1ダースで500円~1000円くらいです。

この他に基礎体温を計って排卵日を推定して「安全日」にセックスするという「オギノ式」や殺精子剤を膣に挿入する膣内避妊薬の使用などの避妊法があります。この2つの方法は上記の他の方法よりも失敗率が高いとされています。

膣外射精、いわゆる「外だし」は避妊法とは認められていません。男性が射精を自覚する前に精子が出ていることがしばしばあるからです。

ピルの副作用を知ろう

低用量ピルにも副作用がありますか?
1960年に世界で初めてアメリカでピルが経口避妊薬として承認されました。1973年には副作用の少ない低用量ピルが開発されて、欧米各国で経口避妊薬としてのピルの使用が広がりました。

しかし日本では1990年に承認が申請されてから9年という長期審査を経て、1999年にやっと承認されました。そのときには国連加盟国でまだピルが承認されていないのは日本だけという状態でした。

これは日本の医学界がピルの使用に慎重だったということですが、それが一般の女性の意識にも影響を与えて、現在でもピルを避妊手段に使っている女性の割合は諸外国に比べて非常に低くなっています。

欧米では20代の女性の避妊法としてもっとも多いのはピルで、アメリカでは40%台、イギリスで50%台、ドイツでは60%台の女性が使用しています。これに対して日本ではまだ1~2%台の使用率にとどまっています。

これには日本では医師に処方してもらわないとピルを購入できないということも大きく関わっていますが、副作用についての過剰な心配や誤解もまだ根強くあると考えられます。

低用量ピルにも副作用はありますが、飲み慣れるとなくなるものがほとんどです。欧米での販売実績と使用率は、低用量ピルは重大な副作用の心配がないことの何よりの証明です。

ピルを飲むと太るというのは本当ですか?

ピルを飲むと太るといわれていますがそれは中・高用量ピルを服用した場合で、低用量ピルはその心配はほとんどありません。

はじめてピルを飲むときは、飲み始めの1週間くらいはむくみが出て1kg前後体重が増加することがありますが、服用を続けているうちに解消します。

ピルを服用すると身体が疑似妊娠状態になるので、それによって食欲が増進することがあります。その場合は食欲にまかせて食事量を増やすと当然体重も増えることになります。

したがってピルを服用してから以前よりお腹がすくようになったという人は、カロリーコントロールに注意する必要がありますが、ピルの副作用で体重が増加するわけではありません。

低用量ピルにもよくある副作用はどんなもの?

低用量ピルでもっとも多い副作用は、妊娠初期のつわりに似た、吐き気、むかつき、頭痛、むくみ、乳房の痛みなどの症状です。

しかしこれらはほとんどの場合が飲みはじめの数日間に出る「マイナートラブル」と言われるもので、症状は軽く、飲み慣れると出なくなります。症状が長く続く人でも2~3サイクルのみ続けると出なくなります。

低用量ピルの飲みはじめの副作用でよくあるのは次のようなものです。

・不正出血
・吐き気
・乳房の張り、痛み
・頭痛、偏頭痛
・下腹部痛
・下痢
・むくみ
・食欲亢進
・食欲減退

これらの副作用が長く続くときは薬との相性がわるいケースがあり、薬を変えることで改善することがよくあります。

ピルの副作用は慣れるとなくなるのですか?

ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2つの女性ホルモンが配合されています。飲みはじめの副作用は、この女性ホルモンの人工的な追加に身体が慣れていないために起きるものです。

しかしこれに身体が慣れると副作用はしだいに軽減していきます。それだけでなく、むしろ自然のホルモンバランスのときに起きていた生理痛や生理前のイライラなどの不調が改善するようになります。

女性の生理周期による卵胞期と黄体期のホルモンバランスの変化はたいへん大きく、それによって体調が悪化することが少なくありません。ピルの服用でホルモンを補充することでホルモンバランスが安定し、心身の変化や不調を防ぐことができます。

ピルの服用によってホルモンバランスは妊娠しているときの状態に近くなり、卵巣が休養状態に入り、子宮の周期的な活動も穏やかになるので、体調が安定するのです。

ピルの副作用でいちばん怖いのは何ですか?

発生頻度は低いですが、ピルの服用でもっとも怖い副作用が「静脈血栓症」です。これは静脈内に血のかたまりができる症状で、それが血管を詰まらせると場所によっては命にかかわることがあります。長時間座席に座りっぱなしでいると起きることがあるエコノミー症候群も静脈血栓症の1つです。

海外の調査では、低用量ピルを飲んでいない女性が静脈血栓症になるリスクは年間1万人に1~5人なのに対して、低用量ピルを飲んでいる女性は3~9人と報告されています。

女性の血栓症の発症リスクがもっとも高くなるのは出産後12週間以内で、年間1万人に40~65人が発症します。次に高いのが妊娠中で1万人に5~20人となっています。これに比較するとピルの服用によるリスクの増加は、過剰に心配する必要のないものです。

また、血栓症を発症してもそれが生命にかかわるような重症になることは100件に1件くらいです。

喫煙、肥満、高齢などの要因が加わると血栓症のリスクが高くなります。35歳以上で1日15本以上喫煙している女性はピルを処方してもらえません。

静脈血栓症になると次のような症状が出ます。その場合はできるだけ早く病院を受診してください。

・ふくらはぎの強い痛み、むくみ
・激しい腹痛
・激しい胸痛、息苦しさ
・激しいずつ
・視野が狭まる
・舌がもつれる
・けいれん、意識障害

ピルを飲むと乳がんになるリスクが高まると思っている人はまだかなりいますが、低用量ピルではその心配はありません。むしろ卵巣がんや子宮体がんのリスクが大幅に減ることのメリットの方が大きくなっています。

ピルを飲んではいけない人もいますか?

以下に当てはまる人はピルを飲むことができません。

・以前にピルでアレルギーを起こしたことがある人。
・乳がん、子宮がんなど、エストロゲン依存性のがんの患者またはその疑いのある人。
・原因が分っていない不正出血がある人。
・前兆をともなう偏頭痛のある人。
・妊娠中、授乳中の人。
・出産後4週間以内。
・脳梗塞、心筋梗塞など血栓にともなう病気のある人。
・中度以上の高血圧の人(上の血圧が160~180mgHg)。
・35歳以上で1日に15本以上タバコを吸う人。
・重い肝臓病のある人。

このほかとくに肥満している人などは医師の判断で使用できない場合があります。

アフターピル(緊急避妊ピル)って?

アフターピルまたはモーニングアフターピルは、性行為の後に服用する緊急避妊用のピルです。次のようなケースでアフターピルが必要になります。

・避妊せずにセックスしたが、妊娠が心配になった。
・コンドームが破損したなど、避妊手段が完全でなかった可能性がある。
・レイプされた。

アフターピルは性行為の72時間以内に服用すると妊娠を防ぐことができます。アフターピルの成分は黄体ホルモンという女性ホルモンです。緊急避妊用なのでふつうの経口避妊ピル(低用量ピル)よりも成分が多く配合されているので、ほとんどの場合吐き気などの副作用がでます。

アフターピルは一般の薬局では購入できず、医師の処方箋が必要です。欧米では人工妊娠中絶に対する批判が強く、とくに未婚女性には緊急避妊薬の使用を奨励する傾向があります。薬はドラグストアでも購入できます。

日本では反対に人工妊娠中絶に対しては比較的寛容ですが、緊急避妊薬の使用はあまり積極的には教育・奨励されてはいません。

日本で人気のアフターピル『アイピル』や『ポスティノール』アフターピルを購入するには、低用量ピルの購入と同様に、『個人輸入』での通販が可能です。

アフターピルはいつまでに飲めば避妊できますか?

アフターピルは性行為の後72時間(3日間)以内に飲むと妊娠しません。

アフターピルの成分はレボノルゲストレルという黄体ホルモンです。この薬を服用することによって、生理周期のどの段階で性行為をした場合でも避妊することができます。

排卵前の行為なら、アフターピルの服用で排卵が抑制されます。排卵後の行為で受精が行われた後の服用でも、薬の作用で子宮内膜に受精卵が着床するのを防ぎます。受精から着床までは約1週間かかるので、性交後72時間以内の服用でじゅうぶん間に合うのです。

アフターピルはどこで買えばよいのですか?

未婚女性へのアフターピルの使用を奨励している欧米ではドラッグストアでも購入できる国がほとんどですが、日本では薬の承認自体が2011年とごく最近のことで、購入するには医師の処方箋が必要です。

産婦人科でもアフターピルの扱いをしていないところもあるので、電話で確認してから受診しましょう。避妊は健康保険の適用外なので、診察費と薬代は全額自己負担になります。薬代は5000円ほどで、ほかに診察費が5000円~1万円ほど必要です。(病院によって費用は異なります)

アフターピルはインターネットを通じて個人輸入で低価格で入手することもできます。個人輸入でのピル通販の場合、個人の使用に限って処方箋なしで購入ができます。

個人輸入での通販の場合、お薬代(ピル)のみで、ボリューム割引もあるため、非常にお薬を安価に購入できるメリットがあります。

日本ではアフターピルがまだ普及していないのは何故ですか?

アメリカでは2013年からは15歳以上なら薬局の店頭でアフターピルが自由に変えるようになりました。それまでは薬局の薬剤師が17歳以上であることを確認してから手渡すという販売方法でしたが、さらに低年齢でも手軽に買えるようになったのです。

これは性交年齢の低下に対する現実的な対応で、未成年者の望まれない妊娠や人工妊娠中絶を防ぐためにアフターピルの使用が教育され、奨励されています。

これに対して日本では、低用量ピルもアフターピルも未成年者に使用が奨励されているわけではありません。「性道徳の乱れを助長する」というような反対意見もあり、これらの薬の承認そのものが諸外国に比べて非常に遅かったというのが実情です。

アフターピルも低用量ピルも日本では医師の処方箋がないと購入できませんが、個人輸入という通販方法であれば個人での使用に限り、ピルやアフターピルを処方箋なしでも購入することが認められています。

しかし、その一方で日本は人工妊娠中絶が毎年、年間20万件を超える数に達しています。医師の診断がないと購入できないというハードルがピルの服用をためらわせて、それが人工妊娠中絶を増やしているとして、低用量ピルやアフターピルの一般薬局への「解禁」を要求する声も大きくなりつつあります。

アフターピルの使用で注意することは?

アフターピルは緊急避妊用の薬なので、低用量ピルに比べると成分の配合量が多く、副作用も強く出ます。とくに吐き気が出ることが多く、実際に吐いてしまう場合も少なくありません。

アフターピルを飲むときは吐き気を抑える薬をいっしょに飲むのが普通です。ピルの服用後2時間以内に吐いてしまった場合は、もう一度服用しなければなりません。

その他に、服用後数日間は不正出血、頭痛、腹痛、身体のだるさなどの症状が出ることがあります。

アフターピルを飲む前には妊娠検査薬を使って、妊娠していないことを確かめる必要があります。妊娠していた場合はもちろんアフターピルを飲む必要はありません。妊娠の有無を確かめないでアフターピルを飲むと、あとで妊娠がわかったときに緊急避妊の失敗だと誤解する可能性があります。

女性の性周期について

初潮の平均年齢は12歳で、閉経の平均年齢は50歳と言われています。女性は40年ちかく性周期によるホルモンバランスの変化と付き合っていかなければならないわけです。

卵巣が成熟して性周期がスタートすると、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンが時期をずらして分泌され、「卵胞期」→「黄体期」→「月経期」というリズムが形成され、正確に繰り返されることになります。

これは排卵と子宮内膜の成長という妊娠準備のためのリズムで、多くの女性は28日周期でこのリズムを形成します。

しかしこのホルモンバランスの変化は、自律神経に影響を与えて心身のさまざまな変化や不調をもたらすことがあり、女性のQOL(クオリティオブライフ)に大きな影響を与えています。

思春期から更年期までの長い人生を幸せに過ごすためにも、このような女性特有の生理について正しい知識をもち、起こりうるトラブルに適切に対応していくことが大切です。

月経と排卵日

左右の卵巣のどちらかから毎月1個の排卵があります。左右の卵巣が1か月おきに交互に排卵すると思っている人が多いのですが、それは誤解です。

毎月両方の卵巣が排卵の候補になる原始卵胞を育てて、最終的にトップスター1個が受精というひのき舞台に向かって排卵されるのです。それがどちらの卵巣かはあらかじめ決まっているわけではありません。

まれに左右の卵巣から1個ずつ、2個の卵子が排卵されることもあります。片方の卵巣から2個排卵されることもあります。不妊治療で排卵誘発剤を使用していると3個以上排卵することもあります。

卵巣で卵胞が成長していると同時に、子宮では受精卵が着床するベッドとなる子宮内膜が成長しています。卵子が受精しないと用意されたベッドも不要になるので、翌月に新しいベッドを用意するために古い子宮内膜ははがれて排出されます。これが月経です。

排卵日から月経初日までは、28日周期の人で14日間あります。もっとも妊娠しやすい日は排卵日の3日前~排卵後1日の間と言われています。妊娠可能な日、つまり避妊にとっての危険日は排卵の10日前からになります。これは精子の女性の体内での寿命が最大10日間と考えられているからです。

黄体ホルモンと卵胞ホルモン

女性ホルモンには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。脳が出す性腺刺激ホルモンによって、卵巣がこの2つのホルモンを分泌します。

生理周期の前半には卵胞ホルモンが活発に分泌されて排卵が生じ、その後は黄体ホルモンが活発に分泌されて受精卵のベッドとなる子宮内膜が準備されます。受精されなかった場合は黄体ホルモンの分泌が低下して、それを合図に月経がはじまります。

女性の生理周期はこのようにホルモンの分泌量によって、卵胞期―排卵期―黄体期―月経というリズムが刻まれます。女性は毎朝基礎体温を計っていると、その変化によって排卵日を推定することができます。

低温期から高温期に移行したときに排卵が行われるからです。黄体期のあいだは高温相が続いて、低温期に移行するとともに月経がはじまります。

卵胞期、黄体期と女性の体調

卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵胞を育てて子宮内膜を厚くするほかに、基礎体温を下げる、女性らしい丸みをおびた体つきを作るなどの働きをしています。卵胞ホルモンが多く分泌する月経後の卵胞期は、心身の状態が比較的安定して体調が良くなることが多いときです。お肌の調子も良くなります。

黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮内膜を充実させて受精卵が着床しやすいように準備を整える働きをします。基礎体温を上げる、身体の水分を保つ、食欲を増進する、などの作用もあります。黄体ホルモンが多く分泌される月経前の黄体期は、女性が精神的に不安定になったり、ニキビができたりなどのトラブルが増える時期です。

2つの女性ホルモンのもっとも大切な働きをそれぞれ1つだけあげるとしたら、卵胞ホルモンは「女性らしい身体をつくる」ことで、黄体ホルモンは「妊娠を維持して胎児を育てる」ことです。

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