早漏とは?原因・対策・治療薬について | くすりエクスプレスの教えてヘルスケア

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公開日: 2018/06/13

早漏の定義について

早漏治療はおまかせください早漏の定義にいろいろある理由は、他人と比較対照する機会がないからです。これはペニスのサイズについても言えることです。サウナでブラブラしている物を比べても比べたことにはなりません。

したがって男は、「早い」とか「小さい」と言われるとドキリとします。悩まなくてよいことを悩んでいる場合も少なくないと思われます。ムダな悩みをしないために、そしてほんとうの悩みを解決するために、早漏にどんな定義があり、それにどんな意味があるのかをまず見ておくことにしましょう。

こんなにいろいろある早漏の定義

早漏という言葉を聞いて少しドキリとしない男性はあまりいないでしょう。早すぎる失敗をしたことがない男性はいないし、他人より早いと言われればそうかもれないと思ってしまうのです。

早漏とは何か、どれくらい早いと早漏なのかという「早漏の定義」を男性が熱心に求めるのは、早漏かもしれないという「おびえ」がどの男性の心にもあるからです。「三こすり半」という古い冷笑の言葉がいまだに流通しているのは、そのおびえの根強さをよくあらわしています。

早漏の定義でよく見聞きするのは次のようなものです。

・挿入した瞬間の刺激にたえられずに射精すること
・挿入から1分以内の射精
・挿入から3分以内の射精
・膣内でピストン運動を小休止して射精をこらえることができないこと
・女性がイク前に射精すること
・射精のタイミングを自由にコントロールできないこと

女性がイク前に射精することとか、タイミングを自由にコントロールできないことが早漏だとすると、たいがいの男性は早漏だということになりそうです。

しかし男女のセックスの話なのですから、早すぎるかどうかの基準に女性の満足という要素が入ってくるのは当然です。男女同時にイクとしたら30秒でも早漏とは言えないでしょう。少なくとも、相手を変えない限りは問題が生じません。

1分以内とか、3分以内という時間で区切る定義は、医学的な根拠があるわけではなく何となくそう言われてきた「目安」のようなものです。早いとか遅いと言っているときに、それは何分くらい?と疑問になるのは当然です。そこでアメリカの泌尿器学会では、時間で区切るとしたら1分が妥当だという基準を設けました(2008年)が、これも目安以上のものではありません

いざというとき立たないのではないかという恐怖と同様に、早くイッテしまうのではないかというのはいわば男の原始的な恐れです。この恐怖につけこむ商法もいろいろあるので気をつけなければなりません。

時間を基準にした早漏の定義

早漏が医学的にはあまり問題にならないのは、射精できるわけなので男性不妊のような治療の対象にならないからです。しかしセックスは子づくりのためにだけするわけではないので、早すぎる射精は男性にとっても女性にとってもセックスのクオリティに影響を与える大きな問題です。

そこでアメリカの泌尿器学会では2008年に次のような「早漏の定義」を発表しました。

毎回あるいはほぼ毎回、膣内に挿入前あるいは挿入後1分以内に射精する。
射精をコントロールできないことが心理的に負担になり、セックスが苦痛になったり、セックスを避けようとするようになる。

つまり一応1分という時間的な基準を設けるが、それだけではなく早いことが本人のストレスになっている場合を早漏と定義しよう、ということです。1分以内でも30秒以内でも本人が平気なら早漏とは言わない、というのはなるほどそうでしょうが、その場合は女性も平気でないとかならずしも無事には済みません。

しかし、挿入前とか挿入後数秒で射精してしまうとなると、それが平気な男性も女性もまずいないでしょう。本当に深刻な早漏は毎回そういうことになるケースです。

このようなケースでは一般的な早漏対策やトレーニングは無効なことが多いので、早漏治療薬(ダポキセチン配合)の使用も考えるべきです。最近は新しい早漏の治療薬として、脳の神経伝達物質に作用して射精反射を遅らせるダポキセチンという成分も使用されており、泌尿器科やクリニックでも必ずと言ってよいほど処方される早漏改善薬として普及しています。

女性の満足を基準にした早漏の定義

射精まで何分かというようなことはではなく、女性がオルガスムスに達する前に射精するのが早漏だ、というのもよく聞く早漏の定義です。

自分だけ気持ち良くなって女性を置いてきぼりにし、さっさと背中を向けて寝てしまう身勝手な男―そんなふうに思われたくないので、というより男がセックスする目的の半ばは女性が感じるところを見たいということなので、この定義は男心にぐさりと突き刺さります。

こう言われるとたいがいの男性は「じゃあ俺も早漏の部類に入るかもしれない、テクニック不足という面もあるな」などと思ってしまうことになります。

インターネットでは、自在に射精のタイミングをコントロールして何度も女性をいかせるAV男優秘伝のテクニック、などというものも宣伝されています。それってどんなものだろう、と男ならちょっと興味を持たないわけにはいきません。

しかしこれは早漏の悩みからは、実はかなり外れてしまっています。そういう探究や研究はどんどんやればよいとしても、ほんとうに深刻な早漏の悩みはそういうことではありません。接して10秒、あるいは20秒もつかもたないかということなのです。

性豪ではないかもしれないがふつうの男性が「早漏ではないか」と悩まないためにも、その定義はシンプルに「1分以内で射精してしまうこと」としておくのが妥当かもしれません(全米泌尿器科学会も1分という時間を目安に上げているそうです)。1分もてば上手に小休止を入れることで、女性にも満足してもらえる結果が得られる可能性が出てきます。

ただ、やはり射精をがまんして性行為に臨んでも満足度や男性としての自信の向上にはつながらないため、多くの男性がダポキセチン配合の早漏治療薬で早漏の不安なしで性行為を満喫しているのです。

早漏の原因について

早漏の原因についてぜひ一度じっくり考えなおしていただきたいのは「亀頭の敏感さが早漏の原因」という広く世の中に流通している俗説です。

それが正しいとすると、早漏の対策はどうやって、またどれだけ亀頭を鈍感にしたら良いかという問題になります。しかし、これって少しおかしくないでしょうか。

早漏の本当の原因はすぐ気持ち良くなってしまうことではなく、あまり気持ち良くならないうちに射精してしまうことです。原因を読み違えると対策はもちろんすべて無駄になるので、まずそこから充分研究したいところです。

仮性包茎による亀頭の敏感さが早漏の原因というのは本当ですか?

早漏の原因としてもっともよくあげられているのが、仮性包茎です。仮性包茎とは勃起したときは亀頭が露出するが、ふだんは亀頭が包皮につつまれている状態のことです。これは病気でもなんでもなく、日本人の60%以上は仮性包茎だといわれています。

包茎手術というのは医学的には、真性包茎で勃起時にも亀頭が露出せず性交が困難な場合の手術です。これには健康保険が適用されますが、仮性包茎の手術には適用されません。

仮性包茎が早漏の原因といわれる理由は、ふだん包皮につつまれて下着などにこすれることがないので刺激に対して敏感だから、ということです。「なんだ、それだけか」という感じなのですが、ほかに包茎原因説の根拠は何もなさそうです。

しかし、亀頭がふだんからパンツの布でこすれるようになったからといって、早漏が治るものでしょうか。そもそも「亀頭の敏感さが早漏の原因」というのは正しいのでしょうか。だとすると早漏の人はマスターベーションでも異常に早く射精してしまうことになりますが、そうではない場合も多いのです。

結論から言うと、亀頭の敏感さが早漏の原因だというのは俗説で、包茎は早漏には関係がありません。亀頭は敏感でないと困る器官で、亀頭の皮膚を手荒にあつかって鍛えようとするのはたいへん危険です。

早漏は亀頭が敏感すぎて強い快感が脳に伝わるのが原因ではなく、それほど強くない快感で脳が射精反射をしてしまうことです。責任(原因)は亀頭にあるのではなく、脳や神経(自律神経)にあります。脳に関係があるのだから、心にも関係があります。

ではなぜ整形外科や形成外科などの広告で、早漏の治療のためとして仮性包茎の手術がすすめられているのでしょうか。病院によっては俗説どおり過敏説を説いているところもありますが、包茎だと見た目が子どもっぽいと感じる包茎コンプレックスをなくするためとしている所もあります。

しかし「短小、包茎、早漏」という悪口に象徴されるような包茎コンプレックスというのも何の実体のないものなのですから、手術という手段でそれに応えるというのもいかがなものかという気はします。

セックスの不慣れが早漏の原因ですか?

慣れないことをするときは緊張もするし、失敗の確率も高くなります。セックスでも膣の入り口を探しているうちに萎えてしまったとか、興奮しすぎて発射してしまったというような失敗はめずらしくありません。

これは誰にでもおこりうることで、たいがいは慣れると問題なくなるものです。しかし人の心には「予期不安」というやっかいなものがあり、そのせいで問題がこじれることがあります。予期不安とは、いちど失敗するとまた失敗するのではないかという不安が大きくなり、それがストレスになって心配が現実になりやすいということです。

新婚の夫がこういう予期不安の悪循環にはまると、口実を作ってセックスを避けるようになったりすることさえあります。新婚の妻にとってこれは非常にストレスの高い、訳のわからない状況で、離婚に発展することさえあります。

問題をこじれさせないためには、早い段階でざっくばらんに悩みを妻(女性)に打ち明けることですが、なかなかそれが簡単でないのがこの問題のデリケートなところです。しかし、一度うまくいくと悩みがあっさり解消してしまう可能性が高い問題だけに、手をこまねいていてこじれさせるのは残念です。

失敗が自信を喪失させて予期不安を大きくしているのが原因の早漏は、どんな形であれ自信がつくこと、心に余裕ができる<アドバンテイジ>をもってセックスに臨むことが成功の秘訣です。効くと思えば効くというブラセボ効果を利用するのです。

たとえば、硬く勃起させることで早漏にもある程度の効果があることが認められている、バイアグラなどのED治療薬や、ジェネリックED治療薬を使ってみるのも1つの方法です。失敗してもすぐに「再(勃)起できる」というのも安心材料になります。

実際に、早漏とED(勃起不全)は同時に起こることが多いことで知られており、バイアグラやジェネリックED治療薬などで非常に硬い勃起ができると『なかなか射精に到達しない』という贅沢な悩みを持つ男性が多いのも現実です。セックスに不慣れな場合、緊張で勃起が不十分な場合も多く、早漏の原因であることも知っておくべきでしょう。

ED治療薬は、心因性(ストレス・緊張)のEDにも高い効果があるため、勃起力に自信がない早漏男性はまずED治療薬から検討すべきでしょうか。

正常位が早漏の原因になることがあるの?

男性は思春期から10年前後もマスターベーションだけの「性生活」をおくります。その姿勢は、あお向けに寝て自由に空想(妄想)の世界に遊びながらか、座ってインターネットの画面を見ながら、というのがほとんどだと思います。

そのすっかりなじんだ1人セックスと女性との行為はシチュエーションがまったく違います。緊張するのはもちろんですが、なにかと勝手が違うのです。まずは正常位からということになりますが、そもそもうつぶせの姿勢に慣れていません。

相手の顔が目の前にあるのもプレッシャーです。片手の腕立て伏せのような姿勢でもう一方の手にペニスをもち、膣の入り口に見当を付けようとしているうちに萎えてくる場合があります。やっと硬度を維持して挿入するとこんどはたちまち射精してしまう、という失敗もめずらしくありません。

正常位という姿勢そのものが早漏と関係があるわけではありませんが、慣れない状況でという心理的負担は早漏の原因になることがあります。そういう場合は男性に原始的な優越感をあたえる「雄の姿勢」であるバックの体位が役に立つことがあります。心理的余裕が勃起不全にも早漏にもよい影響を与えるのです。

ストレスや自律神経の失調が早漏の原因になるのですか?

亀頭の過敏さを早漏の原因と考えるより、心理的なストレスや自律神経の不調を原因と考える方がより正解に近く、見当違いの対策で迷路にはまるリスクを避けることができます。

亀頭はセックスの快感を収集するために敏感に作られている器官なので、その感覚をにぶくしようという考え方はどこか本末転倒しています。早漏の原因は亀頭が敏感なために早く快感のクライマックスに達してしまうというより、快感のレベルが低いうちに射精反射が発動してしまう症状です。

射精反射は瞬間的な快感の強さによって発動されるのではなく、快感の量がある程度以上に蓄積されることで発動します。それにはある程度の時間もかかります。早漏はこの蓄積の前にゴーサインが誤作動する症状です。

したがって仮性包茎を手術してふだんから亀頭がパンツの布でこすれるようにしても、「低レベル発射」の症状は改善しません。コンドームを厚くしてさらに快感を低レベルにしようというのも、幸せな解決法とはいえません。

早漏の本当の解決とはそんなことではなく、亀頭で充分に快感を集めて、その快感をプールに水を貯めるようにプールして、満を持して発射することです。男性は女性よりセックスの快感が小さいとよく言われますが、男性にもセックスの快感という報酬系の神経伝達の仕組みがちゃんと備わっています。

その仕組みに何からの原因で不調が生じているのが早漏です。その原因としてはストレス、自律神経の失調、脳内ホルモンの分泌不足などいろいろ考えられます。亀頭のせいではないのです。

射精反射は自律神経のはたらきで、意志ではコントロールできない作用です。したがって「快感をプールする」のも「引き金に余裕をもたす」のもいうほどに簡単ではありません。しかし早漏改善の王道はたぶんそこにしかありません。

これだけは知っておきたい射精の仕組み

睾丸で作られた精子がペニスの先から飛び出すのが射精だというアバウトな「知識」では、「おちんちんには骨があるの?」という女の子とあまり変わりがありません。早漏の改善に直接役立つかどうかは別にして、射精のメカニズムの基本は知っておきたいものです。

射精に関与している重要な臓器に前立腺があります。膀胱のすぐ下にあって、中央を尿道が通っています。この前立腺の中央を通っている尿道が、射精前の精液の最終待機所になります。

ペニスが勃起すると、尿道の上の方つまり膀胱側ある弁(内括約筋)が固く閉まって、尿の流入を防ぎます。下の方のペニス側にも弁があって(外括約筋)それも固く閉まります。そうしないと発射の命令がある前にだらだらと流出してしまうからです。

この閉じられた区間の尿道には精管からの通路があり、精液がたまる部屋になっています。前立腺からも前立腺液がここで供給されます。

勃起したペニスが快感を集めるにしたがってクライマックスが近づいてきますが、このとき俗にいう「先走り液」が外括約筋の近くにあるカウパー腺から分泌されます。このカウパー腺液はペニスの中の尿道を滑らかにするとともに、尿で酸性になった尿道をアルカリ性に変える役目をします。

そして快感が充分に蓄積されると射精中枢が発射指令を出します。精液の出口の弁が解放されるとともに、尿道括約筋などの筋肉がいっせいに収縮して精液を勢いよく放出します。

中途半端で早漏ぎみのクライマックスではこの勢いが弱くペニスの先からだらだらと出る程度ですが、充分に快感が蓄積された後の射精ではときに1メートル以上も飛ぶことがあり射精感もスッキリしたものになります。

この切れの良い射精感を味わうためにも、早漏はできるだけ早く治したいものです。と言っても焦らせるつもりではありません。がんばって改善すれば良いことがあると言いたかったのです。

自分に合った早漏治療を見つけよう

早漏の改善のためにインターネットなどで調べると、さまざまな情報があってどれが正しいか迷ってしまいます。

包茎の手術を進めるもの、最新の治療薬があるというもの、厚いコンドームを使えというもの、AV男優のテクニックに学べというもの―実にさまざまです。

なかには正しいとは言えない方法もあるようでその見極めも大切ですが、自分に合った方法を見つけることがなにより肝心です。

病院での早漏治療について知っておこう

病院での早漏治療でまず知っておきたいのは、外科系と内科系では治療の内容がまったく異なることです。分りやすく言うと、基本的に手術で治そうとする病院と早漏治療薬で治そうとする病院の2種類があります。

手術で治そうとするのは、早漏の原因を亀頭の過敏さや自分のペニスに対するコンプレックスにあると考えて、包茎の手術、亀頭増大手術、陰茎増大手術などをすすめる病院です。掲げている診療科目は<形成外科・泌尿器科>などが多いようです。

早漏治療薬で治そうとするのは、原因を脳内ホルモンの分泌バランスや自律神経の失調にあると考えて、セロトニンなどの神経伝達物質に作用する薬を処方する病院です。EDの専門外来などが行っている早漏治療はこのタイプで、<内科・泌尿器科>などの診療科目をかかげています。

上記の手術のなかで包茎手術は大きなリスクはありませんが、肝心の効果が疑問です。亀頭増大手術や陰茎増大手術は、皮下にシリコンなどを入れることで感覚を鈍らせる効果と、コンプレックスを解消して自信を持つことで、早漏を改善しようとするものです。これも心理的効果以外は「感覚をにぶくする」という考え方です。費用がかなり高額でリスクがある割には効果は限定的です。

早漏の実態は、すぐに強い快感を感じてしまうことではなく、ごく弱い快感ですぐに射精してしまうことです。亀頭が感じる快感を減らすことで早漏を改善しようとすると、「どこまで亀頭を無感覚にすれば済むのか」という問題にすぐ突き当たってしまいます。

早漏治療の先進国アメリカでは、早漏の原因が神経伝達物質の作用が原因と認識されており、『ダポキセチン』と呼ばれる早漏治療の成分が早漏男性の射精時間を大幅に延長させると立証され、ED外来や泌尿器科では、ダポキセチン配合の「プリリジー」、安価なジェネリック薬(ポゼット、エバーラストなど)が早漏改善の特効薬として広く普及しています。

コンプレックスをあおる商法に注意しよう

インターネット、スポーツ新聞などで「短小・包茎・早漏」と3点セットで「男性の悩みに応える」としている広告には注意が必要です。

これは「高血圧、高血糖、高コレステロール」をメタボリックシンドロームの要因としてセットで論じるのとはわけが違います。お互いに関係がない要素でセットにする必然性がないのです。

このいわば「男性コンプレックス・シンドローム」は男性の心配をあおるためにムリに組み合わされたものです。それどころかこれは、本来は侮蔑的な言葉で相手を怒らせるときに言う悪口の類です。「アホ・バカ・マヌケ」と同じレベルのガキのケンカ言葉です。

しかしこんな幼稚な悪口でも、意外に男性のコンプレックスを刺激する効果があるようです。その理由はたぶん、この3つがどれも他人と比較する機会がほとんどない身体の特徴だというところにあります。

男同士がお互いに勃起したペニスを見比べることはありません。見たことのない他人のペニスを短小とか包茎とかいうのはナンセンスで、まして早漏かどうか分るわけがありません。

それを見る可能性があるのは「共通の彼女」ということになりますが、そんなことを言いふらす女性が多いとはあまり考えたくありませんね。したがって「短小・包茎・早漏」というのは「おまえのかあちゃん出ベソ」と同じで、根拠ゼロの悪口にすぎないのです。

包茎手術で早漏の改善が期待できる?

包茎の手術には2種類あります。1つは勃起したときも亀頭が包皮につつまれている「真性包茎」で、もう1つは勃起したときは亀頭が露出する「仮性包茎」です。

真性包茎は性行為ができないし包皮内に垢がたまって不潔になるので、手術する必要があります。手術費用は健康保険が適用されるので、自己負担分は2~3万円ですみます。

仮性包茎は医学的にはまったく手術の必要がないものですが、

・早漏の原因になっている
・見た目が子どもっぽい

という理由で手術することがあります。この場合は自由診療になるので費用はすべて自己負担です。病院によって差がありますが10~15万円程度かかります。

問題は仮性包茎を手術すれば包茎が改善するのか、ということです。残念ながら期待薄です。ふだんから亀頭が露出していて下着の布にこすれることで、亀頭がセックスのときの摩擦刺激にも過敏に反応しなくなる―これが形成外科などが手術を進める理由ですが、この2つにどれくらい関係があるのかたいへん疑問です。

そもそも早漏の原因が亀頭の過敏さにあるという考え方は、広く流布しているわりには根拠が乏しく、むしろ医学的には否定されつつあります。早漏は亀頭が強い刺激に弱いことではなく、弱い刺激・短時間の刺激で射精してしまうことです。

亀頭が感じる性的快感をどんどん弱めることで射精を遅らせようという考え方は、根本的なパラドックスを抱えていることに注意したいものです。

欧米を中心に、現在では日本の泌尿器科やクリニックでも早漏の原因は脳の神経伝達物質が強く影響するため、『ダポキセチン配合』の早漏治療薬の処方が一般的になりました。

麻酔スプレーや厚めのコンドームで「快感を弱める早漏治療」の効果と限界

包茎対策で現在もメインになっている考え方は「なるべく亀頭に快感を与えない」ということです。当サイトではこの考え方がどこか変じゃないかと疑問を呈しているのですが、なかなか根強い考え方でこれに基づいた「対策用品」がいろいろあります。

皮膚用の局所麻酔剤を亀頭に塗るクリームタイプやスプレータイプの商品もその1つです。成分はリグノカイン、プリロカインなどの広く使われている局所麻酔剤で、脳に伝わる痛みの信号を遮断する作用があります。

この局所麻酔剤を使用するとたしかに亀頭は一時的にある程度感覚麻痺の状態になります。これを塗ってマスターベーションすると、なかなかイケなくて塗るんじゃなかったと後悔することになるかもしれません。

ということは当然、性行為でもこれまで30秒持たなかった人が1分、2分ともつようになることが期待できます。しかし問題は、人間はペニスでというより大脳でセックスすると言いたくなるようなややこしいところがあることです。

早漏が亀頭が感じる刺激の強さの問題なら、挿入前の射精とか挿入直後の射精というよくある症状の説明がつきません。亀頭に麻酔剤を塗ってもこういう症状はなくならないかもしれないのです。生身の女性とセックスするときは、マスターベーションでの実験は必ずしも役に立たないのです。

これと同じことが、厚めのコンドームを使用することについても言えます。ある程度の効果は期待できますが、それは限定的だし根本的な解決でもありません。必要に応じてこういう方法を使うことはまったく問題ありませんが、それだけでは淋しいものがあります。男性の快感を鈍らせるのではなく、むしろ大きくするような「幸せな早漏対策」もぜひ考えたいところです。

マスターベーションでのスタート&ストップ法は効果があるの?

早漏改善法として有名なトレーニングにマスターベーションのときに行う「スタート&ストップ法」があります。これは射精しそうになったら一時手の動きを止めて小休止し、その波が治まってからまた手を動かすというトレーニングです。

これをマスターベーションではなく女性を相手にした実際のセックスで行なうのがセマンズ法です。セマンズ法は医師の指導に基づいてカップルが協力して行なう、アメリカで開発された方法です。日本人にはいろいろな意味でかなりハードルの高い方法で、実際に行っているカップルはほとんどないでしょう。これを簡便化したのがマスターベーションでのスタート&ストップ法です。

この方法のポイントは

・包皮をこすらずに直接亀頭を刺激する
・あまり強くこすらず、ソフトに刺激する
・亀頭にローションなどの潤滑剤を塗って滑らかにしておく
・ストップのタイミングを早めにして、ノーリターンのポイントを越さないように注意する
・再スタートのタイミングも勃起を維持できる範囲でできるだけ遅くして、すぐにまた射精したくならないようにする
・射精までできるだけの時間をかけることを最優先する
・ある程度以上の時間をかけると、射精時の快感が強くなり、精液が飛ぶ距離も大きくなることを確認する

この中でとくに大切なのはストップするタイミングと再スタートするタイミングを体得することです。実際のセックスでその通りに行くとは限りませんが、ある程度の有効性は期待できます。膣の中で動かさずに射精をとどめることができれば、理屈としてはそれをくり返すことで何分でもセックスを継続できることになります。

「性豪による早漏改善指南」は効果があるの?

インターネットではAV男優などの「性豪」が指導する早漏改善策がさかんに広告されています。Yahoo! 知恵袋を読んでいたらいつの間にかそういうサイトに誘導されていた、などというのは珍しいことではありません。

1分や2分で男が果てていてはとても女性を満足させることはできない。あなたもAV男優のように体位を変えながら20分も30分も突き上げて、何回も女性をいかせて「もうダメ」と言わせよう、というのがその広告です。

たいへん魅力的な誘いで、そうなりたいと思わない男はいないかもしれません。指導DVDなどの価格も1万数千円と、そうべらぼうに高いとはいえないものが多いようです。

話はそれますが、多くのAV男優は頻繁なセックスで十分勃起を起こして、かつ長時間持続するために『ED治療薬』を使っていることが多いようです。勃起の硬さと早漏は関係しており、勃起が弱いと早く射精しやすい傾向があり、AV男優が長時間持続する理由の1つにED治療薬の使用が考えられます。

しかし、20分でも30分でももつといっても、AV男優がその間ずっとピストン運動を継続しているわけではありません。それはムリです。というかやってみるとすぐ分るように1分でもピストン運動の時間としてはかなり腰や心臓に負担がかかる「中距離走」です。けっしてバカにされるような超短距離走などではありません。

つまり連続運動としては1分もてば上等なのです。その後は射精しないためというより、腰や心臓を休めるために小休止しなければいけません。したがって、この動く・休むというユニットをくり返すことでトータル時間を延ばすことは、性豪でなくてもできないことではありません。

ふつうの男性がセックスにそんなに時間をかけないとしたら、それはできないからというより、それほどセックスに熱心ではなく、女性を喜ばすことにもそんなに強い意欲をもっていないからではないでしょうか。それはそれで反省すべきことですが、早漏の問題とは関係がありません。

早漏改善トレーニングにはどんなものがありますか

早漏改善トレーニングと言われるもので有名なのはスクイーズ法とセマンズ法です。どちらも女性に協力してもらって男女いっしょに行うものです(それができない場合はマスターベーションを利用するやり方もあります)。

<スクイーズ法>
スクイーズsqueeze とは指などで何かを強く圧迫することです。女性に指でペニスを刺激してもらって、射精しそうになったら指で亀頭の根元(いわゆる裏筋のところ)を上下からを強く圧迫してもらい射精をこらえます。これを数回くり返してから挿入し、射精しそうになったら抜いて同じように指で圧迫します。これを数回繰り返して最後に満を持して射精します。

女性に協力してもらうことで実際のセックスと同じ状況でトレーニングできますが、日本人の感覚ではこのようにざっくばらんに女性に協力してもらう気にはなかなかなれないようです。

<セマンズ法>
これも男女が協力して性行為をしますが、ペニスを抜かずに動きを止めることで射精をガマンし、おさまったら動きを再開します。これをくり返して4回目に射精します。側臥位がもっとも動きをコントロールしやすいと言われています。

<スタート&ストップ法>
セマンズ法の別名ですが、とくにマスターベーションのときに1人で行なうのをこう呼ぶこともあります。

この他に「亀頭を鍛える」という劇画的発想のトレーニングがいろいろありますが、どれもたいへん危険なのでけっして試みてはいけません。たえとば、冷水と熱いお湯を交互にペニスにかけるいわゆる金冷法や亀頭の乾布摩擦などです。

亀頭は陰茎海綿体に糸のように細い動脈血管が張り巡らされている、たいへんデリケートな器官です。「むすこを鍛える」という発想はどうかお止め下さい。

また、スクイーズ法やセマンズ法は有効な治療薬がなかった時代に開発された早漏改善法で、ダポキセチンという成分の有効性が認められて早漏治療薬として処方されるようになってからは、病院で奨められることはない方法です。

最新の早漏治療薬ダポキセチンとはどんな薬ですか

早漏治療薬としてはこれまで抗うつ薬の『パロキセチン(パキシル)』が処方されることがありましたが、『ダポキセチン』を成分にする薬が開発されてからは「飲む早漏治療薬」といえばダポキセチンを指すようになりました。

硬い勃起ができると射精までの時間を遅らせられるため、ED治療薬を早漏改善のために飲むことがありますが、これは二次的効果が認められるということで、早漏治療薬とはいえません。

ダポキセチンもSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ剤に使用される成分の1種ですが、とくに早漏に対して特異的な効果があることがわかり、世界各国で早漏治療薬として認可されています。日本でも2012年に厚生労働省から輸入が承認されました。

臨床試験も複数の機関で大規模に行なわれて、プラセボ(偽薬)グループとの比較で有意な効果が証明されています。初めてダポキセチンを飲んだ場合の効果(挿入から射精までの時間の伸長)の平均は次の通りです。

・服用しない場合      0.9分
・プラセボ(偽薬)を服用   1.4分
・ダポキセチン30mg服用  2.1分
・ダポキセチン60mg服用  2.5分

この効果は3ケ月、6ヶ月と継続服用(性行為の前に服用します)するほど大きくなっていて、6ヵ月間30mgを服用し続けた場合の平均は3.3分となっています。

ダポキセチン配合の早漏治療薬にプリリジーや、安価なジェネリック薬のポゼット、エバーラストがあり、ダポキセチン30mg/ 60mgの2種類があります。また、勃起の弱さ(ED)と早漏の関連性があるため、ED治療薬バイアグラ、レビトラ、シアリスの成分にダポキセチンを一緒に配合した、ED 早漏改善の総合薬も多くの人気を誇ります。

早漏を改善する生活習慣

早漏の大きな原因になっているが自律神経の失調です。交感神経と副交感神経のバランスが悪いと、早すぎる射精命令が出てしまうことがあるからです。

自律神経を安定させるには狭い範囲の早漏対策だけでなく、睡眠などの1日の生活リズムや食生活にも注意をすることが大切です。

睡眠の質を向上して自律神経を安定させる

早漏の最新治療薬ダポキセチンは脳の神経伝達物質の1つであるセロトニンの不足を補う薬です。この成分が早漏に効果があるのは、同じ脳内物質のドーパミンやノルアドレナリンが暴走して早すぎる「発射指令」を出すのを抑える作用があるからです。

射精中枢は意志でコントロールできない自律神経ですが、それをコントロールしているのがこれらの脳内物質のバランスです。

セロトニンが睡眠にも深く関係している脳内ホルモンであることはよく知られています。昼のセロトニンが夜になってメラトニンに変わることが人の睡眠リズムを作っているのです。

人には約24時間のサイクルで覚醒と睡眠をくり返す「概日リズム」があります。これは言いかえると「体内時計」です。太陽の光で毎日リセットされている体内時計の指令によって、セロトニンとメラトニンが交互に分泌されて覚醒と睡眠のリズムを作っています。

したがって、この自然のリズムを無視した生活習慣があると脳内ホルモンの分泌バランスにも影響を与えます。夜ぐっすり眠れなくなり、昼間ぼんやりしたりするようになります。つまり脳内物質の分泌バランスの崩れが自律神経の失調をきたすのです。

毎日規則正しい上質の睡眠を取ることでセロトニンの分泌が増えて自律神経のはたらきが安定します。それが早漏の改善にも効果があることはもちろんです。

呼吸法でリラックスする

腹式呼吸と胸式呼吸はどう違うのでしょうか。読んで字のごとくお腹でする息と胸でする息の違いですが、それだけではありません。

腹式呼吸は「ゆっくり息を吐く」ことがメインの呼吸で、吸うのはそのついでというか自然に吸ってしまうのに任せます。胸式呼吸は逆に「急いで息を吸う」ことがメインの呼吸で、吐く方がついでになります。

興奮して鼻の穴が開いて肩で息をしている、というのはもっともせわしない胸式呼吸の例です。あまり吸う方に一生懸命になると過呼吸という状態になることもあります。忙しいとき、イライラしているときなどは人は自然と胸式呼吸をしています。

ここで興味深いのは、呼吸はふだんは意識せずに、つまり自律神経のはたらきでおこなっていますが、息を吸うときは交感神経が優勢になり、息を吐くときは副交感神経が優勢になっています。

つまりいつもせかせか胸式呼吸をしていると交感神経が優勢な緊張状態が続くのです。逆にゆっくり息を吐く腹式呼吸をしていると副交感神経が優勢になるリラックス状態が続くことになります。

射精反射が発動されるときは交感神経が優勢になっています。ふだん腹式呼吸をする習慣をつけると副交感神経が優勢なリラックス状態が増えて、早漏の改善にも役立つことが期待できます。

腹式呼吸をするには、10~15秒くらいかけて鼻からゆっくり息を吐きます。それだけで自然にお腹がへこんで腹式呼吸になります。吐くのを止めると自然に息は吸いこまれます。これを気がついたときに1日4~5回、5~6分間くり返すと、腹式呼吸の習慣がついてきます。

1日の生活リズムを整えて脳内ホルモンを活性化する

自律神経の交感神経と副交感神経がバランスよくはたらくことが、早漏の改善にぜひ必要なことです。そのためにはまず3つの脳内ホルモンであるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンがバランスよく分泌されなければなりません。

とくに緊張を緩和して心をリラックスさせるには、充分にセロトニンが分泌されてドーパミンとノルアドレナリンの暴走を抑える必要があります。セロトニンの分泌をさかんにする日常生活の行為は次のようなものです。

<早起きして朝日を浴びる>
夜の間分泌されていた睡眠ホルモンのメラトニンは、朝になるとセロトニンに切り替わります。そのスッキリした切り替わりに役に立つのが朝の太陽の光を浴びることです。それによって体内時計がリセットされるて、身体が覚醒モードに入ります。

<朝食をしっかり食べる>
朝食を食べることも身体を覚醒モードにして、1日の生活リズムを作るうえでとても大切です。脳のエネルギーになる炭水化物とセロトニンの材料になるアミノ酸(タンパク質)などをバランスよく食べましょう。

<夜はしだいに休憩モードに入る>
昼間はぼんやりしていて、夜暗くなってから目が輝いてきて活動モードに入るというような夜型の生活は、自然の生活リズムを狂わせがちで睡眠の質も悪くなります。夕食は午後8時前には済ませて、夜はゆっくりリラックして過ごし自然な眠気がおそってくるのを待ちましょう。夜遅くまでパソコンの画面に向かってゲームに熱中するなどで神経を興奮させるのはよくありません。

早漏改善に良い食生活と悪い食生活

朝食を食べないで学校にくる子どもはキレやすい、という話を聞いたことがあると思います。これは1日の活動のリズムを作る朝食を抜くことで、自律神経のバランスが悪くなり、感情の抑制が効かなくなっているせいです。これは早漏改善を目指す人にも良くありません。

栄養素ではどれがとくに早漏の改善につながるということはありませんが、炭水化物や脂質にかたよらないでタンパク質も摂取するように注意してください。コーラを飲みながらドーナツを食べるというようないわゆるジャンクフード好みは糖質過多になりがちです。極端な場合は「糖質依存症」という、脳がいくらでも糖質を要求するという病気になることもあります。

食べやすい柔らかいものばかりを食べないで、食物繊維を含んだ噛み応えのあるものをよく噛んで食べるということも大切です。噛む行為は副交感神経を優勢にして気持ちを落ちつかせる効果があります。食物繊維は血糖値の急上昇を防ぐことでやはり自律神経の安定に寄与します。

ミネラル類では、カルシウム、鉄分、亜鉛が不足しがちなので注意する必要があります。とくにカルシウムは不足しやすいので気をつけましょう。男性は鉄分や亜鉛が不足することはあまりありませんが、極端な偏食をすると不足することもあります。これらのミネラルは身体の働きを調整する酵素の材料になる大切な栄養素なので、不足すると自律神経のはたらきも不調になります。

早漏とは?原因・対策・治療薬について

早漏の定義について

早漏治療はおまかせください早漏の定義にいろいろある理由は、他人と比較対照する機会がないからです。これはペニスのサイズについても言えることです。サウナでブラブラしている物を比べても比べたことにはなりません。 したがって男は、「早い」とか「小さい」と言われるとドキリとします。悩まなくてよいことを悩んでいる場合も少なくないと思われます。ムダな悩みをしないために、そしてほんとうの悩みを解決するために、早漏にどんな定義があり、それにどんな意味があるのかをまず見ておくことにしましょう。

こんなにいろいろある早漏の定義

早漏という言葉を聞いて少しドキリとしない男性はあまりいないでしょう。早すぎる失敗をしたことがない男性はいないし、他人より早いと言われればそうかもれないと思ってしまうのです。 早漏とは何か、どれくらい早いと早漏なのかという「早漏の定義」を男性が熱心に求めるのは、早漏かもしれないという「おびえ」がどの男性の心にもあるからです。「三こすり半」という古い冷笑の言葉がいまだに流通しているのは、そのおびえの根強さをよくあらわしています。 早漏の定義でよく見聞きするのは次のようなものです。 ・挿入した瞬間の刺激にたえられずに射精すること ・挿入から1分以内の射精 ・挿入から3分以内の射精 ・膣内でピストン運動を小休止して射精をこらえることができないこと ・女性がイク前に射精すること ・射精のタイミングを自由にコントロールできないこと 女性がイク前に射精することとか、タイミングを自由にコントロールできないことが早漏だとすると、たいがいの男性は早漏だということになりそうです。 しかし男女のセックスの話なのですから、早すぎるかどうかの基準に女性の満足という要素が入ってくるのは当然です。男女同時にイクとしたら30秒でも早漏とは言えないでしょう。少なくとも、相手を変えない限りは問題が生じません。 1分以内とか、3分以内という時間で区切る定義は、医学的な根拠があるわけではなく何となくそう言われてきた「目安」のようなものです。早いとか遅いと言っているときに、それは何分くらい?と疑問になるのは当然です。そこでアメリカの泌尿器学会では、時間で区切るとしたら1分が妥当だという基準を設けました(2008年)が、これも目安以上のものではありません いざというとき立たないのではないかという恐怖と同様に、早くイッテしまうのではないかというのはいわば男の原始的な恐れです。この恐怖につけこむ商法もいろいろあるので気をつけなければなりません。

時間を基準にした早漏の定義

早漏が医学的にはあまり問題にならないのは、射精できるわけなので男性不妊のような治療の対象にならないからです。しかしセックスは子づくりのためにだけするわけではないので、早すぎる射精は男性にとっても女性にとってもセックスのクオリティに影響を与える大きな問題です。 そこでアメリカの泌尿器学会では2008年に次のような「早漏の定義」を発表しました。 毎回あるいはほぼ毎回、膣内に挿入前あるいは挿入後1分以内に射精する。 射精をコントロールできないことが心理的に負担になり、セックスが苦痛になったり、セックスを避けようとするようになる。 つまり一応1分という時間的な基準を設けるが、それだけではなく早いことが本人のストレスになっている場合を早漏と定義しよう、ということです。1分以内でも30秒以内でも本人が平気なら早漏とは言わない、というのはなるほどそうでしょうが、その場合は女性も平気でないとかならずしも無事には済みません。 しかし、挿入前とか挿入後数秒で射精してしまうとなると、それが平気な男性も女性もまずいないでしょう。本当に深刻な早漏は毎回そういうことになるケースです。 このようなケースでは一般的な早漏対策やトレーニングは無効なことが多いので、早漏治療薬(ダポキセチン配合)の使用も考えるべきです。最近は新しい早漏の治療薬として、脳の神経伝達物質に作用して射精反射を遅らせるダポキセチンという成分も使用されており、泌尿器科やクリニックでも必ずと言ってよいほど処方される早漏改善薬として普及しています。

女性の満足を基準にした早漏の定義

射精まで何分かというようなことはではなく、女性がオルガスムスに達する前に射精するのが早漏だ、というのもよく聞く早漏の定義です。 自分だけ気持ち良くなって女性を置いてきぼりにし、さっさと背中を向けて寝てしまう身勝手な男―そんなふうに思われたくないので、というより男がセックスする目的の半ばは女性が感じるところを見たいということなので、この定義は男心にぐさりと突き刺さります。 こう言われるとたいがいの男性は「じゃあ俺も早漏の部類に入るかもしれない、テクニック不足という面もあるな」などと思ってしまうことになります。 インターネットでは、自在に射精のタイミングをコントロールして何度も女性をいかせるAV男優秘伝のテクニック、などというものも宣伝されています。それってどんなものだろう、と男ならちょっと興味を持たないわけにはいきません。 しかしこれは早漏の悩みからは、実はかなり外れてしまっています。そういう探究や研究はどんどんやればよいとしても、ほんとうに深刻な早漏の悩みはそういうことではありません。接して10秒、あるいは20秒もつかもたないかということなのです。 性豪ではないかもしれないがふつうの男性が「早漏ではないか」と悩まないためにも、その定義はシンプルに「1分以内で射精してしまうこと」としておくのが妥当かもしれません(全米泌尿器科学会も1分という時間を目安に上げているそうです)。1分もてば上手に小休止を入れることで、女性にも満足してもらえる結果が得られる可能性が出てきます。 ただ、やはり射精をがまんして性行為に臨んでも満足度や男性としての自信の向上にはつながらないため、多くの男性がダポキセチン配合の早漏治療薬で早漏の不安なしで性行為を満喫しているのです。

早漏の原因について

早漏の原因についてぜひ一度じっくり考えなおしていただきたいのは「亀頭の敏感さが早漏の原因」という広く世の中に流通している俗説です。 それが正しいとすると、早漏の対策はどうやって、またどれだけ亀頭を鈍感にしたら良いかという問題になります。しかし、これって少しおかしくないでしょうか。 早漏の本当の原因はすぐ気持ち良くなってしまうことではなく、あまり気持ち良くならないうちに射精してしまうことです。原因を読み違えると対策はもちろんすべて無駄になるので、まずそこから充分研究したいところです。

仮性包茎による亀頭の敏感さが早漏の原因というのは本当ですか?

早漏の原因としてもっともよくあげられているのが、仮性包茎です。仮性包茎とは勃起したときは亀頭が露出するが、ふだんは亀頭が包皮につつまれている状態のことです。これは病気でもなんでもなく、日本人の60%以上は仮性包茎だといわれています。 包茎手術というのは医学的には、真性包茎で勃起時にも亀頭が露出せず性交が困難な場合の手術です。これには健康保険が適用されますが、仮性包茎の手術には適用されません。 仮性包茎が早漏の原因といわれる理由は、ふだん包皮につつまれて下着などにこすれることがないので刺激に対して敏感だから、ということです。「なんだ、それだけか」という感じなのですが、ほかに包茎原因説の根拠は何もなさそうです。 しかし、亀頭がふだんからパンツの布でこすれるようになったからといって、早漏が治るものでしょうか。そもそも「亀頭の敏感さが早漏の原因」というのは正しいのでしょうか。だとすると早漏の人はマスターベーションでも異常に早く射精してしまうことになりますが、そうではない場合も多いのです。 結論から言うと、亀頭の敏感さが早漏の原因だというのは俗説で、包茎は早漏には関係がありません。亀頭は敏感でないと困る器官で、亀頭の皮膚を手荒にあつかって鍛えようとするのはたいへん危険です。 早漏は亀頭が敏感すぎて強い快感が脳に伝わるのが原因ではなく、それほど強くない快感で脳が射精反射をしてしまうことです。責任(原因)は亀頭にあるのではなく、脳や神経(自律神経)にあります。脳に関係があるのだから、心にも関係があります。 ではなぜ整形外科や形成外科などの広告で、早漏の治療のためとして仮性包茎の手術がすすめられているのでしょうか。病院によっては俗説どおり過敏説を説いているところもありますが、包茎だと見た目が子どもっぽいと感じる包茎コンプレックスをなくするためとしている所もあります。 しかし「短小、包茎、早漏」という悪口に象徴されるような包茎コンプレックスというのも何の実体のないものなのですから、手術という手段でそれに応えるというのもいかがなものかという気はします。

セックスの不慣れが早漏の原因ですか?

慣れないことをするときは緊張もするし、失敗の確率も高くなります。セックスでも膣の入り口を探しているうちに萎えてしまったとか、興奮しすぎて発射してしまったというような失敗はめずらしくありません。 これは誰にでもおこりうることで、たいがいは慣れると問題なくなるものです。しかし人の心には「予期不安」というやっかいなものがあり、そのせいで問題がこじれることがあります。予期不安とは、いちど失敗するとまた失敗するのではないかという不安が大きくなり、それがストレスになって心配が現実になりやすいということです。 新婚の夫がこういう予期不安の悪循環にはまると、口実を作ってセックスを避けるようになったりすることさえあります。新婚の妻にとってこれは非常にストレスの高い、訳のわからない状況で、離婚に発展することさえあります。 問題をこじれさせないためには、早い段階でざっくばらんに悩みを妻(女性)に打ち明けることですが、なかなかそれが簡単でないのがこの問題のデリケートなところです。しかし、一度うまくいくと悩みがあっさり解消してしまう可能性が高い問題だけに、手をこまねいていてこじれさせるのは残念です。 失敗が自信を喪失させて予期不安を大きくしているのが原因の早漏は、どんな形であれ自信がつくこと、心に余裕ができる<アドバンテイジ>をもってセックスに臨むことが成功の秘訣です。効くと思えば効くというブラセボ効果を利用するのです。 たとえば、硬く勃起させることで早漏にもある程度の効果があることが認められている、バイアグラなどのED治療薬や、ジェネリックED治療薬を使ってみるのも1つの方法です。失敗してもすぐに「再(勃)起できる」というのも安心材料になります。 実際に、早漏とED(勃起不全)は同時に起こることが多いことで知られており、バイアグラやジェネリックED治療薬などで非常に硬い勃起ができると『なかなか射精に到達しない』という贅沢な悩みを持つ男性が多いのも現実です。セックスに不慣れな場合、緊張で勃起が不十分な場合も多く、早漏の原因であることも知っておくべきでしょう。 ED治療薬は、心因性(ストレス・緊張)のEDにも高い効果があるため、勃起力に自信がない早漏男性はまずED治療薬から検討すべきでしょうか。

正常位が早漏の原因になることがあるの?

男性は思春期から10年前後もマスターベーションだけの「性生活」をおくります。その姿勢は、あお向けに寝て自由に空想(妄想)の世界に遊びながらか、座ってインターネットの画面を見ながら、というのがほとんどだと思います。 そのすっかりなじんだ1人セックスと女性との行為はシチュエーションがまったく違います。緊張するのはもちろんですが、なにかと勝手が違うのです。まずは正常位からということになりますが、そもそもうつぶせの姿勢に慣れていません。 相手の顔が目の前にあるのもプレッシャーです。片手の腕立て伏せのような姿勢でもう一方の手にペニスをもち、膣の入り口に見当を付けようとしているうちに萎えてくる場合があります。やっと硬度を維持して挿入するとこんどはたちまち射精してしまう、という失敗もめずらしくありません。 正常位という姿勢そのものが早漏と関係があるわけではありませんが、慣れない状況でという心理的負担は早漏の原因になることがあります。そういう場合は男性に原始的な優越感をあたえる「雄の姿勢」であるバックの体位が役に立つことがあります。心理的余裕が勃起不全にも早漏にもよい影響を与えるのです。

ストレスや自律神経の失調が早漏の原因になるのですか?

亀頭の過敏さを早漏の原因と考えるより、心理的なストレスや自律神経の不調を原因と考える方がより正解に近く、見当違いの対策で迷路にはまるリスクを避けることができます。 亀頭はセックスの快感を収集するために敏感に作られている器官なので、その感覚をにぶくしようという考え方はどこか本末転倒しています。早漏の原因は亀頭が敏感なために早く快感のクライマックスに達してしまうというより、快感のレベルが低いうちに射精反射が発動してしまう症状です。 射精反射は瞬間的な快感の強さによって発動されるのではなく、快感の量がある程度以上に蓄積されることで発動します。それにはある程度の時間もかかります。早漏はこの蓄積の前にゴーサインが誤作動する症状です。 したがって仮性包茎を手術してふだんから亀頭がパンツの布でこすれるようにしても、「低レベル発射」の症状は改善しません。コンドームを厚くしてさらに快感を低レベルにしようというのも、幸せな解決法とはいえません。 早漏の本当の解決とはそんなことではなく、亀頭で充分に快感を集めて、その快感をプールに水を貯めるようにプールして、満を持して発射することです。男性は女性よりセックスの快感が小さいとよく言われますが、男性にもセックスの快感という報酬系の神経伝達の仕組みがちゃんと備わっています。 その仕組みに何からの原因で不調が生じているのが早漏です。その原因としてはストレス、自律神経の失調、脳内ホルモンの分泌不足などいろいろ考えられます。亀頭のせいではないのです。 射精反射は自律神経のはたらきで、意志ではコントロールできない作用です。したがって「快感をプールする」のも「引き金に余裕をもたす」のもいうほどに簡単ではありません。しかし早漏改善の王道はたぶんそこにしかありません。

これだけは知っておきたい射精の仕組み

睾丸で作られた精子がペニスの先から飛び出すのが射精だというアバウトな「知識」では、「おちんちんには骨があるの?」という女の子とあまり変わりがありません。早漏の改善に直接役立つかどうかは別にして、射精のメカニズムの基本は知っておきたいものです。 射精に関与している重要な臓器に前立腺があります。膀胱のすぐ下にあって、中央を尿道が通っています。この前立腺の中央を通っている尿道が、射精前の精液の最終待機所になります。 ペニスが勃起すると、尿道の上の方つまり膀胱側ある弁(内括約筋)が固く閉まって、尿の流入を防ぎます。下の方のペニス側にも弁があって(外括約筋)それも固く閉まります。そうしないと発射の命令がある前にだらだらと流出してしまうからです。 この閉じられた区間の尿道には精管からの通路があり、精液がたまる部屋になっています。前立腺からも前立腺液がここで供給されます。 勃起したペニスが快感を集めるにしたがってクライマックスが近づいてきますが、このとき俗にいう「先走り液」が外括約筋の近くにあるカウパー腺から分泌されます。このカウパー腺液はペニスの中の尿道を滑らかにするとともに、尿で酸性になった尿道をアルカリ性に変える役目をします。 そして快感が充分に蓄積されると射精中枢が発射指令を出します。精液の出口の弁が解放されるとともに、尿道括約筋などの筋肉がいっせいに収縮して精液を勢いよく放出します。 中途半端で早漏ぎみのクライマックスではこの勢いが弱くペニスの先からだらだらと出る程度ですが、充分に快感が蓄積された後の射精ではときに1メートル以上も飛ぶことがあり射精感もスッキリしたものになります。 この切れの良い射精感を味わうためにも、早漏はできるだけ早く治したいものです。と言っても焦らせるつもりではありません。がんばって改善すれば良いことがあると言いたかったのです。

自分に合った早漏治療を見つけよう

早漏の改善のためにインターネットなどで調べると、さまざまな情報があってどれが正しいか迷ってしまいます。 包茎の手術を進めるもの、最新の治療薬があるというもの、厚いコンドームを使えというもの、AV男優のテクニックに学べというもの―実にさまざまです。 なかには正しいとは言えない方法もあるようでその見極めも大切ですが、自分に合った方法を見つけることがなにより肝心です。

病院での早漏治療について知っておこう

病院での早漏治療でまず知っておきたいのは、外科系と内科系では治療の内容がまったく異なることです。分りやすく言うと、基本的に手術で治そうとする病院と早漏治療薬で治そうとする病院の2種類があります。 手術で治そうとするのは、早漏の原因を亀頭の過敏さや自分のペニスに対するコンプレックスにあると考えて、包茎の手術、亀頭増大手術、陰茎増大手術などをすすめる病院です。掲げている診療科目は<形成外科・泌尿器科>などが多いようです。 早漏治療薬で治そうとするのは、原因を脳内ホルモンの分泌バランスや自律神経の失調にあると考えて、セロトニンなどの神経伝達物質に作用する薬を処方する病院です。EDの専門外来などが行っている早漏治療はこのタイプで、<内科・泌尿器科>などの診療科目をかかげています。 上記の手術のなかで包茎手術は大きなリスクはありませんが、肝心の効果が疑問です。亀頭増大手術や陰茎増大手術は、皮下にシリコンなどを入れることで感覚を鈍らせる効果と、コンプレックスを解消して自信を持つことで、早漏を改善しようとするものです。これも心理的効果以外は「感覚をにぶくする」という考え方です。費用がかなり高額でリスクがある割には効果は限定的です。 早漏の実態は、すぐに強い快感を感じてしまうことではなく、ごく弱い快感ですぐに射精してしまうことです。亀頭が感じる快感を減らすことで早漏を改善しようとすると、「どこまで亀頭を無感覚にすれば済むのか」という問題にすぐ突き当たってしまいます。 早漏治療の先進国アメリカでは、早漏の原因が神経伝達物質の作用が原因と認識されており、『ダポキセチン』と呼ばれる早漏治療の成分が早漏男性の射精時間を大幅に延長させると立証され、ED外来や泌尿器科では、ダポキセチン配合の「プリリジー」、安価なジェネリック薬(ポゼット、エバーラストなど)が早漏改善の特効薬として広く普及しています。

コンプレックスをあおる商法に注意しよう

インターネット、スポーツ新聞などで「短小・包茎・早漏」と3点セットで「男性の悩みに応える」としている広告には注意が必要です。 これは「高血圧、高血糖、高コレステロール」をメタボリックシンドロームの要因としてセットで論じるのとはわけが違います。お互いに関係がない要素でセットにする必然性がないのです。 このいわば「男性コンプレックス・シンドローム」は男性の心配をあおるためにムリに組み合わされたものです。それどころかこれは、本来は侮蔑的な言葉で相手を怒らせるときに言う悪口の類です。「アホ・バカ・マヌケ」と同じレベルのガキのケンカ言葉です。 しかしこんな幼稚な悪口でも、意外に男性のコンプレックスを刺激する効果があるようです。その理由はたぶん、この3つがどれも他人と比較する機会がほとんどない身体の特徴だというところにあります。 男同士がお互いに勃起したペニスを見比べることはありません。見たことのない他人のペニスを短小とか包茎とかいうのはナンセンスで、まして早漏かどうか分るわけがありません。 それを見る可能性があるのは「共通の彼女」ということになりますが、そんなことを言いふらす女性が多いとはあまり考えたくありませんね。したがって「短小・包茎・早漏」というのは「おまえのかあちゃん出ベソ」と同じで、根拠ゼロの悪口にすぎないのです。

包茎手術で早漏の改善が期待できる?

包茎の手術には2種類あります。1つは勃起したときも亀頭が包皮につつまれている「真性包茎」で、もう1つは勃起したときは亀頭が露出する「仮性包茎」です。 真性包茎は性行為ができないし包皮内に垢がたまって不潔になるので、手術する必要があります。手術費用は健康保険が適用されるので、自己負担分は2~3万円ですみます。 仮性包茎は医学的にはまったく手術の必要がないものですが、 ・早漏の原因になっている ・見た目が子どもっぽい という理由で手術することがあります。この場合は自由診療になるので費用はすべて自己負担です。病院によって差がありますが10~15万円程度かかります。 問題は仮性包茎を手術すれば包茎が改善するのか、ということです。残念ながら期待薄です。ふだんから亀頭が露出していて下着の布にこすれることで、亀頭がセックスのときの摩擦刺激にも過敏に反応しなくなる―これが形成外科などが手術を進める理由ですが、この2つにどれくらい関係があるのかたいへん疑問です。 そもそも早漏の原因が亀頭の過敏さにあるという考え方は、広く流布しているわりには根拠が乏しく、むしろ医学的には否定されつつあります。早漏は亀頭が強い刺激に弱いことではなく、弱い刺激・短時間の刺激で射精してしまうことです。 亀頭が感じる性的快感をどんどん弱めることで射精を遅らせようという考え方は、根本的なパラドックスを抱えていることに注意したいものです。 欧米を中心に、現在では日本の泌尿器科やクリニックでも早漏の原因は脳の神経伝達物質が強く影響するため、『ダポキセチン配合』の早漏治療薬の処方が一般的になりました。

麻酔スプレーや厚めのコンドームで「快感を弱める早漏治療」の効果と限界

包茎対策で現在もメインになっている考え方は「なるべく亀頭に快感を与えない」ということです。当サイトではこの考え方がどこか変じゃないかと疑問を呈しているのですが、なかなか根強い考え方でこれに基づいた「対策用品」がいろいろあります。 皮膚用の局所麻酔剤を亀頭に塗るクリームタイプやスプレータイプの商品もその1つです。成分はリグノカイン、プリロカインなどの広く使われている局所麻酔剤で、脳に伝わる痛みの信号を遮断する作用があります。 この局所麻酔剤を使用するとたしかに亀頭は一時的にある程度感覚麻痺の状態になります。これを塗ってマスターベーションすると、なかなかイケなくて塗るんじゃなかったと後悔することになるかもしれません。 ということは当然、性行為でもこれまで30秒持たなかった人が1分、2分ともつようになることが期待できます。しかし問題は、人間はペニスでというより大脳でセックスすると言いたくなるようなややこしいところがあることです。 早漏が亀頭が感じる刺激の強さの問題なら、挿入前の射精とか挿入直後の射精というよくある症状の説明がつきません。亀頭に麻酔剤を塗ってもこういう症状はなくならないかもしれないのです。生身の女性とセックスするときは、マスターベーションでの実験は必ずしも役に立たないのです。 これと同じことが、厚めのコンドームを使用することについても言えます。ある程度の効果は期待できますが、それは限定的だし根本的な解決でもありません。必要に応じてこういう方法を使うことはまったく問題ありませんが、それだけでは淋しいものがあります。男性の快感を鈍らせるのではなく、むしろ大きくするような「幸せな早漏対策」もぜひ考えたいところです。

マスターベーションでのスタート&ストップ法は効果があるの?

早漏改善法として有名なトレーニングにマスターベーションのときに行う「スタート&ストップ法」があります。これは射精しそうになったら一時手の動きを止めて小休止し、その波が治まってからまた手を動かすというトレーニングです。 これをマスターベーションではなく女性を相手にした実際のセックスで行なうのがセマンズ法です。セマンズ法は医師の指導に基づいてカップルが協力して行なう、アメリカで開発された方法です。日本人にはいろいろな意味でかなりハードルの高い方法で、実際に行っているカップルはほとんどないでしょう。これを簡便化したのがマスターベーションでのスタート&ストップ法です。 この方法のポイントは ・包皮をこすらずに直接亀頭を刺激する ・あまり強くこすらず、ソフトに刺激する ・亀頭にローションなどの潤滑剤を塗って滑らかにしておく ・ストップのタイミングを早めにして、ノーリターンのポイントを越さないように注意する ・再スタートのタイミングも勃起を維持できる範囲でできるだけ遅くして、すぐにまた射精したくならないようにする ・射精までできるだけの時間をかけることを最優先する ・ある程度以上の時間をかけると、射精時の快感が強くなり、精液が飛ぶ距離も大きくなることを確認する この中でとくに大切なのはストップするタイミングと再スタートするタイミングを体得することです。実際のセックスでその通りに行くとは限りませんが、ある程度の有効性は期待できます。膣の中で動かさずに射精をとどめることができれば、理屈としてはそれをくり返すことで何分でもセックスを継続できることになります。

「性豪による早漏改善指南」は効果があるの?

インターネットではAV男優などの「性豪」が指導する早漏改善策がさかんに広告されています。Yahoo! 知恵袋を読んでいたらいつの間にかそういうサイトに誘導されていた、などというのは珍しいことではありません。 1分や2分で男が果てていてはとても女性を満足させることはできない。あなたもAV男優のように体位を変えながら20分も30分も突き上げて、何回も女性をいかせて「もうダメ」と言わせよう、というのがその広告です。 たいへん魅力的な誘いで、そうなりたいと思わない男はいないかもしれません。指導DVDなどの価格も1万数千円と、そうべらぼうに高いとはいえないものが多いようです。 話はそれますが、多くのAV男優は頻繁なセックスで十分勃起を起こして、かつ長時間持続するために『ED治療薬』を使っていることが多いようです。勃起の硬さと早漏は関係しており、勃起が弱いと早く射精しやすい傾向があり、AV男優が長時間持続する理由の1つにED治療薬の使用が考えられます。 しかし、20分でも30分でももつといっても、AV男優がその間ずっとピストン運動を継続しているわけではありません。それはムリです。というかやってみるとすぐ分るように1分でもピストン運動の時間としてはかなり腰や心臓に負担がかかる「中距離走」です。けっしてバカにされるような超短距離走などではありません。 つまり連続運動としては1分もてば上等なのです。その後は射精しないためというより、腰や心臓を休めるために小休止しなければいけません。したがって、この動く・休むというユニットをくり返すことでトータル時間を延ばすことは、性豪でなくてもできないことではありません。 ふつうの男性がセックスにそんなに時間をかけないとしたら、それはできないからというより、それほどセックスに熱心ではなく、女性を喜ばすことにもそんなに強い意欲をもっていないからではないでしょうか。それはそれで反省すべきことですが、早漏の問題とは関係がありません。

早漏改善トレーニングにはどんなものがありますか

早漏改善トレーニングと言われるもので有名なのはスクイーズ法とセマンズ法です。どちらも女性に協力してもらって男女いっしょに行うものです(それができない場合はマスターベーションを利用するやり方もあります)。 <スクイーズ法> スクイーズsqueeze とは指などで何かを強く圧迫することです。女性に指でペニスを刺激してもらって、射精しそうになったら指で亀頭の根元(いわゆる裏筋のところ)を上下からを強く圧迫してもらい射精をこらえます。これを数回くり返してから挿入し、射精しそうになったら抜いて同じように指で圧迫します。これを数回繰り返して最後に満を持して射精します。 女性に協力してもらうことで実際のセックスと同じ状況でトレーニングできますが、日本人の感覚ではこのようにざっくばらんに女性に協力してもらう気にはなかなかなれないようです。 <セマンズ法> これも男女が協力して性行為をしますが、ペニスを抜かずに動きを止めることで射精をガマンし、おさまったら動きを再開します。これをくり返して4回目に射精します。側臥位がもっとも動きをコントロールしやすいと言われています。 <スタート&ストップ法> セマンズ法の別名ですが、とくにマスターベーションのときに1人で行なうのをこう呼ぶこともあります。 この他に「亀頭を鍛える」という劇画的発想のトレーニングがいろいろありますが、どれもたいへん危険なのでけっして試みてはいけません。たえとば、冷水と熱いお湯を交互にペニスにかけるいわゆる金冷法や亀頭の乾布摩擦などです。 亀頭は陰茎海綿体に糸のように細い動脈血管が張り巡らされている、たいへんデリケートな器官です。「むすこを鍛える」という発想はどうかお止め下さい。 また、スクイーズ法やセマンズ法は有効な治療薬がなかった時代に開発された早漏改善法で、ダポキセチンという成分の有効性が認められて早漏治療薬として処方されるようになってからは、病院で奨められることはない方法です。

最新の早漏治療薬ダポキセチンとはどんな薬ですか

早漏治療薬としてはこれまで抗うつ薬の『パロキセチン(パキシル)』が処方されることがありましたが、『ダポキセチン』を成分にする薬が開発されてからは「飲む早漏治療薬」といえばダポキセチンを指すようになりました。 硬い勃起ができると射精までの時間を遅らせられるため、ED治療薬を早漏改善のために飲むことがありますが、これは二次的効果が認められるということで、早漏治療薬とはいえません。 ダポキセチンもSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ剤に使用される成分の1種ですが、とくに早漏に対して特異的な効果があることがわかり、世界各国で早漏治療薬として認可されています。日本でも2012年に厚生労働省から輸入が承認されました。 臨床試験も複数の機関で大規模に行なわれて、プラセボ(偽薬)グループとの比較で有意な効果が証明されています。初めてダポキセチンを飲んだ場合の効果(挿入から射精までの時間の伸長)の平均は次の通りです。 ・服用しない場合      0.9分 ・プラセボ(偽薬)を服用   1.4分 ・ダポキセチン30mg服用  2.1分 ・ダポキセチン60mg服用  2.5分 この効果は3ケ月、6ヶ月と継続服用(性行為の前に服用します)するほど大きくなっていて、6ヵ月間30mgを服用し続けた場合の平均は3.3分となっています。 ダポキセチン配合の早漏治療薬にプリリジーや、安価なジェネリック薬のポゼット、エバーラストがあり、ダポキセチン30mg/ 60mgの2種類があります。また、勃起の弱さ(ED)と早漏の関連性があるため、ED治療薬バイアグラ、レビトラ、シアリスの成分にダポキセチンを一緒に配合した、ED 早漏改善の総合薬も多くの人気を誇ります。

早漏を改善する生活習慣

早漏の大きな原因になっているが自律神経の失調です。交感神経と副交感神経のバランスが悪いと、早すぎる射精命令が出てしまうことがあるからです。 自律神経を安定させるには狭い範囲の早漏対策だけでなく、睡眠などの1日の生活リズムや食生活にも注意をすることが大切です。

睡眠の質を向上して自律神経を安定させる

早漏の最新治療薬ダポキセチンは脳の神経伝達物質の1つであるセロトニンの不足を補う薬です。この成分が早漏に効果があるのは、同じ脳内物質のドーパミンやノルアドレナリンが暴走して早すぎる「発射指令」を出すのを抑える作用があるからです。 射精中枢は意志でコントロールできない自律神経ですが、それをコントロールしているのがこれらの脳内物質のバランスです。 セロトニンが睡眠にも深く関係している脳内ホルモンであることはよく知られています。昼のセロトニンが夜になってメラトニンに変わることが人の睡眠リズムを作っているのです。 人には約24時間のサイクルで覚醒と睡眠をくり返す「概日リズム」があります。これは言いかえると「体内時計」です。太陽の光で毎日リセットされている体内時計の指令によって、セロトニンとメラトニンが交互に分泌されて覚醒と睡眠のリズムを作っています。 したがって、この自然のリズムを無視した生活習慣があると脳内ホルモンの分泌バランスにも影響を与えます。夜ぐっすり眠れなくなり、昼間ぼんやりしたりするようになります。つまり脳内物質の分泌バランスの崩れが自律神経の失調をきたすのです。 毎日規則正しい上質の睡眠を取ることでセロトニンの分泌が増えて自律神経のはたらきが安定します。それが早漏の改善にも効果があることはもちろんです。

呼吸法でリラックスする

腹式呼吸と胸式呼吸はどう違うのでしょうか。読んで字のごとくお腹でする息と胸でする息の違いですが、それだけではありません。 腹式呼吸は「ゆっくり息を吐く」ことがメインの呼吸で、吸うのはそのついでというか自然に吸ってしまうのに任せます。胸式呼吸は逆に「急いで息を吸う」ことがメインの呼吸で、吐く方がついでになります。 興奮して鼻の穴が開いて肩で息をしている、というのはもっともせわしない胸式呼吸の例です。あまり吸う方に一生懸命になると過呼吸という状態になることもあります。忙しいとき、イライラしているときなどは人は自然と胸式呼吸をしています。 ここで興味深いのは、呼吸はふだんは意識せずに、つまり自律神経のはたらきでおこなっていますが、息を吸うときは交感神経が優勢になり、息を吐くときは副交感神経が優勢になっています。 つまりいつもせかせか胸式呼吸をしていると交感神経が優勢な緊張状態が続くのです。逆にゆっくり息を吐く腹式呼吸をしていると副交感神経が優勢になるリラックス状態が続くことになります。 射精反射が発動されるときは交感神経が優勢になっています。ふだん腹式呼吸をする習慣をつけると副交感神経が優勢なリラックス状態が増えて、早漏の改善にも役立つことが期待できます。 腹式呼吸をするには、10~15秒くらいかけて鼻からゆっくり息を吐きます。それだけで自然にお腹がへこんで腹式呼吸になります。吐くのを止めると自然に息は吸いこまれます。これを気がついたときに1日4~5回、5~6分間くり返すと、腹式呼吸の習慣がついてきます。

1日の生活リズムを整えて脳内ホルモンを活性化する

自律神経の交感神経と副交感神経がバランスよくはたらくことが、早漏の改善にぜひ必要なことです。そのためにはまず3つの脳内ホルモンであるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンがバランスよく分泌されなければなりません。 とくに緊張を緩和して心をリラックスさせるには、充分にセロトニンが分泌されてドーパミンとノルアドレナリンの暴走を抑える必要があります。セロトニンの分泌をさかんにする日常生活の行為は次のようなものです。 <早起きして朝日を浴びる> 夜の間分泌されていた睡眠ホルモンのメラトニンは、朝になるとセロトニンに切り替わります。そのスッキリした切り替わりに役に立つのが朝の太陽の光を浴びることです。それによって体内時計がリセットされるて、身体が覚醒モードに入ります。 <朝食をしっかり食べる> 朝食を食べることも身体を覚醒モードにして、1日の生活リズムを作るうえでとても大切です。脳のエネルギーになる炭水化物とセロトニンの材料になるアミノ酸(タンパク質)などをバランスよく食べましょう。 <夜はしだいに休憩モードに入る> 昼間はぼんやりしていて、夜暗くなってから目が輝いてきて活動モードに入るというような夜型の生活は、自然の生活リズムを狂わせがちで睡眠の質も悪くなります。夕食は午後8時前には済ませて、夜はゆっくりリラックして過ごし自然な眠気がおそってくるのを待ちましょう。夜遅くまでパソコンの画面に向かってゲームに熱中するなどで神経を興奮させるのはよくありません。

早漏改善に良い食生活と悪い食生活

朝食を食べないで学校にくる子どもはキレやすい、という話を聞いたことがあると思います。これは1日の活動のリズムを作る朝食を抜くことで、自律神経のバランスが悪くなり、感情の抑制が効かなくなっているせいです。これは早漏改善を目指す人にも良くありません。 栄養素ではどれがとくに早漏の改善につながるということはありませんが、炭水化物や脂質にかたよらないでタンパク質も摂取するように注意してください。コーラを飲みながらドーナツを食べるというようないわゆるジャンクフード好みは糖質過多になりがちです。極端な場合は「糖質依存症」という、脳がいくらでも糖質を要求するという病気になることもあります。 食べやすい柔らかいものばかりを食べないで、食物繊維を含んだ噛み応えのあるものをよく噛んで食べるということも大切です。噛む行為は副交感神経を優勢にして気持ちを落ちつかせる効果があります。食物繊維は血糖値の急上昇を防ぐことでやはり自律神経の安定に寄与します。 ミネラル類では、カルシウム、鉄分、亜鉛が不足しがちなので注意する必要があります。とくにカルシウムは不足しやすいので気をつけましょう。男性は鉄分や亜鉛が不足することはあまりありませんが、極端な偏食をすると不足することもあります。これらのミネラルは身体の働きを調整する酵素の材料になる大切な栄養素なので、不足すると自律神経のはたらきも不調になります。