膀胱炎の治療薬サワシリンについて教えて? | くすりエクスプレスの教えてヘルスケア

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公開日: 2017/07/11

排尿時の痛み、頻尿など辛い症状のでる急性膀胱炎。急性膀胱炎の治療に使われる抗生物質の一つに「サワシリン」があります。「サワシリン」はペニシリン系の薬剤で、膀胱炎の他にも色々な細菌性の感染症に効果を発揮する薬です。今回はそんな「サワシリン」が、どのようにして効果を発揮するのか、その作用機序からどんな効果、副作用があるのか、使用上の注意はなにか、ご説明いたします。

膀胱炎の際に処方される抗生物質には大きく分けて3つの種類があります。一つ目は「メイアクト」や「フロモックス」などのセフェム系、続いて「クラビット」に代表されるニューキノロン系、そして今回紹介する「サワシリン」が含まれるペニシリン系の薬剤です。どの系統の抗生物質も、炎症を起こしている菌を殺して、感染症を治療するという目的は同じですが、それぞれにどのように菌を殺すか(作用機序)が異なりますから、効果のある菌の種類、副作用も異なります。

ペニシリン系の抗生物質の特徴は、細菌の細胞壁を壊すことで細菌を殺す点にあります。中学校の理科の時間に、動物と植物の細胞の違いの一つとして「細胞壁」の有無である、と習ったこと、覚えていらっしゃるでしょうか?人をはじめとする動物の細胞には「細胞壁」はありませんが、膀胱炎の原因となる大腸菌をはじめ、様々な細菌は「細胞壁」を持っています。ペニシリン系の薬剤にはこの細胞壁の合成を阻害する作用があります。

細胞壁の大きな役割は外的刺激から細胞壁の内側の構造を守る「防御」の作用です。細胞壁に守られている細菌に対して、細胞壁を攻撃、損傷させることは、細胞壁内部の機構の損傷をもたらし、死に至らしめる非常に効果的な方法なのです。

サワシリンはそんなペニシリン系の抗生物質の一つで、有効成分は「アモキシシリン」といいます。アモキシシリンは既存のペニシリン系抗生物質の、経口、つまり飲み薬としての吸収性を良くした薬剤です。

膀胱炎の原因となる大腸菌の他にも、溶連菌や肺炎球菌と言った菌に対して効果が高いことが知られています。溶連菌や肺炎球菌は保育園や幼稚園で流行する子どもに多い感染症です。サワシリンはこれら感染症に対して小児用として処方されることも多い、比較的、安全性の高い抗生物質です。

免疫力が低下し、子宮が大きくなって膀胱を圧迫する妊娠中、さらには疲労が蓄積し、子どものペースで行動するために、ついおしっこを我慢することが増える産後、子育て中は膀胱炎になりやすい時期です。サワシリンは妊娠中や授乳中であっても処方できる抗生物質の一つです。

ペニシリン系の抗生物質には様々なメリットがある一方で、耐性菌の出現が懸念されています。耐性菌を出現させないためには、処方された薬はきちんと飲み切り、感染症の原因となっている菌をきちんと殺しきることが大切です。抗生物質の処方を受ける際には、医師・薬剤師から「この薬は全部飲みきってください」と口頭で説明されますから、そのように言われた時は指示に従ってください。これはペニシリン系に限らず、どの抗生物質についても同じです。

抗生物質に共通の特徴として、便が柔らかくなり、下痢気味になったり胃に痛みを感じたり、ということがあります。このため、漢方薬や胃腸薬を同時に処方されることも良くあります。サワシリンではこのような胃腸への負担は比較的少ないと言われています。

サワシリンの副作用としてはこの他にも、発赤やかゆみと言った皮膚症状、口唇のただれといった症状が報告されています。投薬後にこのような副作用が現れた場合は、速やかに受診するようにしてください。

他の薬との飲みあわせでは、避妊薬の効果が阻害されることや「ワーファリン」という抗血栓薬の効果が強く出ることが報告されています。これらを服薬している方は、処方された時点で医師や薬剤師に相談してください。