5日間の睡眠不足で「うつ症状」が現れるとは? | くすりエクスプレスの教えてヘルスケア

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公開日: 2018/02/05

うつ病になると眠れなくなると言いますが、睡眠時間が短いとストレスに弱くなってうつ病になるとも言います。鶏が先か卵が先かみたいな話ですが、睡眠と心の健康には深い関係があります。うつ病に限らずほとんどの精神障害は睡眠障害をともなうといいます。

睡眠不足が抑うつ感情をひき起こすことは以前から知られていましたが、その詳しい神経メカニズムは不明でした。それを明らかにしたのが2013年に発表された国立精神・神経医療研究センターの研究です。

この研究は14名の健康な成人男性に、8時間睡眠と5時間睡眠をそれぞれ5日間とってもらい、睡眠不足が睡眠構造、不安や抑うつの強さに与える影響を調べたものです。それによると、人はわずか5日間の睡眠不足により、他人の恐怖の表情などのネガティブな情動刺激に対する反応が亢進することが分りました。その刺激によって情動を左右する脳の左扁桃体の活動が活発化することが証明されたのです。

同センターでは研究の背景として、「現代人の多くは、24時間型社会、夜型のライフスタイルの増加、長時間労働の常態化などにより、慢性的な睡眠不足に陥っている」ことを指摘しています。

睡眠不足でまず試していただきたいのが睡眠ホルモンを補充するメラトニンです。

それが作業の率の低下や産業事故の原因になることはもちろんですが、うつ病などの精神障害の原因になること、しかもその影響はきわめて短期間に現れることが、この研究で明らかになりました。

うつ病の場合にはSSRIなどの抗うつ剤が処方されます。

日本人には昔から「寝る間を惜しんで勉強する」ことや「不眠不休で仕事を片付ける」ことを美化する風潮がありました。それがブラック企業の過重労働を許容する背景にもなっています。

厚労省の研究班が、2003年から2006年まで東京、大阪など4都府県の救命救急センターに運ばれた自殺未遂者1516人と、亡くなった209人の遺族らを対象に調査した結果によると、自殺企図が初回の人の平均睡眠時間は4.6時間、複数回の人が5.7時間でした。

また、就寝時間は、初回の人が午前1時10分、複数回の人が午前2時20分と非常に遅く、寝付くまでに初回の人が1時間30分、複数回の人が54分かかっています。また途中覚醒も多く、平均すると1晩に2回程度目が覚めています。

心の健康を守るためには、まず睡眠不足にならないように心がけることが大切です。