STDと呼ばれる性感染症とは?
STD(Sexually Transmitted Diseases)とは、性感染症の略で、主に性行為を介して男女性器にウイルス感染する病気です。日本国内で感染者が多いSTDには、クラミジア、淋病、性器ヘルペス、尖圭(センケイ)コンジローマ、トリコモナス症、カンジダ症などがあり、それらの感染症には『治療薬』がありますので、早期にお薬で治療を行いましょう。
最も感染者数が多い性感染症のクラミジアだけをとっても、日本国内で100万人以上の感染者がいると言われ、特に若い世代の性交渉で蔓延しているとも言われています。オーラルセックスでも簡単に感染しやすいのが性病の特徴です。
性器クラミジアと治療薬
日本で最も感染者数が多いSTDがクラミジアで、特に若い男女に多い性病です。典型的な症状は尿道炎で、排尿時に痛みを感じたり、尿道にムズムズ感、違和感を常に感じます。女性の症状はおりものの増量や腹痛、排尿痛などで、男女ともに自覚症状が表れない場合もあります。
クラミジアはセックス以外にもオーラルセックスでも感染しますので、症状がある場合は性行為を控え、ジスロマックやクラビットなどのクラミジア治療薬で治療を開始します。通常、ウイルス感染から2日~7日ほどで症状が現れます。
・クラミジア治療薬
ジスロマック(アジスロマイシン成分)
クラビット(レボフロキサシン成分)
淋病と治療薬
淋病は、性器クラミジアの症状と似た症状が現れる性感染症です。感染経路は性行為、特にオーラルセックスで感染することが多いため、コンドームを使って性行為をしても、その前の段階で淋菌に感染することが多いです。
淋病の症状は尿道炎で排尿時に強い痛みを感じたり、尿道から黄色っぽい膿が分泌されたりします。女性の症状は性器クラミジアと似ており、おりものが増えたりしますが、排尿痛はまれで、自覚症状があまり出ないため、知らず知らずにパートナーに淋病をうつす事が多いようです。
・淋病の治療薬
ジスロマック(アジスロマイシン成分)
シプロ(シプロフロキサシン成分)
アモキシル(アモキシリン成分)
ヘルペスと治療薬
ヘルペスは、口のまわりに水泡を発症する「口唇ヘルペス」と性器まわりに発症する「性器ヘルペス」があります。いずれもオーラルセックスで感染しやすいSTDです。
口唇ヘルペスにかかったことのない方はいないでしょうが、性器ヘルペスの症状は、男女の性器のまわりに水泡(みずぶくれ)ができ、痛みやかゆみです。ヘルペスに一度感染するとウイルスが体内で死滅しないので、体調や女性の場合ホルモンバランスの崩れなどで簡単に発症します。
・ヘルペス治療薬
バルトレックス(成分バラシクロビル)
ゾビラックス(成分アシクロビル)
ゾビラックスクリーム(口唇ヘルペスの治療クリーム/成分アシクロビル)
口唇ヘルペスの再発を抑えるL-リジン
必須アミノ酸として注目を浴びている『L-リジン』は、骨や毛髪の健康の促進や免疫力アップのほかに、『口唇ヘルペス』や『口内炎』の再発防止や早期改善の効果があります。
動物性タンパク質に豊富なリジンですが摂取不足になりがちのため、サプリメントとしての『L-リジン(100錠)』が人気です。
コンジローマと治療薬
HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因の尖圭コンジローマ(コンジローム)は、男女の性器や肛門のまわりに黒茶色をした大小のイボが発症するSTDです。 潜伏期間は長く、1ヶ月から長い場合1年ほどしてイボが現れることがあり、感染経路は性行為です。
尖圭コンジローマは、尿道感染ではなく男性では陰茎の根本や裏側、女性では外陰部などに感染するため、コンドームをしての性行為でも防げないSTDがコンジローマです。
・尖圭コンジローマ治療薬
ベセルナクリーム(成分イミキモド)
ベセルナクリームジェネリック(成分イミキモド)
膣カンジダ症と治療薬
膣カンジダ症は体の中にすでに存在する真菌(カンジダ)が原因で症状が発症する病気で、他のSTDと異なり体調不良やホルモンバランスの崩れ、ストレスなどで症状あらわれます。
膣カンジダ症の症状は、膣のかゆみや腫れで、名前のとおり、女性に発症しやすい病気です。治療にはカンジダ菌をおさえるクリームや服用薬をお用います。
・膣カンジダ症の治療薬
ダイフルカン錠/ジフルカン(成分フルコナゾール)
クロトリマゾール・クリーム(成分クロトリマゾール1%)
ラミシール・クリーム(成分テルビナフィン)
膣トリコモナス症と治療薬
膣トリコモナス症は、原因菌「トリコモナス原虫」により感染するSTDで、特に女性に多い感染症です。性行為以外に、バスタオルやトイレのシートに付着したウイルスでも容易に感染するのがトリコモナスの特徴です。
トリコモナスの女性の症状は、膣外部(外陰部)に熱さやかゆみを感じることです。女性のおりもの量が増えることもあります。男性が感染すると自覚症状が出にくく、気づかないことがほとんどです。
・膣トリコモナス症の治療薬
メトロニダゾール
水虫と治療薬
多湿の日本で多いのが水虫ですが、原因は「カビ」のひとつ「白癬菌(はくせんきん)」です。 足や足の爪に白癬菌が感染しやすい理由は、靴やブーツなどで高温多湿の環境になりやすいからです。特に革靴を1日中はいているサラリーマンや、秋口から長いブーツを長時間履いている女性などは水虫に要注意です。
水虫は白癬菌に触れて感染しますが、高温多湿の環境になると白癬菌が増殖して水虫を発症させます。白癬菌にふれてもシャワーやお風呂で清潔に保ち、高温多湿の環境を作らなければ水虫は防げます。
・水虫の治療薬
ラミシールジェネリック(成分テルビナフィン)
ニゾラルクリーム(成分ケトコナゾール)
ラミシールクリーム(成分テルビナフィン)